長島地ビール


ブルーパブ名: なばなの里 長島ビール園
電話番号: 0594-41-0787
住所: 三重県桑名市長島町駒江漆畑270
定休日: 無休
営業時間: 平 日: 10:00~21:00
土日祝: 10:00~22:00
ビールの種類: ピルスナー
デュンケル
ヴァイツェン
ボック [冬季限定]
ペールエール [限定醸造]
ウィートラガー [限定醸造]
ベルジャンホワイト [限定醸造]
営業開始: 1998年7月12日
アクセス: JR関西本線、近畿日本鉄道 名古屋線/桑名駅東口から三重交通バスで約20分
JR関西本線/長島駅、近畿日本鉄道 名古屋線/近鉄長島駅から徒歩20分
JR東海道本線、中央本線、関西本線、東海道新幹線、名古屋市営地下鉄 東山線、桜通線、名古屋臨海高速鉄道 あおなみ線/名古屋駅、名鉄バスセンターから「なばなの里」行き直通バスで約30分
URL: https://www.nagashima-onsen.co.jp/nabana/restaurant/beer.html
Online Shop: https://nagashima2.official.ec/

製造元: 長島観光開発株式会社
電話番号: 0594-41-0787
住所: 三重県桑名市長島町駒江漆畑270番地
URL: https://www.nagashima-onsen.co.jp/nabana/
Facebook: ナガシマリゾート/Nagashima Resort

長島地ビール(ながしまじびーる)は、三重県桑名市にある「なばなの里」内の「長島ビール園」で、 1998年から製造・販売しているビールです。
なばなの里は、ナガシマスパーランドやホテル花水木、長島温泉湯あみの島、 ジャズドリーム長島などを擁するナガシマリゾートの一角にある花のテーマパークです。 園内には、広大なお花畑やベゴニアガーデン、チャペル、そして長島ビール園をはじめとする各種飲食店、 日帰り温泉、土産物ショップなどの施設が揃っています。 また2004年からは、冬季恒例となった豪華絢爛なイルミネーションが有名になり、 季節外れの冬季でも大勢の観光客で賑わっています。 長島ビール園は、醸造所を併設した地ビールレストランで、 店内は天井の高い広々としたビアホールになっており、多彩な料理と出来立ての長島地ビールを堪能することができます。


なばなの里のエントランス


長島ビール園





2015年1月訪問時


長島ビール園のエントランス


長島ビール園のエントランスカウンター


エントランスホールからはガラス越しに醸造設備を眺められます


カウンターには5本のタップ


レストランメニュー


地ビールレストランの店内





レストランのビアカウンター、 ここにもタップが5本


レストラン内のビール売店


「なばなの里」内ショップのビール販売コーナー

長島地ビールは、本場ドイツの製法にこだわり、ドイツ人のブラウマイスターを招聘して培った技術で、 副原料を一切使わない麦芽・ホップ・酵母のみから造られる麦芽100%のこだわりのビールです。 原材料にはドイツ産をメインに、オーストラリア産、カナダ産、イギリス産の麦芽と、 ドイツ産をメインに、ニュージーランド産、アメリカ産のホップを使用し、 木曽三川で有名な木曽川の澄んだ水を使用して醸造しています。 定番は、ピルスナー、デュンケル、ヴァイツェンの3種類で、そのほか限定醸造のビールも造っています。

ピルスナー

デュンケル

ヴァイツェン

ピルスナー

デュンケル

ヴァイツェン

発売当初の500ml瓶
ピルスナー

デュンケル

ヴァイツェン


長島ビール園のフードメニューは種類も豊富で、 枝豆、ソーセージの盛り合わせ、いか唐揚げ、ワッフルポテトなどのおつまみメニューから、 みそ串カツ、松阪牛コロッケ、焼餃子、シーフードドリア、各種カレー、各種サラダなどの一品料理、 スペアリブや鉄板ステーキ、ビーフシチューといった肉料理まで、どれもボリューム満点な内容です。


森のサラダ カントリー風


生ハムのたたきわさびソース


焼餃子


スパイシーポテトフライ

長島地ビールを製造する長島観光開発株式会社は、 三重県桑名市に本社を置く1963年(昭和38年)創業のレジャー企業で、 桑名市内の木曾三川と言われる木曽川と長良川・揖斐川の間に挟まれた中洲地帯に、 遊園地、テーマパーク、ホテル、商業施設などの「ナガシマリゾート」を展開しています。 1964年にグランスパー長島温泉の開業を皮切りに、 遊園地「ナガシマ スパーランド」、テーマパーク「なばなの里」、 リゾートホテル「ホテル花水木」、「ホテル ナガシマ」、「ガーデンホテル オリーブ」、 アウトレットモール「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」、 温浴施設「長島温泉 湯あみの島」などを運営しています。 また、その他に、ナガシマカントリークラブ、 東海北陸自動車道の関サービスエリアや伊勢湾岸自動車道の湾岸長島パーキングエリアの店舗運営にも携わっています。

長島ビール園のある「なばなの里」は、1998年7月12日にオープンした花をテーマにしたテーマパークで、 ナガシマリゾートの中核施設である遊園地やホテル群からは、北へ約7Km程離れたところにあります。 園内は、全体的に植物園になっており、花ひろば、あじさい・花しょうぶ園、梅苑、ベゴニアガーデン、 バラ園などのエリアに分かれて季節ごとに綺麗な花々が咲き乱れます。 飲食施設としては地ビールレストラン「長島ビール園」のほかに、 日本料理「翡翠」、中国料理「桃仙」、洋食「マルセイユ」、イタリアン「麦」、とんかつ「かつまる」、麺料理「芭蕉庵」、 「カフェ・ラ・テラス」、「ベゴニアガーデン ガーデンカフェ」、「バラ園 ローズ喫茶」などがあります。 またそのほか、長島温泉を利用した日帰り温泉施設「里の湯」や、 地ビールや土産物、特産品、グルメ食品を販売する「村の市」、 パン&ケーキ工房「テン・ツーファイブ」などの施設を擁しています。 園外には、季節の花や地元の野菜を販売するフラワーショップ&ファーマーズマーケット「花市場」も併設しており、 ここでも長島地ビールを購入することができます。

なばなの里は、花がメインとなる商材であることから、どうしても冬季が閑散期となっていました。 そこで、2004年からは広大な花畑を利用したイルミネーションイベントとして、 「ウィンターイルミネーション・冬華の競演」(とうかのきょうえん)を毎年開催しており、 年間の半分程は集客の要となっています。
「なばなの里」の園名は、桑名市の特産品である「なばな」にちなんで命名されました。

長島地ビールは、なばなの里が開業した1998年7月12日より販売を開始しました。 そして、初代醸造担当として醸造に携わってきたのが、岩崎 義仁(いわさきよしひと)さんです。 岩崎さんは、愛知県安城市の出身で、20年以上に亘り長島ビール園でビール造りを続けてきたベテランの醸造家です。 岩崎さんは、1988年に長島観光開発株式会社へ入社。 入社からしばらくは、和食の調理人としてホテル花水木やガーデンホテル オリーブで働いていました。 そして、8年程たった1996年に、なばなの里の開業準備のため異動となりました。 新しい職場は当時としては大変珍しいマイクロブルワリーでした。

岩崎さんは、一からビール造りを学ぶため、 1997年に静岡県御殿場市にある御殿場高原ビールの時之栖内の醸造所へ研修に行くことになります。 そして、同じ御殿場市内あった御殿場高原ビール 森のビール工場(当時、米久が運営)や、 静岡県静岡市にあった御殿場高原ビール 静岡ブルワリーなどでも研修した後、 なばなの里へ戻り長島地ビールの立ち上げ準備を進めました。 また、御殿場高原ビールで醸造の手ほどきを受けていたドイツ人ブラウマイスターのアントン・ダナーさんをなばなの里へ招いて、 引き続き技術指導を受けて、本場ドイツのビール製法を学んだといいます。 その後、定年を迎えるまでの22年間、こだわりを持って長島地ビールを造り続けてきました。

もう一人の醸造担当である伊藤 哲雄(いとうてつお)さんは、岐阜県海津町(現在は、海津市)の出身で、 長島観光開発の生え抜き社員のひとりで、これまで様々な業務を経験してきた醸造家です。 伊藤さんは、大学卒業後、1998年4月に長島観光開発株式会社へ入社。 最初は、ナガシマ スパーランドのジャンボプールに配属されました。 その後、なばなの里のイタリアンレストラン「麦」でホール係を担当、続いてホテル花水木では宴会係を担当。 それからナガシマリゾートの営業職として勤務した時期もありました。そして長島温泉湯あみの島のフロント係を経て、 2010年に長島ビール園での醸造担当となりました。それ以降、先輩である岩崎さんに醸造技術を教わり、現在に至ります。

伊藤さんがビール造りに興味を持つきっかけとなったのは、学生時代のアルバイトでした。 伊藤さんは、大学時代にホテル花水木のバーで、バーテンダーのアルバイトをしていました。 その頃から、酒類や接客に興味を持つようになり、ナガシマリゾートへ就職したいと考えるようになりました。 そしてその願いは見事に叶い、長島観光開発へ入社。それからは様々な仕事に就くことにはなりますが、 いつかはビール造りがしたいと心に決めていました。 そうして、醸造所への異動希望を出していると、やがてその願いも叶う時がきて、念願の醸造所へ配属となりました。 それ以来、伊藤さんは生き生きと現在の仕事を続けています。
また、初代醸造担当だった岩崎さんが、2020年に定年退職を迎え、 その後は伊藤さんがメインとなり醸造を継続しています。

伊藤さんに長島地ビールの今後についてお尋ねすると、 「ここは観光地なので、どちらかと言うとビアギークな方たちでなく、ビールに詳しくない素人が多く訪れることから、 ピルスナー以外のビールをもっと知ってもらいたいと思っている。 お客様にはいろいろなビールを手に取ってもらいたいと思うし、 ビールに慣れてない人たちにも、もっと広く手に取ってもらえるようにしたいと思う。 そのためには、ビール自体の味もしっかりと保証していかなければならない。 2020年からは、ビールの審査会や品評会へも積極的に出品するようにしている。」と語ってくれました。

長島ビール園のご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


醸造設備
ドイツのJACOB CARL(ヤコブカール)社製、 1パッチ(1ロットの生産量)が2,000リットル


仕込み設備
左手奥から、糖化釜(マッシュタン)、 煮沸釜(ケトル)、 ろ過槽(ロイター)


仕込み設備を床下から眺めるとこの様になっています


右奥が貯湯タンク(ホットリカー)、 左手前がワールプール


発酵&貯酒タンクは、2,000リットルが16基と4,000リットルが3基の計19基


2,000リットル発酵&貯酒タンクの1号タンク~3号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの1号タンク~2号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの3号タンク~4号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの5号タンク~6号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの2号タンク~6号タンク


4,000リットル(ダブルバッチ用)発酵&貯酒タンクは、7号タンク~9号タンクの3基


2,000リットル発酵&貯酒タンクの10号タンク~14号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの10号タンク~14号タンク


2,000リットル発酵&貯酒タンクの15号タンク~19号タンク


ろ過機


2,000リットルの熟成タンク(BBT)×4基と、瓶の充填機


2,000リットルの熟成タンク(BBT)の101号タンク~103号タンク


2,000リットルの熟成タンク(BBT)の104号タンク


瓶の充填機 (オーストリアのGruber製)


冷蔵庫


冷蔵庫には出荷を待つ瓶ビールやケグが積まれています


ケグの洗浄機 (オーストリアのGruber製)


麦芽の粉砕機(ミル)


原材料の麦芽


伊藤 哲雄さん


長島観光開発のこれまでの経緯は、以下の通りです。
1963年12月7日長島観光開発株式会社を設立
1964年11月11日「グランスパー長島温泉」をオープン
1964年12月22日「ホテルナガシマ」をオープン
1966年3月19日「ナガシマスパーランド」をオープン
「ホテルナガシマ和風別館」をオープン
1970年2月28日「ホテルナガシマ第二別館(ホテル水郷)」をオープン
1988年7月21日「ホテル花水木」をオープン
1991年7月25日「ナガシマカントリークラブ」をオープン
1997年7月18日東海北陸自動車道「関サービスエリア」営業開始
1998年酒類等製造免許(ビール)を取得
1998年7月12日「なばなの里」をオープンと共に「長島ビール園」をオープン
長島地ビールを販売開始
2002年3月24日伊勢湾岸自動車道(開業当初は第二名神高速道路)「湾岸長島パーキングエリア」営業開始
2002年3月28日アウトレットモール「ジャズドリーム長島」をオープン
2002年8月1日「湯あみの島」、「ホテルナガシマ新本館」をオープン
2010年4月23日「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」をオープン
2023年9月21日酒類等製造免許(発泡酒)を取得

ビアクルーズ管理人の一言:
1998年8月、三重県桑名市にある「なばなの里」を訪れて、レストラン「長島ビール園」で初めて長島地ビールを飲みました。
2010年11月、「なばなの里」のイルミネーションを観覧に来たついでに、「長島ビール園」で長島地ビールを飲みました。
2015年1月、「なばなの里」のイルミネーションを観覧に来たついでに、「長島ビール園」で長島地ビールを飲みました。
2021年4月、「長島ビール園」の醸造所を訪れました。
長島地ビールは、これまでに飲んだ国産のクラフトビールの中でも、美味しいお薦めビールの1つです。



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