ORYZAE BREWING


ブルーパブ名: ORYZAE BREWING
電話番号: 073-488-6280
住所: 和歌山県和歌山市舟大工町3 きのしたビル1F
定休日: 日祝休
営業時間: 11:00〜18:00
ビールの種類: ORYZAE PALE ALE (オリゼー ペールエール)
JAPANESE WHITE No.9 (オリゼー ホワイト)
醸造開始: 2019年7月27日
アクセス: 南海電気鉄道 南海本線、JR紀勢本線/和歌山市駅より徒歩5分
URL: https://oryzaebrewing.com/
Facebook: Oryzae Brewing-オリゼーブルーイング/ferment works-ファーメントワークス

製造元: ORYZAE BREWING
電話番号: 073-488-6280
住所: 和歌山県和歌山市舟大工町3番地 きのしたビル

ORYZAE BREWING(オリゼーブルーイング)は、和歌山県和歌山市へ2019年に誕生したマイクロブルワリーです。 場所は、南海電鉄およびJRの和歌山市駅から歩いて数分のところで、 建物の1階が醸造所と販売スペースになっていて、2階には麹造りの工房があります。
ORYZAE BREWINGで造るビールは、麦芽を一切使用しない主原料が麹という世界でも非常に珍しいビールです。 お求めは、ORYZAE BREWINGの店舗1Fの販売コーナーおよび通販で購入できるほか、 ケグでの出荷も行なっていますので、飲食店でも取り扱うところが徐々に増えて行くことでしょう。 またビールの他にもスポーツ飲料「ニンジャエナジー」や、「KOMBUCHA」(コンブチャ)、 女性向け無添加甘酒「さむらいあまざけ」などの自家醸造発酵飲料の販売も行なっています。


ORYZAE BREWINGがある「きのしたビル」


ORYZAE BREWING


ORYZAE BREWINGの店内





カウンターの奥には、3本のタップ


ORYZAE BREWINGのビール(税法上は、発泡酒)は、 原材料に麦芽を一切使用しない麹のみを使って醸造する世界初のビールです。 定番商品としては、ORYZAE PALE ALEとJAPANESE WHITE No.9の2種類があります。 ORYZAE PALE ALEが麦麹を使ったペールエールで、 JAPANESE WHITE No.9が米麹を使ったホワイトエールです。 米麹は、福岡産や和歌山産の「山田錦」や「ヒノヒカリ」を製麹(せいきく)したものです。

ORYZAE PALE ALE

JAPANESE WHITE No.9

ORYZAE PALE ALE

JAPANESE WHITE No.9

ORYZAE BREWINGの販売スペースでは、基本的にフード類を扱っておらず、 おつまみ用としてスモークナッツのみ、店頭にて販売しています。


スモークナッツ



ORYZAE BREWINGの代表兼ブルワーの木下 伸之(きのしたのぶゆき)さんは、地元 和歌山県和歌山市の出身で、 これまで長年に亘り麹(こうじ)造りに携わってきた麹職人とも言うべき醸造家です。 そして、米麹・麦麹・清酒麹の製造経験を活かし、独自の発想でユニークな発酵飲料を世に送り出してきました。

木下さんは大学卒業後、2002年に和歌山市内の醤油メーカーに入社しました。 そこでは、主に瓶詰めや出荷などを担当していました。
ところがその後、ミュージシャンを志して2003年に勤務先を退職し上京します。 三鷹で暮らしながら、3年程はプロとして音楽活動を続けていましたが、 2005年にはピリオドを打ち、一気に熊本へ飛びます。 熊本では、2006年より味噌メーカーで勤務するようになり、麦味噌や米味噌、甘酒の製造に携わりました。 木下さんは、そこで麹造りを一から学ぶことになります。

そして、麹の道を極めてみたくなった木下さんは、今度は福岡へ移りました。 2008年より麹造りの修行のため、 福岡県宗像市(むなかたし)にある勝屋酒造(かつやしゅぞう)という造り酒屋で働くことにしました。 ここでは麹造りから酒造りまで、3年程の間学びました。 そしてまた熊本へ戻ると、2011年から再び以前勤めた熊本の味噌メーカーへ戻って、 今度は工場長として味噌や甘酒の製造に従事しました。 このようにして麹造りについて一通り習得してきた木下さんは、 麹の技術を活かした新たな醸造の形を追求して行きたいと考え、 2013年に故郷である和歌山へ戻ることにしました。

和歌山市に拠点を移した木下さんは、2014年6月に「ferment works」(ファーメント ワークス)を創業し、 同年8月にはアスリート向けのスポーツ飲料「ニンジャエナジー」の販売を開始しました。 この商品は、甘酒をろ過して造る米麹発酵飲料です。 続いて2015年6月には、酢酸菌・乳酸菌・酵母が生きる発酵飲料「KOMBUCHA」(コンブチャ)の販売を開始。 「コンブチャ」と言っても「昆布茶」とは異なり、原材料は紅茶と砂糖からできています。
ちなみに、ferment worksという名の由来は、"ferment"には「発酵」とか「発酵させる」という意があり、 "works"には「作業場」という意があることから、 それらを掛け合わせて「発酵工房」。そして、「発酵」という言葉になぞって、 「人と人をつなぎ合わせて行くような」商品を造り出して行く場所でありたいという気持ちを込めてネーミングしました。

このような木下さんが、ビール造りに乗り出そうと考えたのは、 麹を使った発酵飲料を極めて行きたいと考えた結果からでした。 木下さんは、福岡で日本酒造りをしていた頃に、ろ過した液(アルコール度数:5%程度)を試飲してみたところ、 とても美味しかったことから飲み易い日本酒を造りたいと考えました。 その後、熊本へ移り甘酒を造るようになると、製造に伴う廃棄物が多いことが気になりました。 その廃棄物を何か再利用できないものかと考えた末に、 「廃棄物をろ過して発酵させると酒になるのではないか?」と思いつきました。 そこで、まずは甘酒をろ過した液を事業化して、「ニンジャエナジー」を開発し発売しました。 そして、続いて「KOMBUCHA」を発売。 こうして発酵飲料をさらに進化させ、日本酒造りから体得した麹の素晴らしさも活かしたいという思いから、 麹を使ったクラフトビールという方向性が浮かびました。 こうして、「ferment works」は「ORYZAE BREWING」へと進化を遂げることになります。

木下さんの実家は、元々和歌山市内でカメラ屋を営んでおり、 そのカメラ店の2号店だった建物を改装してブルワリーにすることにしました。 そして、ビール造りを始めるに当たり、 2017年にまずはアドバンストブルーイングの相澤塾を受講してビール造りを学びました。 その後は独学と独自の発想力で、麹を原材料とした醸造技術を編み出して行くと共に、 2019年6月18日には酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年7月4日に初仕込みを迎え、同年7月27日には遂に麹ビールの試飲会を開催し、 世界初となる麦芽を一切用いない麹で出来たビールのお披露目に漕ぎ付けることができました。

ORYZAE BREWINGの名は、麹菌の学名である「Aspergillus oryzae」(アスペルギルス オリゼー)に由来しています。 ORYZAE BREWINGの今後について木下さんへお尋ねすると、「麹の供給が難しく、課題となっている。 現在の設備の規模だと、麹造りに限界がある。一般的な麦芽から造るビール造りと違って、 原材料である麹の生産量の制限から、好きな時にビール造りをすることができない状況。 現状の設備の規模だと、今の生産能力が精一杯なので、より生産量を増やそうとするならば、 麹造りの外注化も検討していかなければならない。」と語っていました。

木下さんのご厚意で醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


醸造設備
1バッチ(1ロットの生産量)は、100〜140リットル


仕込み設備
左側が貯湯タンク(ホットリカー)、 中央が煮沸釜(ケトル)兼ワールプール、 右側が糖化釜(マッシュタン)


150リットルの発酵タンクが4基 <米国 Ss Brewtech社製>


プレハブ冷蔵庫
【右写真】冷蔵庫の中には出荷を待つケグが積まれています


ビンの充填機


代表兼ブルワーの木下 伸之さん


ビアクルーズ管理人の一言:
2019年12月、和歌山県和歌山市にある「ORYZAE BREWING」を訪れて、 自家醸造ビールを飲みました。



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