用語解説


◆ ここでは、本サイト内にて用いる用語について、簡単に解説しています。


 ABV

Alcohol by Volumeの略。アルコール度数のこと。




 EBC

European Brewery Conventionの略。ビールの色、色合い、色の濃さなどを示す数値のこと。主にヨーロッパで使われており、数値の範囲は4(淡い)~140(濃い)。




 IBU

International Bitterness Unitsの略。日本語で言うと「国際苦味単位」のこと。ビールの苦味の度合いを示す数値のことで、国産大手ビールメーカーのもので15~29程度。数値の上限は、概ね100とされているが、中には1000という極苦なものもあるという。




 OEM

相手先ブランド生産のこと。Original Equipment Manufacturerの略。他社のブランドのビールを、受託製造すること。




 SRM

Standard Reference Methodの略。ビールの色、色合い、色の濃さなどを示す数値のこと。主にアメリカで使われており、数値の範囲は2(淡い)~70(濃い)。




【 あ ア 】



 アロマ [Aroma]

鼻を近づけたときにする香り。口に含む前に鼻から感じる香り。上立ち香。




 アロマホップ [Aroma Hop]

アロマ成分が強くビールに香りを加えるホップ。




 イースト [Yeast]

酵母のこと。酵母を参照。




 エイジング [Aging]

年月をかけて熟成させること。ビールの味・香りに変化を加えるため長期熟成させること。




 オーイーエム [OEM]

相手先ブランド生産のこと。Original Equipment Manufacturerの略。他社のブランドのビールを、受託製造すること。




 オフフレーバー [Off Flavor]

ビールにあってはならない香りや味のこと。醸造工程や保存方法の不手際により、雑菌の混入によるビールが劣化、原材料の悪影響などによって発生する異臭や余計な香り。




 オンタップ [on Tap]

ビールサーバーにつながってるという意味のビール業界用語。熟成期間を終えて販売できるようにタップへ接続した状態をいう。缶ビールや瓶ビールでは、使われない。






【 か カ 】



 カスク [Cask]

樽の一種で、特に木樽のことを言う。(ケグと同様なステンレス製もある)本来はウイスキーやワインに用いるもので、ビールの場合、リアルエールに用いることが多い。樽からビールを注ぐ時に、ケグが炭酸ガスの圧力を利用するのに対し、カスクは重力、またはハンドポンプによる圧力でビールを注ぐ。




 かめんはっこう 【下面醗酵】

ビールの醸造工程の1つである一次醗酵工程の醗酵方法の1つ。
下面醗酵は、低温醗酵(6℃~15℃)でゆっくりと醗酵が進むので酵母は下面に沈殿していく。 そのようにしてできた下面発酵ビールは、透明感のあるクリアーですっきりした味わいになる。こうしてできたビールを、ラガービール(ラガー系ビール)と言う。
醗酵方法にはこの他に、上面醗酵や天然醗酵がある。




 キャッシュ・オン・デリバリー [Cash on delivery]

注文時に都度精算をする会計方式。




 グラウラー [Growler]

ビールの持ち帰り用の再使用可能な容器のこと。
テイクアウトできる樽生ビール(量り売り)を購入して持ち帰る時に使われる。32オンス、64オンス、128オンスなどサイズも様々。64オンスで約2,000mlなので、大瓶(633ml)約3本分が入る。
以前はガラス製が多かったが、最近ではステンレス製や重量の軽いアルミ製も増えてきた。機能的には水筒と変わらないが、炭酸ガスへの耐圧性からある程度頑丈な容器で、蓋も密閉性が要求される。




 クラフトビール [Craft Beer]

大手ビールメーカーの大量生産型ビールに対して、小規模で手造りされるビールのこと。手造りの「手工芸品」(craft)的なビール(beer)として「craft beer」と呼ぶ。
地ビールの誕生当初、お土産的存在の地ビールも多く販売されていて、地ビールには一部「美味しくない」というイメージが付いた時があり、それに対して「本当に美味しい」とか「品質の良い」地ビールに対して近年「クラフトビール」という呼び方が定着してきた。




 ケグ [Keg]

一般的には、アルミニウム、鉄、木などで出来た円筒状の容器のこと。
ビールの貯蔵、輸送やサーバーとして使用されているものは、ほとんどステンレス製が用いられる。





 こうぼ 【酵母】

醸造やパンの製造に使われる単細胞性の真菌類(植物)。微生物の一種。
ビールの醸造に使用されるビール酵母は、発酵すなわち、麦汁の糖分を分解してアルコールと炭酸ガス(二酸化炭素)の生成を促すのに用いられる。




 こく

味の表現方法のひとつ。味の総和や複雑さを表現しており、味覚の基本五味とされる甘味、酸味、旨味、苦味、塩味のバランスが良いビールを「コクがある」と言う。




 コラボレーション [Collaboration]

2つ以上のブルワリーがレシピを共有するなど、協働でビール造りを行うこと。






【 さ サ 】



 じゅんすいれい 【純粋令】

ビール純粋令を参照。




 じょうめんはっこう 【上面醗酵】

ビールの醸造工程の1つである一次醗酵工程の醗酵方法の1つ。
上面醗酵は、常温醗酵(18℃~25℃)で酵母が活発に繁殖し、炭酸ガスと共に液の上面に酵母が浮かび上あがって来る状態になる。 そのようにしてできた上面醗酵ビールは、フルーティーな香りがして、やや濁っていて、まったりとした味わいの深いものになる。こうしてできたビールを、エールビール(エール系ビール)と言う。
醗酵方法にはこの他に、下面醗酵や天然醗酵がある。




 スマッシュ [SMaSH]

Single Malt and Single Hopの頭文字を取ったもので、1種類の麦芽と1種類のホップだけで醸造するビールを言う。
最近のクラフトビールブームから、複雑になってしまった麦芽やホップの配合への反省と、原点回帰から誕生した作り方のビール。






【 た タ 】



 タップ [Tap]

ビールサーバーの注ぎ口。
また、パブの表示で「数字+タップ」とは、タップの数=樽生ビールの数という意味。
例えば、「10タップ」と言ったら、10種類の樽生ビールを提供しているお店ということ。




 タップ テイク オーバー [Tap Take Over]

ビアバーやパブなどで、全てのタップを特定のブルワリーの商品が占有すること。Take Overは、「乗っ取る」という意味で用いられている。ちなみに、株式の世界では「株式公開買付け」のことで、買収を意味する。




 タップルーム [Tap Room]

醸造所に併設、または直営のビアバーを言う。




 てんねんはっこう 【天然醗酵】

ビールの醸造工程の1つである一次醗酵工程の醗酵方法の1つ。
天然醗酵は、常温醗酵(20℃~)で酵母を接種することなく、自然界の微生物を利用して自然発酵をさせて出来るビールである。
醗酵方法にはこの他に、上面醗酵や下面醗酵がある。




 ドライホップ [Dry Hop]   ドライホッピング [Dry Hopping]

ホップの添加時期が、通常の麦汁の煮沸工程ではなく、2次醗酵工程で漬け込む手法のこと。
ホップは、熱を加えると苦み成分が抽出される代りに、香り成分が飛んでしまう性質がある。そこで、ホップに熱を加えずに添加すると、香りのみを強くビールに付けることができる。




 ドリンカビリティ [Drinkability]

癖がなく飲み易さ。




 ドリンカブル [Drinkable]

癖がなく飲み易い。




 

【 な ナ 】



 









【 は ハ 】



 パイントグラス [Pintglass]

ビールを飲むのに使うグラス。
一般的な規定では、
USパイント:  473ml
UKパイント:  568ml
ハーフパイント: 284ml (UKの1/2)





 ばくが 【麦芽】

大麦の種子を発芽させたもの。ビール製造の主原料の1つ。英語でモルトという。
大麦が発芽すると、糖化酵素(アミラーゼ)が活性化して、種子中のでんぷん質が糖化され麦芽糖が生成される。
麦芽には大麦・小麦の種類や乾燥工程の温度によって様々な種類があり、ビールのスタイルに合わせて使い分けられている。代表的なものには、ピルスナーモルト、小麦モルト、カラメルモルト、チョコレートモルトなどがある。




 バッチ [Batch]

ビールの仕込みの単位。
1回の仕込みで出来るビール量の表現に用いる。例えば、「1バッチ 100リットル」など。1バッチ当たりの製造量は、それぞれのブルワリーで醸造設備の容量によって異なる。




 バレルエイジ [Barrel Aged]

木樽に寝かせて長期熟成をかけること。




 ビーオーピー [BOP]

Brewing On Premiseの略。
酒類等製造免許を持つ醸造所で設備を借りて、ブルワーの指導の下で手造りビールを醸造するシステムのこと。
日本では、アルコール度数1%以上のお酒を造るには、法律上、酒類等製造免許を持っていないと造れない。それは、個人で楽しむ範囲であっても同様で、違反すれば酒税法により厳しく罰せられる。そこで、自分だけのビール(マイ・ビール)を飲みたいとか、自分でビールを造りたいという希望を叶える方法としてBOPが存在する。



 ビージェイシーピー [BJCP]

Beer Judge Certification Program(ビールジャッジ認定プログラム)のことで、1985年に設立。
主に、世界各国のビール、ミード、サイダーに関する知識、理解、感謝を広め、テイスティング、評価、コミュニケーションのスキル向上させるためのプログラム。





 びーるじゅんすいれい 【ビール純粋令】

ドイツのビール醸造において、その原材料を水・麦芽・ホップ・酵母の4つ以外の原料の使用を禁止する法律。
1516年にバイエルンのヴィルヘルム4世が布告した法律で、「ビールは、麦芽、酵母、ホップ、水だけで醸造せよ」と定めたもの。ドイツでは、今もこの基準を厳守してビール醸造を行っている。




 ビアギーク [Beer Geek]

ビール愛好家、ビアファンのこと。ビールオタク。




 ビアパブ [Beer Pub]

主にビールを提供するパブのこと。パブは、元々イギリスで発達した酒場のことで、パブリック ハウス[Public House]の略。バーとも類似しており、米国では「バー」と呼ぶ。




 ビア フライト [Beer Flight]

飲み比べ用の試飲セット。異なる数種類のビールを少量ずつテイスティンググラスで提供すること。




 ファントムブルワリー [Phantom Brewery]

自らの特定の醸造所を持たないビール製造業者のこと。ファントムは「幻影」という意。
一般的には、他の醸造所の設備を借りて醸造したり、自社独自のレシピで醸造委託する場合を指す。他に同義語として以下のような呼び方がある。
 ・ジプシーブルワリー [Gypsy Brewery]
 ・クライアントブルワリー [Client Brewery]
 ・コントラクト・ブルーイング [Contract Brewing]




 ブラウマイスター [Brau Meister]

ビール製造の責任者や醸造長のこと。(ドイツ語)
⇒ ブルーマスターを参照
また、ドイツ国内では、国家資格となっており、その種類には、「ブラウマイスター」と「ブラウエンジニア」がある。




 ブルーパブ [Brew Pub]

醸造所に併設するビアパブ。





 ブルーマスター [Brewmaster]

ビール製造の責任者や醸造長のこと。ブルワーのトップ。
ビールの製造に携わるだけでなく、ビールのレシピを作成したり、レシピの改良を加えたり、ビールの味を決定する要となる役割。よって、ビール製造の責任者であると同時に、ビールの味の責任者でもある。




 ブルワー [Brewer]

ビールの造り手のこと。製造者。また、ビール醸造を担当する職人。




 ブルワリー [Brewery]

ビールの醸造所や工場のこと。




 フレーバー [Flavor]

味わい。口に含んでから感じる風味。その種類としては、甘み、苦味、うまみ、酸味、渋みなどがある。




 ホッピー [Hoppy]

ホップ由来の香りや味が効いていること。




 ホップ [Hop]

ヨーロッパ・アジア西部原産の多年生つる草。ビール製造の主原料の1つ。
ビールの苦みと香りをつけるのに用いる。また、雑菌の繁殖を抑えビールの保存性を高める働きもある。ホップには様々な種類があり、ビールのスタイルに合わせて使い分けられている。ホップの種類は、大別すると「ファインアロマホップ」、「アロマホップ」、「ビターホップ」の3つに分類される。代表的なものには、チェコ産ザーツホップ、アメリカ産カスケードホップなどがある。




 ボディー [Body]

味わいの濃淡表現のこと。
苦味や香りがホップによってもたらされるのに対して、麦芽から生まれる甘み、濃厚さ、アルコールなどを表現する時に使われる言い方で、淡いものから濃いものへ順番に、「ライトボディー」、「ミディアムボディー」、「フルボディー」と呼ぶ。




 ボトル・コンディショニング [Bottle Conditioning]

瓶の中で発酵・熟成させる醸造法。タンクでの最初の発酵(1次発酵)を終えたビールに、新たに酵母と少量の糖を加えて瓶詰めにします。その後、酵母が瓶内で醗酵(2次発酵)し、炭酸ガスがつくられるという製法。
ワインに酵母と糖分を加え瓶詰にして作られるシャンパンと同様な製法です。






【 ま マ 】



 マイクロブルワリー [Microbrewery]

小規模な醸造所のこと。日本では、大手ビールメーカーを除く、クラフトビールを製造する醸造所の総称としている。アメリカでは、年間生産量15,000バーレル以下の醸造所をマイクロブルワリーと呼ぶ。




 みずをみがく 【水を磨く】

水の硬度調整をすること。
ビールの醸造に用いる仕込み水は、「硬水」(こうすい)や「軟水」(なんすい)といった水質の違いに寄って、ビールの特徴に大きな影響を与える。こうした水の硬度を調整することを「水を磨く」と言う。




 モルティ [Morty]
麦芽由来の香りや味が効いていること。




 モルト [Malt]

麦芽(ばくが)のこと。麦芽を参照。






【 や ヤ 】



 









【 ら ラ 】



 リアルエール [Real Ale]

樽(カスク)の中で二次発酵させるタイプのビール。
一般的に、瓶の中で発酵させるタイプを「ボトルコンディション・エール」と呼ぶのに対し、樽の中で発酵させるタイプを「カスクコンディション・エール」と呼び、後者がリアルエールと称される。






【 わ ワ 】



 










※用語解説は、サイト内の記事をお読み戴くのに参考のため掲載しています。正式な「地ビール用語辞典」という訳ではありません。誤記のなきよう努めてますが、もし誤記があった場合にはご了承願います。その際は、お問い合わせフォームからご指摘戴けますと幸いです。



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