石見麦酒


ブルーパブ名: 石見麦酒タップルーム
電話番号: 0855-25-5740
住所: 島根県江津市桜江町長谷2696番地9 温泉リゾート 風の国内
定休日: 日月休
営業時間: 10:00〜17:30
ビールの種類: 520 (アメリカンペールエール)
960 (ドライスタウト)
151 (セッション インディア ペールエール)
282 (ハニードラフト)
307 (ベルジャンホワイト)
778 (セゾン)
営業開始: 2020年6月20日
アクセス: JR山陽本線、芸備線、呉線、可部線、山陽新幹線/広島駅新幹線口から浜田駅前行の高速バスで約2時間、「旭インター」バス停下車、そこから送迎バス(要予約)で約15分
JR山陰本線/江津駅から送迎バス(要予約)で約30分、タクシーで約30分
URL: http://www.iwami-bakushu.com/
Facebook: 株式会社石見麦酒

製造元: 株式会社石見麦酒  石見麦酒 温泉リゾート風の国醸造所
電話番号: 0855-25-5740
住所: 島根県江津市桜江町長谷2696番地9

石見麦酒(いわみばくしゅ)は、島根県江津市(ごうつし)へ2015年に誕生したマイクロブルワリーです。
石見麦酒のある江津市は、島根県の西部、石見地方に位置し、 日本海に面した海と山に囲まれた漁業や窯業が盛んなところです。
その江津市にあるレジャー施設「温泉リゾート 風の国」の一角に「石見麦酒 温泉リゾート風の国醸造所」と、 併設のタップルームがあります。 石見麦酒は、石見麦酒方式(通称、石見式と呼ばれる)という独自の醸造設備を使用した醸造法を考案したことで、 ブルワリー開業の初期投資を大幅に抑えることに成功したことで知られているブルワリーです。 この石見式のビニール袋と矩形の容器を使った独自の醸造設備を採用するブルワリーが全国的に増えています。


石見麦酒がある「温泉リゾート 風の国」
出典: 石見麦酒のFacebookより


石見麦酒
出典: 石見麦酒のFacebookより


石見麦酒のエントランス
出典: 石見麦酒のFacebookより


石見麦酒の店内
出典: 石見麦酒のFacebookより


デリバリーカウンター
出典: 石見麦酒のFacebookより


カウンターの奥には5本のタップ
出典: 石見麦酒のFacebookより

石見麦酒では、 原材料にイギリス産、ドイツ産、カナダ産、そして国産(島根県出雲市)の麦芽と、 アメリカ産、チェコ産、イギリス産、ドイツ産、ニュージーランド産のホップを使用し、 敷地内の地下水を汲み上げた水を仕込み水として使用して醸造しています。

520
(アメリカン ペールエール)

960
(ドライスタウト)

151
(セッションIPA)

282
(ハニードラフト)

307
(ベルジャンホワイト)

778
(セゾン)


石見麦酒は、2015年5月に山口 厳雄(やまぐちいつお)さん、梓(あずさ)さんご夫妻によって、 設立された石見地方初のマイクロブルワリーです。
株式会社石見麦酒の醸造長 山口 厳雄さんは、広島県広島市東区の出身で、 大学時代から就職先も含め長野県で過ごした後、実家のある島根県へ移り住みました。 そして、2014年に開催された江津市主催のビジネスプランコンテスト「Go-Con2014」へ夫婦で出場し、 ビール造りを通して地元の経済活性化を狙った『目指せオクトーバーフェスト!!街全体がブルワリー』と題した発表で、 見事大賞を受賞できたことをきっかけに、ビールメーカーとしての道を歩みはじめることになります。

山口さんは、2015年5月に株式会社石見麦酒を設立し、 江津市内の島根県石央地域地場産業振興センタ―の空きスペースを借りて、 同年10月に醸造所を開設しました。 同年12月22日には酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 そして、自家製の醸造設備を使用してビールの醸造を開始し、 2016年3月5日に開催された地元のイベント「肉祭り」の会場で自家醸造ビールのお披露目をして、 同年4月1日よりアメリカンペールエール、セゾン、ベルジャンホワイトの3種類を皮切りに、 石見麦酒の販売を正式に開始しました。

それから4年の月日が経過して、2019年に入ると新工場への移転の話が持ち上がります。 新工場の候補地になったのは、 江津市街地から車で30分程のところにある豊かな自然に囲まれた「温泉リゾート 風の国」という施設の中の建物でした。 「温泉リゾート 風の国」は、元々「風の国」というレジャー施設だったところで、 2019年に再開発されリニューアルオープンした施設です。 そして移転先候補となった建物は、蘭の生殖実験をするための施設だったところで、 ここ10年ほどは閉鎖されており全く使われていませんでした。

「風の国」というのは、地元で設立された第三セクターが運営する1995年に開園したレジャー施設で、 園内には温泉、全天候型テニスコート、コテージ、エビネランの培養センターと培養ハウスなどの施設がありました。 しかし、開園以来ずっと赤字続きで、エビネランの培養センターや培養ハウスは2000年代後半には既に閉鎖され、 その後も客足の減少は止まらず、2018年には経営破綻し閉鎖に追い込まれ、経営を民間に譲渡することとなりました。 その譲渡先が、広島県広島市中区に本社を置く「株式会社第一ビルサービス」という不動産の運営・管理を手掛ける会社でした。 第一ビルサービスは、2019年4月から江津市より事業譲渡を受けて、 施設を改装して「温泉リゾート 風の国」としてリニューアルオープンし、運営を開始しました。

その「温泉リゾート 風の国」の敷地内にある培養センターだった建物は、 閉鎖されてから10年以上も使用されることなく、施設内の什器や培養設備もそのまま放置された状態でした。 第一ビルサービスとしても当面、これと言った使い道が決まってはいませんでした。 その培養設備というのは、大量の培養瓶や振とう培養器、オートクレーブ、感熱滅菌器、 クリーンベンチ、顕微鏡、細胞培養をするための無菌処置施設などで、 ビールの醸造と共通する設備がいくつも残されていました。 そうした設備も含めて物件として目を付けた山口さんは、 醸造施設として利用させてもらえないかと2019年3月に運営元である第一ビルサービスへ相談を持ち掛けたところ、 あっさりと承諾されたことから、新工場として活用していくことを決めました。

2019年12月には第一ビルサービスとの間で、2021年2月よりこの建物を借り受ける契約を締結しました。 そして、2021年の2月〜5月に掛けて2回に分けて醸造所の移転を計画しました。 ところが、2020年に入ると新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るいはじめ国内でも感染が広がり、 その影響で温泉リゾート 風の国は臨時休業に追い込まれました。 またその一方で石見麦酒にとっても、それまで計画されていたビアフェス関係のイベントが軒並み中止となってしまい、 イベントを見込んで製造していたビールが行き場を失い、 大量の在庫を抱えることとなりました。(在庫は、3か月分、瓶にして9,000本相当)

そこで、山口さんはいろいろと考えた末に、 このコロナ禍のピンチをチャンスに変える様々なアイデアを繰り出して行くことになります。 まず、小型バイクを改造したデリバリーカーを仕立てて、行き場を失った農作物や食料のデリバリーサービスを開始し、 ビールの販売落ち込みを補填する収益源の確保に役立てました。。 そして切り札となったのが、新型コロナ禍で大量在庫発生のため製造を一旦停止したことを逆手にとり、 この時期に新工場への移転を済ませてしまおうということで、移転の時期を早めることにしました。 また、在庫となったビールをリターンとして活用するクラウドファンディングも実施することにしました。

山口さんは工場移転を早めたことを第一ビルサービスに伝え、一年繰り上げた2020年2月から移転作業を開始しました。 新工場となる建物の改修工事については、自分たちで出来ることは自力で進めようということで家族や従業員がチカラを合わせて、 館内の片づけからリフォームのための様々な作業を全て手作業で進めて行きました。 こうした取り組みは、様々な人の出入りを抑え、濃厚接触者を減らす新型コロナウイルス対策のひとつにもなっていました。
クラウドファンディングは、2020年4月17日〜5月29日に掛けて実施しましたが、 なんと開始から24時間以内に100%を達成し、最終的には600%以上を達成するという大成功に終わりました。 リターンとして大量の在庫もはかすことができ、集まった資金は新工場への移転に充当することとしました。

新工場のリフォームの方は、業者へ依頼せざるを得ない部分を最後に委託することで内装が完成しました。 また、新工場ではタップルームを併設する計画もあり、そちらの内装工事もほぼ完成させることができました。 リフォームをしている間にも、旧工場から移動できる設備や荷物を少しずつ移動させてきましたが、 最終的に同年6月15日に旧工場から新工場への引っ越しを行い、移転を完了することができました。 その日は、マッシュタンやボイルケトル、15台の発酵タンク、瓶詰め機など全ての設備や在庫を、 たった1日の定休日を利用して、それも2名だけで引っ越し作業を完了させることができ、 旧工場は即日廃止、新工場の試運転も完了。こんな快挙をなし遂げられるのも石見式の強みのひとつです。
そして、2020年6月15日付けで酒類等製造免許(果実酒、ビール、発泡酒)の移転許可も取得でき、 翌日から早速新工場での醸造を開始。 こうして、「石見麦酒 温泉リゾート風の国醸造所」として再出発を果たし、 同年6月20日には併設タップルームもオープンすることができ、石見麦酒は新たなスタートを切りました。

続いて同年7月11日には、クラウドファンディングの出資者に対して、 石見麦酒 温泉リゾート風の国醸造所のお披露目となるガーデンパーティーを開催。
また、同年7月15日には、様々な想い出の詰まった旧工場のスペースを江津市へ返却しました。 開業からの4年間で、醸造回数600回以上、トータル移出量100キロリットル。
一方、臨時休業となっていた「温泉リゾート 風の国」も同年7月17日に無事グランドオープンを迎えることができました。 そして、施設内にあったレストランも改装が終わり、 「MORI KAZE KITCHEN」(モリカゼキッチン)として同年7月22日にリニューアルオープンし、 レストラン内でも石見麦酒を飲めるようになりました。

石見麦酒のこれまでの歩みをまとめると、以下の通りです。
2015年5月株式会社石見麦酒を設立
2015年10月島根県石央地域地場産業振興センタ―内に醸造所を開設
2015年12月22日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2016年3月5日地元イベント会場にて、石見麦酒をお披露目
2016年4月1日石見麦酒を販売開始
2018年2月隣の空きスペースを借りて醸造所を拡張
2019年2月14日酒類等製造免許(果実酒)を取得
2020年6月15日旧工場から新工場へ移転
酒類等製造免許(果実酒、ビール、発泡酒)移転許可を取得
2020年6月20日タップルームをオープン


醸造設備


<ご参考> 全国で石見式を採用している醸造所は以下の通りです。(発売の順)

 ■日南麦酒(日南、2017年9月1日発売)
 ■西陣麦酒(京都、2017年10月1日発売)
 ■穀町ビール(仙台、2017年10月7日発売)
 ■種子島ブルワリー(南種子、2017年10月21日開店)
 ■永代ブルーイング(東京、2017年11月3日発売
 ■SWALLOWS NEST BREWING(東かがわ、2018年1月21日発売)
 ■26Kブルワリー(武蔵野、2018年2月27日発売)
 ■FERMER'S BREWERY 穂波(浜田、2018年4月8日発売)
 ■澄川麦酒醸造所(札幌、2018年4月14日発売)
 ■OCTONE Brewing(みなかみ、2018年4月25日開店)
 ■TOSACO(香美、2018年4月27日発売)
 ■鋸南麦酒(鋸南、2018年4月28日発売)
 ■AKARI BREWING(鳥取、2018年5月1日発売)
 ■アーチブルワリー(岩国、2018年5月5日発売)
 ■Session's Brewery(広島、2018年5月11日発売)
 ■近江麦酒(大津、2018年5月24日開店)
 ■RIOT BEER(東京、2018年5月31日発売)
 ■有本麦酒(大阪、2018年6月18日発売)
 ■星野製作所(川口、2018年7月14日発売)
 ■JAP Brewery(米子、2018年8月1日発売)
 ■8Peaks Brewing(茅野、2018年12月8日発売)
 ■松戸ビール(松戸、2019年5月25日発売)
 ■安芸乃国酒造(安芸太田、2020年4月18日発売)


ビアクルーズ管理人の一言:
2020年8月、島根県江津市にある「石見麦酒」のオンラインショップで自家醸造ビールを購入して、自宅で飲みました。



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