道明寺麦酒 美陵ビール


ブルーパブ名: MONZEN 道明寺麦酒
電話番号: 072-955-6198
住所: 大阪府藤井寺市道明寺1-16-41
定休日: 不定休
営業時間: 17:00~ (営業時間は変動しますのでHPでご確認下さい)
ビールの種類: 美陵セゾン (セゾン)
美陵ブラック (スタウト)
美陵エール (ペールエール)
美陵IPA (インディア ペールエール)
美陵ブラックベリー (フルーツエール)
美陵ケルシュ (ケルシュ)
美陵ホワイト (ヴァイツェン)
美陵デラウェア (フルーツエール)
美陵梅ホワイト (フルーツエール)
いちじくエール (フルーツエール)
蜜柑エール (フルーツエール)
営業開始: 2022年4月29日
アクセス: 近鉄南大阪線、道明寺線/道明寺駅から徒歩3分
URL: https://domyojimonzen.com/
instagram: 道明寺 MONZEN

製造元: 株式会社道明寺麦酒 道明寺天満宮門前醸造所
電話番号: 072-955-1507
住所: 大阪府藤井寺市道明寺1丁目16番41号
Facebook: 道明寺麦酒

美陵ビール(みささぎびーる)は、大阪府藤井寺市で2022年に産声をあげたクラフトビールです。 美陵ビールの故郷である藤井寺市(ふじいでらし)は、大阪府の東部、南河内地域北部に位置する都市で、 大阪市から南東へ15Kmほどのところにあることからベッドタウンとして発展し、 市内にある大小の古墳が密集する古市古墳群や、葛井寺(ふじいでら)、道明寺、 道明寺天満宮などで知られるところです。 その道明寺天満宮の門前脇に、飲食スペースやイベントスペース、醸造所などが入る複合施設「MONZEN」があります。 店舗の1階には、飲食スペースと、その奥に美陵ビールを醸造する道明寺麦酒(どうみょうじばくしゅ)の醸造所があり、 2階は予約制のイベントスペースになっています。 飲食スペースは、タイムシェアリング方式でいくつかのテナントが交代で入っており、 道明寺麦酒のタップルームもその1つとして夕刻にオープンします。


右手の石段が道明寺天満宮への参道で、左手の建物がMONZENです。


MONZEN





道明寺麦酒 道明寺天満宮門前醸造所


MONZENの店内











レコードを楽しめる設備











カウンターの奥には8本のタップ

道明寺麦酒では、 原材料にイギリス産、ドイツ産、アメリカ産の麦芽とイギリス産、ドイツ産、アメリカ産のホップを使用し、 淀川水系に源を発する藤井寺の水を仕込み水として使用して醸造しています。
古墳群の町らしく前方後円墳を模った様々な色彩のラベルが貼られています。

美陵セゾン

美陵ブラック

美陵エール

美陵IPA

美陵ブラックベリー

美陵ケルシュ

美陵ホワイト

美陵デラウェア

美陵梅ホワイト


美陵ビールの製造元である株式会社道明寺麦酒の代表取締役 森田 剛浩(もりたたけひろ)さんは、 大阪府藤井寺市の出身で、酒屋の跡継ぎとして生まれ、近年はコンビニ経営と道明寺麦酒との二足の草鞋を履く醸造家です。 森田さんは、『生まれも育ちも道明寺』という生粋の藤井寺市民。 先代から森田酒店を引き継ぎ、1997年に酒販店からコンビニエンスストアへ業態変更し「ヤマザキショップ」を経て、 現在は「ニューヤマザキデイリーストア 道明寺駅前店」の代表として経営に就いています。 2013年には「道明寺まちづくり協議会」の発足と共に、会長に就任。 生まれ育った道明寺地区のために尽力してきました。

その森田さんが、ビール造りを始めようと思った動機は、古墳をキーワードとした地域活性化でした。 冒頭でも古市古墳群(ふるいちこふんぐん)について触れましたが、「窓を開ければ古墳が見える」と揶揄されるほど、 とにかく藤井寺市というところは古墳だらけの都市です。 その古市古墳群が、2019年7月6日に世界文化遺産に登録されたことを機に、 この地域の特産品を何か造ろうと思い立ちました。 また、酒屋をしていた当時より、酒を販売するだけでなく『造れたらいいなぁ』と常々考えていたこともあって、 その特産品をビールにしたい、そしてそのビールを自分の手で造りたいと思いました。 ところが、世の中はコロナ禍に突入してしまい、しばらくはトーンダウンしてしまいますが、 その後も細々活動を続けていました。

一方で、道明寺天満宮門前のプロジェクトが2021年2月から始まりました。 桜餅の道明寺粉発祥の地として知られる道明寺。 その道明寺天満宮の参道脇に1926年(大正15年)に建てられたという築100年近い日本家屋の空き家がありました。 以前は煙草屋だったとかで、元々は道明寺天満宮が所有していた土地に建てられていました。 建物の老朽化が進んだため一度更地にしようと思いつつ建物の中を見てみると、立派な梁や柱でできており、 阪神・淡路大震災にもしっかり耐えてきたことを伺わせていました。 そこでこの建物をそのまま活用して、まちづくりに活かせないかという声があがりました。

地域参加型で楽しめる拠点をつくることを目的とした道明寺天満宮門前のプロジェクトを発足し、 森田さんのほか、この地域の歴史に造詣の深い道明寺天満宮の宮司の南 坊城さんと、 おもしろ店舗へのリノベーションを得意とする西村 剛さんとの3名がけん引役となって、 プロジェクトが進められて行きました。その結果、参道脇にあるその古民家をリノベーションし、 クラフトビールの醸造所やチャレンジキッチン、 レンタルスペースなどを擁する複合施設「MONZEN」として生まれ変わらせることができ、 2021年12月にプレオープンを迎えることができました。

そして森田さんは、醸造所の立ち上げに向け活動を加速します。2021年5月には、 ビールの醸造技術習得の目的で広島県福山市にある備後福山ブルーイングカレッジの小畑 昌司さんの元を訪れ、 4日間の日程で醸造研修を受けました。 また、千葉県船橋市の船橋ビール醸造所で醸造長を務める 松井 純さんにもコンサルティングを依頼し、 レシピの構築をはじめ、様々な醸造に関する支援を受けていました。 醸造設備の導入については、東京・銀座にあるブリューインバー銀座醸造所の小野寺 洋一さんに手配を依頼し、 銀座醸造所や船橋ビール醸造所でも採用したオールインワン・タイプのタンクを4基導入することにしました。

2022年3月24日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年4月7日には初仕込みに臨みます。そうして、同年4月25日に「MONZEN」の開所式を履行し、 同年4月29日には「MONZEN」のグランドオープンを迎えると共に、美陵ビールの販売を開始、 オープニングイベントの開催に漕ぎ着けることができました。

森田さんに今後の道明寺麦酒についてお尋ねすると、 「(美陵ビールを)藤井寺市の特産品にして行きたい。そのためには、それに見合った品質で届ける必要があると思う。 ビールで儲けたいとは思っておらず、ビール造りを楽しんでいるという感じ。そうして町のためになると良いと考えている。 地元産の果物を使って様々な種類のフルーツエールをいろいろ試してみたい。」と意気込みを語っていました。

森田さんのご厚意で醸造設備を見せてもらいましたのでご紹介しましょう。


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が75リットル】
75リットルのオールインワン・タイプが4基



これ1台で、仕込みから糖化、煮沸、発酵、熟成まで出来てしまう優れもの
BREWHA Equipment Co.(ブルーハ・イクイップメント)社の小規模醸造設備「BIAC」(ビアック)カナダ製


補助用の煮沸釜


プレハブ冷蔵庫


冷蔵庫の中には、出荷を待つケグや瓶ビールが置かれています


麦芽の粉砕機(ミル)


イベント用のビールサーバー


森田 剛浩さん


道明寺麦酒のこれまでの経緯は、以下の通りです。
2021年5月株式会社道明寺麦酒を設立
2022年3月24日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2022年4月7日初仕込み
2022年4月29日MONZENのグランドオープン
美陵ビールを販売開始


ビアクルーズ管理人の一言:
2022年11月、大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮を参拝した後、参道脇にある複合施設「MONZEN」を訪れて、 4種類の美陵ビールを購入して、自宅で飲みました。



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