六甲ビール


ブルーパブ名: [パブなし]
ビールの種類: ピルスナー
IPA (インディア ペールエール)
ポーター
クリスタルアンバー (ストロングエール)
ストロングエール
ゆず (ホワイトエール)
37 IPA (インディア ペールエール)
いきがり生 (ペールエール)
IGA Not for Child (ゴールデンエール)
ホワイトマドロス (ヘーフェヴァイツェン)
カシスビア (フルーツエール)
アメリカンIPA (アメリカン インディア ペールエール)
その他、直営店限定樽生ビール
醸造開始: 1997年12月17日
URL: http://www.rokko-beer.com/
Facebook: 六甲ビール
Online Shop: https://www.rokko-beer.com/products/list

製造元: 有限会社アイエヌインターナショナル  六甲ビール醸造所
電話番号:
住所: 兵庫県神戸市北区有野町有野字堀越351-1
アクセス: 神戸電鉄 三田線/五社駅から徒歩10分

六甲ビール(ろっこうびーる)は、兵庫県神戸市北区で1997年から製造される老舗のクラフトビールです。
六甲ビール醸造所がある神戸市北区有野町(ありのちょう)は、 元は有馬郡有野村といい昭和前期に旧神戸市へ編入された地区で、 六甲山を挟んで神戸市街地の北側に当たる通称「裏六甲」と呼ばれているところです。 近隣には、有名な温泉地として知られる有馬温泉があります。
神戸と言うとハーバーランド、ポートアイランド、メリケン波止場、中華街、山手の異人館などが思い浮かびますが、 この有野町の辺りは緑に囲まれた広々とした田園風景が広がり、いわゆる神戸のイメージとは違ってのどかなところです。 そんな有野町にある六甲ビール醸造所は、 神戸電鉄三田線の五社(ごしゃ)駅から西へ歩いて約10分程の通り沿いに建っています。

六甲ビールは、原材料にドイツ産(ワイヤーマン社)の麦芽とドイツ産、アメリカ産のホップを使用し、 地下50mの岩盤から汲み上げた六甲山系の美味しい天然水(湧き水)を使用して、 副原料を一切使用しない麦芽100%使用の非熱処理の生ビールです。


IPA、 ホワイトマドロス


瓶入りのピルスナー、IPA、ポーター

2015年以降は、ベルジャンスタイルやフルーツビールなどの発泡酒の醸造も開始しました。
六甲ビールでは、六甲ビールの他にも「異人館麦酒」[醸造終了]という銘柄でも販売していました。
また、受託醸造も行っており、OEM供給先としては、
天保山ビール」((株)築港米穀店 地ビール事業本部/大阪)があります。



六甲ビールを製造する有限会社アイエヌインターナショナルは、1997年創業のビール製造メーカーで、 創業当初より家族経営を続けています。 ビール造りの現場である六甲ビール醸造所は、有馬温泉からほど近い六甲山北側の麓にあります。 2000年代前半の地ビール低迷期を抜けると、生産規模も徐々に拡大傾向となり、 それに連れて醸造を担当する従業員も増えていきました。

有限会社アイエヌインターナショナルの代表取締役で六甲ビール醸造所の所長 中島 邦夫(なかじまいくお)さんは、 兵庫県神戸市の出身で、以前は外資系企業に勤務し主にプラント開発や工場のエンジニアリングを担当されてきた方です。 中島さんは、1965年に米国スタンフォード大学の化学工学修士過程を卒業後、翌々年アメリカホンダへ入社。 その翌年の1968年からは日本ケロッグへ移り、22年間勤務しました。そして、1990年にはバイエル薬品へ転職。 その後、1994年の規制緩和を機にビール造りを決意し、ビールメーカーの起業に向けて動き出します。

中島さんがビール造りを始めた経緯は、会社員時代にアメリカやドイツへ出張した際に、 それぞれ訪れた国々のビール文化に触れて、親しんで行ったことが始まりでした。 ドイツのケルンやデュッセルドルフを訪れた時には、訪問先のどの町にも「おらが町のビール」が存在し、 それらのお店には他所の町のビールを置いていなかったことも印象的でした。 そして、中島さんは学生時代から物理や化学が得意で、 職業に就いてからも生産管理や機械工学に長年携わって来たことから、ビールの製造にも興味を持ち始めていました。 そうして、1994年の酒税法改正による規制緩和で大手メーカーでなくともビール製造ができるるようになったことから、 「美味しいビールを神戸に」という思いが頂点に達し、 中島さんは脱サラしてビールメーカーを起業することを決心しました。

そこから中島さんのビール造りへの準備が始まりました。1995年には神戸市中央区の元町へ会社を設立。 その後、1996年にバイエル薬品を退職しましたが、しばらくは個人事業主としてそれまでと同じ仕事を続けていました。 一方、ビール造りを学ぶため、アメリカへ渡りカルフォルニア州の「American Brewers Guild」 (アメリカンブルワーズギルド)でビール醸造短期コースの研修を受けました。 それから、ブルワリー候補地探しを始めて、神戸市北区で六甲山の美味しい天然水が湧き出る絶好の場所を見つけると、 1997年8月に六甲ビール醸造所を設立し、同年11月には酒類等製造免許(ビール)を取得。 こうして、六甲ビール醸造所を創業し、同年12月17日には遂に六甲ビールの販売開始に漕ぎ付けました。

中島さんは、前職の経験から工場のエンジニアリングに詳しく、 醸造設備の調達も商社を通すことなく自力で輸入したり、元々機械工作が好きだったこともあって、 醸造所の設備においても自作できるものは外注化はせずに自ら設計、開発、施工までご自身で行っています。 その例としては、自動瓶ラベラーや麦芽粉砕機、ケグの洗浄機などの開発があります。 このようにして自前主義を貫いたことからかなり破格の資金で六甲ビール醸造所を立ち上げることができ、 自らの蓄えだけで借入金もなくビールメーカーを創業することができました。

2021年6月24日、代表取締役 中島 郁夫さんが、心不全のため、逝去されました。享年77歳とのことです。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

六甲ビール醸造所の創業期からの経緯は以下の通りです。
1997年8月六甲ビール醸造所を設立
1997年11月酒類等製造免許(ビール)を取得
1997年12月17日六甲ビールを販売開始
1999年自社製の自動瓶ラベラーを開発
2002年6月神戸市中央区元町の事務所を閉鎖し、六甲ビール醸造所へ本社機能を移転
2003年自社製の麦芽粉砕機を開発
2005年第1号直営店「六甲ブルワリー」を三宮へオープン
2010年6月4日「六甲ブルワリー」を元町へ移転し、「六甲ビールダイナー」としてリニューアルオープン
2012年6月22日第2号直営店「六甲ビールGarden(ガーデン)」を三宮へオープン
2012年9月六甲ビールダイナーの運営を、有限会社アイエヌインターナショナルから分社独立した「株式会社スターボード」が引き継ぐことになり、「スターボードブルーイング」としてスタート
2013年醸造設備を拡張、 ビール生産能力を2.5倍に増強
2015年酒類等製造免許(発泡酒)を取得
ベルジャンスタイルのビール、フルーツビールの販売を開始
自社製の自動ケグウォッシャーを開発

六甲ビール醸造所では、ビールの試飲/販売を行っているほか、事前予約制で工場見学も受け付けています。
六甲ビール醸造所の見学をして来ましたので、その時の様子をご紹介しましょう。 醸造設備のご説明は、醸造担当の井上 修一さんにご案内戴きました。


六甲ビール醸造所


麦芽の粉砕機(ミル)と、原材料の麦芽
2003年に中島さんが自ら設計・製作したというご自慢の麦芽用ミル(麦芽粉砕機)です。 独自仕様とされる粉砕機では、左右で回転数の違うローラーが麦芽を引きちぎるように粉砕する仕組みで粗粉砕を精製します。 粗粉砕にすることで速やかな仕込みが可能となり、すっきりした麦汁が出来ます。 今もメンテナンスは、製作者である中島さんが自ら行っています。 麦芽の味と香りをより引き出すために抽出直前に挽くようにしています。


仕込み設備  ※醸造設備はアメリカ製を導入
左側が糖化釜(マッシュタン)兼ロイター、 右側が煮沸釜(ケトル)


醗酵タンク


醗酵タンクから直接注いだ蔵出しビール
この日は、ピルスナー、IPA、ヴァイツェンの3種類を試飲しました


貯酒タンク


炭酸封入タンク
ここで炭酸ガスを封入して、瓶に充填すれば出荷となります


瓶の充填機と打栓機
いずれも手作業で1本ずつ丁寧に造られて行きます


ラベラー(ラベル貼付け機)  ※賞味期限の自動打刻機能も付いています
このラベラーも中島さんが1999年に自ら設計・製作したものです。もちろん、メンテナンスは中島さん頼みとなっているそうです。
六甲ビールはまさに、ビール醸造から出荷準備工程、機器の製作まで「手づくり」感が満載の心のこもったビールです。


代表 中島 邦夫さん
※出典: 六甲ビールのホームページより


創業当時の奮闘記が今も事務所の壁に掲示されていました

 

■■■ 六甲ブルワリー ※現在はありません
2005年に三ノ宮駅北側へアイエヌインターナショナルの直営店第1号となる「六甲ブルワリー」をオープン。
その後、2010年に移転のため閉店。


六甲ブルワリー (TEL: 078-392-3265/無休/14:00〜24:00/
所在地: 兵庫県神戸市中央区加納町4-9-9/
アクセス: JR東海道本線/三ノ宮駅、阪神電鉄、阪急電鉄、地下鉄西神・山手線/三宮駅から徒歩3分 )

 

■■■ 六甲ビールダイナー ※現在はありません
三宮にあった「六甲ブルワリー」を移転し、2010年6月4日に元町駅前へ「六甲ビールダイナー」としてリニューアルオープン。 2012年9月には店舗運営をスターボードが引き継ぎ、2014年6月に店名を「Brew Pub スターボード」へ改称。その後、 2015年1月18日に移転のため閉店しました。


六甲ビールダイナーがある「セントラルシティ元町駅前ビル」


六甲ビールダイナー (TEL: 078-392-3265/不定休/
月〜木: 16:00〜23:00、 金土曜: 11:30〜23:00、 日曜日: 11:30〜21:00/
所在地: 兵庫県神戸市中央区元町通1丁目14番13号 セントラルシティ元町駅前ビル3F/
アクセス: JR東海道本線、阪神電鉄/元町駅から徒歩1分 )

 

■■■ 六甲ビールGarden ※現在はありません
2012年6月22日に三ノ宮駅南側へアイエヌインターナショナルの直営店第2号となる「六甲ビールGarden」をオープン。 その後、六甲ビールGardenから、店名を「Portside」(ポートサイド)へ改称。


六甲ビールGardenがある「新神戸ビル」





六甲ビールGardenのエントランス


地下1階へ


六甲ビールGardenの店内











店内に展示されている六甲ビールの原材料サンプル

六甲ビールGarden (TEL: 078-391-9567/不定休/
平日: 11:30〜14:00、17:00〜23:00、 土曜日: 16:00〜23:00、 日曜日: 16:00〜21:00/
所在地: 兵庫県神戸市中央区三宮町1-1-1 新神戸ビルB1F/
アクセス: 神戸市営地下鉄 海岸線/花時計前駅から徒歩1分、
JR東海道本線/三ノ宮駅西口から徒歩5分、
阪神電鉄、阪急電鉄、神戸新交通 ポートアイランド線、神戸市営地下鉄 西神・山手線/三宮駅から徒歩5分 )



ビアクルーズ管理人の一言:
2009年7月、六甲ビールは、神戸市・三宮にあった「六甲ブルワリー」(兵庫県神戸市中央区)で初めて飲みました。
2013年9月、兵庫県神戸市北区にある「六甲ビール醸造所」を訪れて、見学をしました。 その後、三宮へ移動し、「六甲ビールGarden」を訪れて、六甲ビールを飲みました。



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