宮島ビール


ブルーパブ名: レストラン 宮島ブルワリー
電話番号: 0829-40-2607
住所: 広島県廿日市市宮島町459-2
定休日: 無休、 3階は木曜休
営業時間: 1階: 11:00〜18:00
3階: 11:00〜16:00、 17:00〜20:45
ビールの種類: 広島レモンエール (ペールエール)
IPA (インディア ペールエール)
ヴァイツェン
もみじエール (レッドエール)

< 以下、委託醸造の缶入りビール >
宮島ビール [販売終了]
カラメルブロンド
ペールエール
ヴァイツェン
< 以下、委託醸造の瓶入りビール >
ペールエール
ピルスナー
OKONOMI BEER
醸造開始: 2018年10月8日
アクセス: JR山陽本線/宮島口駅でJR宮島フェリー宮島連絡船に乗り継ぎ、
宮島駅フェリーターミナルから海沿いに厳島神社方向へ徒歩6分
URL: https://miyajima-brewery.com/
Facebook: Miyajima Beer Co. Ltd (宮島ビール)

製造元1: 株式会社宮島ビール
電話番号: 080-4261-3984
住所: 広島県廿日市市宮島町459番地2
主なビール: ※上記「ビールの種類」を参照
URL: http://www.miyajima-beer.com/

製造元2: 新潟麦酒株式会社
電話番号: 0256-70-2200
住所: 新潟県新潟市西蒲区越前浜5120
主なビール: 宮島ビール[缶入り]、 カラメルブロンド[缶入り]

製造元3: 山口地ビール株式会社
電話番号: 083-941-0100
住所: 山口県山口市下小鯖1360-4
主なビール: 瓶入り製品、ペールエール[缶入り]

製造元4: ニックタナカ株式会社
電話番号: 06-6585-1050
住所: 大阪府大阪市港区南市岡3-6-26
主なビール: 樽生製品

製造元5: ヘリオス酒造株式会社
電話番号: 0980-50-9686
住所: 沖縄県名護市字許田405
主なビール: ヴァイツェン[缶入り]

日本三景の1つ「安芸の宮島」(あきのみやじま)として名高い日本屈指の観光地、宮島。 この宮島へ2010年に誕生した宮島初のクラフトビールが宮島ビールです。
宮島は、広島県の西部、廿日市市(はつかいちし)に属し、瀬戸内海沿岸の広島湾に浮かぶ島で、 厳島神社(いつくしまじんじゃ)や大聖院、紅葉谷公園、宮島水族館、宮島ロープウエー、弥山(みせん)、 表参道商店街などの観光スポット、そして、もみじ饅頭やしゃもじなどのお土産品で知られています。
その宮島のフェリーターミナルから歩いて数分程のところに、宮島ビールの醸造所と直営の「レストラン 宮島ブルワリー」があります。 宮島ビールでは、2010年3月の設立以来、委託醸造の自社ブランドビールを販売しており、 それから7年半が経過した 2017年11月には自社のブルワリーが完成し、 自家醸造に先駆けて併設のレストランとビールスタンド、ショップがオープンしました。 そして、翌年の2018年10月より自家醸造ビールの販売を開始しました。
宮島ブルワリーの建物は、厳島神社の朱色の大鳥居を望む有之浦(ありのうら)という風光明媚な場所にあり、 1階にはビールスタンドとショップ、そして醸造所があり、3階がレストランになっているほか、 同館の1階、2階には宮島初のスターバックス コーヒーが入る複合施設になっています。 ちなみに、このスタバは日本初の「船で行くスターバックス」なのだとか。
3階のレストラン 宮島ブルワリーでは、海岸に面した大きな窓から瀬戸内海を一望できる素晴らしい眺望を満喫しながら、 新鮮な牡蠣や美味しい料理、そして出来立てのビールを味わうことができ、 素敵なロケーションの中で、ゆったりとした時間が流れていきます。


宮島、有之浦からの眺め


宮島ブルワリー (海側からの景観)


ガラス越しに醸造設備を眺められます


宮島ブルワリー (表参道商店街側からの景観)
※出典: https://miyajima-brewery.com/access/


夜はこんな感じ


1階の宮島ビールスタンド





カウンターには6本のタップ


3階のレストラン 宮島ブルワリー








大きな窓に沿った席からは瀬戸内海を挟んで対岸の宮島口が見晴らせます


美味しい料理や出来立てのビールと合わせて、窓からの美しい景色も味わえます


店内奥の小窓からは、宮島のシンボル、大鳥居も眺められます





カウンター席


カウンターの奥には9本のタップ


レストラン裏のテラスからの眺め


宮島ビールは、 原材料にイギリス産、ドイツ産、ベルギー産、フランス産の麦芽とアメリカ産、チェコ産のホップを使用し、 世界遺産にも登録されている弥山原始林に育まれた「霊水」と言われる湧水を仕込み水として使用して醸造しています。

広島レモンエール

ヴァイツェン

もみじエール


ペットボトル入り


委託醸造の缶入り第1弾「宮島ビール」


委託醸造の缶入りのカラメルブロンド、 ペールエール、 ヴァイツェン

レストラン 宮島ブルワリーは、牡蠣や穴子など瀬戸内自慢の地元食材を活かした料理を中心に、 ビールとの相性の良いメニューを取り揃えています。
その内容は、ミックスナッツ、ドライフルーツ、サラミ&ピクルスなどのおつまみメニューから、 ビアポテト、フライドチキン、チーズ盛り合わせ、地元食材の各種フリッター、サラダ類などの一品料理と、 牡蠣グラタンや盛り合わせのプレートメニューといったお食事メニューなどから選べます。
何と言ってもお薦めは、広島特産の牡蠣で、生・蒸し・グリルなどお好きな食べ方から選んで味わえます。


ビアポテト


チーズ盛り合わせ


宮島ビール フリッター(穴子)


牡蠣(生)


宮島ブルワリーのある宮島は、冒頭でも述べた通り、松島(宮城県)や天橋立(京都府)と並び、 日本三景の1つとして知られる景勝地です。古代から島そのものが自然崇拝の対象とされ、 平安時代末期以降は厳島神社が大きく発展し、江戸時代中期より日本屈指の観光地として栄えてきたところです。 神殿を始め数多くの国宝・重要文化財があり、1996年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されました。
このような宮島ですが、実は島の正式名称は「厳島」(いつくしま)と言い、 江戸時代以降にお宮(厳島神社)のある島ということから通称「宮島」と呼ばれてきました。 また住居表示も、1950年(昭和25年)11月3日に厳島町から宮島町(佐伯郡)へ町名変更され、 2005年(平成17年)11月3日には対岸の大野町とともに廿日市市に編入合併され、 現在は廿日市市宮島町になったという変遷を経てきています。

宮島ブルワリーを運営する株式会社宮島ビールの代表取締役CEO 有本 茂樹(ありもとしげき)さんは、 生まれも育ちも地元 宮島で、江戸時代から続く老舗旅館の20代目として育てられました。 そして、1989年3月に慶応義塾大学法学部法律学科を卒業すると、 同年4月に三井生命保険相互会社へ入社し福岡や東京での勤務を経て、 2005年にカーディフ生命保険会社へ転職し東京で勤務していました。 その後、2009年7月末に同社を退職して宮島へ戻ると、2010年3月に宮島ビールを起業しました。

その昔、宮島の船着き場は、 現在のフェリーターミナルとは厳島神社を挟んだ反対側に当たる厳島神社の西側にあったそうで、 その船着き場から厳島神社へ向かう参道の近くへ1軒の舟宿が出来たのが、 有本さんの実家である旅館の始まりでした。 江戸時代初期(1600年代初頭)に創業したその舟宿は、「大根屋」(おおねや)と言い、宮島で最も古い旅館と言われています。
明治時代に入ると有之浦の海岸沿いへ移転し、屋号も「大根屋」(だいこんや)としました。 この時、屋号の表記は変わりませんでしたが、呼び名を「おおねや」から「だいこんや」へ変更しました。
このようにして年輪を重ねて来た大根屋でしたが、残念なことに約400年の歴史に幕を降す時が訪れて、 1988年12月末に旅館を廃業してしまいました。

また、大根屋の廃業と同時に、大根屋を運営していた有限会社大根屋は分割されることになり、 大根屋の別館として1970年代に厳島神社の裏手の高台へ建てられた現在の「宮島グランドホテル有もと」(有本さんの叔父が経営)と、 現在の宮島ブルワリーと表参道商店街を挟んだ対面にある宮島銘菓もみじ饅頭の製造を手掛ける「だいこん屋」に、 分社化されました。


大根屋
※出典: https://www.miyajima-beer.com/story/


有本さんがビール造りを始めた経緯は、 父親の後を継いで土地を守っていくことと、宮島の発展に尽力して行きたいという気持ちから始まりました。
話はまた、1988年に遡りますが、有本さんは大学の卒業を前にして、 旅館経営ではなく企業への就職の道を選択することにしました。 その当時、実家である大根屋の経営は父親である有本 幹雄さんが担っており、 経営者であると共に8年間宮島町の町長も務めていました。 しかし、有本さんが就職した翌年の1990年3月20日に父親が突然他界してしまいます。 有本さん自身は、既に会社員生活を始めていたこともあり、 老舗旅館であった大根屋の建物は取り壊されて、跡地を駐車場として維持することにしました。

ところが、会社員勤めを続けてきた有本さんに、転機が訪れたのは 2009年のことです。 それまで勤務していた外資系保険会社において深く関わっていた商品の日本撤退が決定し、 その年の5月に退職勧奨を受けることになります。 そんな折、以前より懸案となっていた旅館の跡地である駐車場のことが頭を擡(もた)げ、宮島へ帰省することにしました。 宮島の中でも非常に好立地な場所にある土地を駐車場として維持していくのはもったいないことでもあり、 土地の再利用を真剣に検討しなくてはいけない時期が来ていました。
こうして宮島を訪れた有本さんが目にしたのは、 時代の流れと共に観光消費の変化から元気を失いつつある故郷の街並みでした。 そして、地元のお店の人々の話を聴くうちに、 この宮島で新規事業を立ち上げて地域の活性化につなげて行きたいという気持ちが、有本さんの中に芽ばえ始めました。 そして2ヶ月間考えた末に、2009年7月末に保険会社を退職し宮島へ戻ることにしました。

有本さんがクラフトビールを飲むようになったのは、 「ANCHOR LIBERTY ALE」(アンカー・リバティエール)との出逢いがきっかけでした。 『こんなに美味しいビールがあったのかぁ!!』と感動し、 その後は機会があるごとにクラフトビールを愛飲するようになりました。
そして 2009年の7月、宮島へ帰省した際に有之浦の海岸を訪れて、 『海を観て、ビールを飲んだら、気持ちいいだろうなぁ!!』と思った有本さんは、 この景観の素晴らしさを活かした土地の活用法として、レストランを併設したブルワリーを開業することを思いつきます。 そうしてしばらく考えていた有本さんの背中を押してくれたのは、母親の言葉でした。
   母 「あんたは、なんで有本ゆうんか知っとるんね?」
   私 「知らんよ。」
   母 「有之浦の本家ゆう意味なんと。昔、お爺ちゃんから聞いたんよ。」
   私 「ほんと?」
   < 宮島ブルワリーのホームページ「宮島ビールSTORY」より
     https://www.miyajima-beer.com/story/
2009年9月のことでした。
こうして有本さんは、これから先の人生を宮島の発展に尽くすことを決心し、ビール造りへと舵をきって行きました。

それからは、クラフトビールのリサーチのため千葉、 福井、鳥取、島根、福岡など、 日本のあちらこちらのブルワリーを訪問してまわって話を聴いて歩きました。 ところが、訪問先で出逢った方々からは、ビール造りに対して慎重な意見ばかりが返ってきました。 そして地元でも、親戚や周囲の方々からブルワリーを開業することへの反発を受けてしまいました。
それでも有本さんは、自身の志しを貫き通すことで、2010年3月19日に株式会社宮島ビールを設立することができました。 そして、その翌日の3月20日に駐車場として維持してきた旅館の跡地へアウトドア型のカフェ「宮島パティオ」を開設し、 それと同時に委託醸造の宮島オリジナルビール「宮島ビール」の販売を開始しました。
この3月20日という日は、有本さんの父親の命日でもあり、没後20年目の出来事でした。

宮島ビールの第1弾は、新潟県新潟市にある新潟麦酒へ委託醸造したもので、 10種類を超える試作品を醸造し東京・広島・宮島島内でテイスティングを行ない、 3ヶ月以上の時間を掛けて製品化しました。
その後、宮島ビールは、委託醸造先も拡大していき、 缶入りと瓶入りの製品を新潟麦酒へ、瓶入り製品を山口県山口市の山口地ビールへ、 樽生製品を大阪府大阪市のニックタナカへとそれぞれ委託していきました。
一方、ゆくゆくは自社ブルワリーを設けて、 有之浦の素晴らしい景観を活かした眺めの良いレストランを開業したいという構想は、 実際に実行するにあたり大変な費用が掛かることが分かって来ることで、 2011年に一旦計画を見直すことになりました。

そうして4年が過ぎた 2015年あたりからは、宮島を訪れる観光客にもインバウンド(外国人)が増えてきたことで、 経済環境にも変化が生じてきました。 そして、いよいよ資金繰りの目途も立ち、 宮島パティオの跡地(約330u)へ3階建て(延べ約500u)の宮島ブルワリーを建設することが決まり、 2017年4月6日に着工する運びとなりました。こうして、同年11月22日には宮島ブルワリーが完成し、 遂に宮島ビール直営の「レストラン 宮島ブルワリー」及びビールスタンドやショップのグランドオープンに漕ぎ着けることができました。 そして、それと合わせてテナントであるコーヒーチェーンの「スターバックス コーヒー 厳島表参道店」も1階・2階へ開店しました。

その後、宮島ブルワリーでは、米国にあるNFE Machinery Co., Ltdのプラントを採用し、 中国製の500リットルのタンク8基を導入しました。
2018年1月25日には酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年9月11日に初仕込みを行い、 同年10月8日には宮島ブルワリーで醸造した自家醸造の宮島ビールの販売を開始することができました。

宮島ブルワリーの醸造責任者を務める 森川 達也(もりかわたつや)さんは、広島県廿日市市の宮島口の出身で、 愛知県の大学へ進学し、そのまま愛知県内のメーカーに就職しましたが、 2017年3月に勤務先を退職して5年振りに廿日市へ戻ってきました。 そして、同年10月1日に宮島ビールへ入社し、それからは醸造に携わっています。 ビール造りに関しては、 福山在住のベテラン醸造家の小畑 昌司さんに宮島ブルワリーへ来てもらっては教えてもらったほか、 2018年6月には島根県江津市の石見麦酒へ醸造の様子を見学に行ったりもしました。
森川さんの前任者で2012年より2018年まで醸造関係を担当していたのが、志村 智弘さんです。 志村さんは以前、広島県三次市にあった「三次ベッケンビール」でお馴染み三次麦酒で醸造長をしていた方でした。

有本さんのご厚意によりブルワリーを見せてもらいましたので、ご紹介します。


仕込み設備
中央のタンクが500リットルの糖化槽(マッシュタン)兼煮沸槽(ケトル)
右側のタンクが500リットルのろ過槽(ロイター)、 左側のタンクが500リットルのワールプール


貯湯タンク(ホットリカー)


手前の4基が500リットルの貯酒タンク、 奥の4基が500リットルの発酵タンク


1,500リットルのグリコールタンク


プレハブ冷蔵庫と、その庫内


代表取締役CEOの有本 茂樹さん


醸造責任者の森川 達也さん


■■■ 宮島パティオ ※現在はありません
2010年3月20日にオープンした宮島ビールの直営カフェ「宮島パティオ」は、 宮島の空気を肌で感じながら、ゆっくりと流れる時間を楽しめるオープンエアなカフェです。
ここでしか飲めない季節限定の宮島ビールや宮島の自然水で淹れたコーヒー、 宮島バーガーなどオリジナリティーあふれるメニューが楽しめます。 営業時間/定休日などは特に決まっておらず、閉店は「日没」だったり、 雨天休業・冬季休業と言った気ままな自然に任せた営業でした。


宮島パティオ





宮島ビールの販売カウンター




■■■ 宮島ビール スプラウト ※現在はありません
2016年1月29日に広島の市街地へオープンした宮島ビールの直営ビールスタンド「宮島ビール スプラウト」は、 4坪程の店内にカウンターと立飲みスペースがあり、宮島ビールとおつまみ程度の軽食を提供しています。
店名の「Sprout」(スプラウト)は、新芽という意味で、 お客様の声を聴きながら成長して行くお店にしたいという気持ちから命名しました。
残念ながら、入居していたビルの老朽化に伴って、2018年12月22日で宮島ビール スプラウトは閉店しました。





宮島ビール スプラウト


宮島ビール スプラウト  (TEL: /無休/16:30〜21:30/
所在地: 広島県広島市中区流川町4-18 第3鯉城ビル 1F/
アクセス: 広島電鉄/胡町駅から徒歩4分)



ビアクルーズ管理人の一言:
2012年11月、東京の酒販店で宮島ビールを購入して、自宅で飲みました。
2015年9月、広島県廿日市市にある宮島ビールの直営カフェ「宮島パティオ」を訪れて、宮島ビールを飲みました。
2018年11月、広島県廿日市市にある「宮島ブルワリー」を訪れて、宮島ビールを飲みました。
有本さんには、いろいろとお心遣いを戴き感謝しております。ありがとうございました。



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