石見麦酒


ブルーパブ名:  [パブなし]
ビールの種類:
520 (アメリカンペールエール)
744 (セゾン)
301 (ベルジャンホワイト)
309 (ベルジャンホワイト)
960~967 (ドライスタウト)
151 (セッション インディア ペールエール)
K310 (イングリッシュ ブラウンエール)
282 (ハニードラフト)
747 (セゾン)
490 (アマリロシングルホップ インディア ペールエール)
307 (ベルジャンホワイト)
860 (イングリッシュ ブラウンエール)
082 (シードルハニーアップル)
196 (インディア ペールエール)
482 (ヘイジー インディア ペールエール)
847 (バーレーワイン)[季節限定]
236 (パンプキンエール)[季節限定]
045 (シードルシトラスアップル)
999 (エンペラースタウト)
670 (アメリカン ウィートエール)
801 (オリーブエール)
L08 (サワーエール)[限定醸造]
471 (レッド インディア ペールエール)
778 (セゾン)

石見神楽麦酒(いわみかぐらびーる)シリーズ
福舞 - FUKUMAI BEER - (ブラウンエール)
蛇舞 - JYAMAI BEER - (ゴールデンエール)
姫舞 - HIMEMAI BEER - (ホワイトエール)
鬼舞 - ONIMAI BEER - (インディア ペールエール)
神舞 - KAMIMAI BEER - (バーレイワイン)
醸造開始: 2016年3月5日
URL: http://www.iwami-bakushu.com/
Facebook: 株式会社石見麦酒

製造元: 株式会社石見麦酒
電話番号: 0855-25-5740
住所: 島根県江津市嘉久志町イ405番地 島根県石央地域地場産業振興センタ―1階
定休日: 日月火休
営業時間: 8:30~16:30
アクセス: JR山陰本線/江津駅から徒歩20分、タクシーで5分

石見麦酒(いわみばくしゅ)は、島根県江津市へ2015年に誕生したマイクロブルワリーです。
石見麦酒のある江津市(ごうつし)は、島根県の西部、石見地方に位置し、 日本海に面した海と山に囲まれた漁業や窯業が盛んなところです。 その江津市にある「島根県石央地域地場産業振興センタ―」の一角に石見麦酒の工場があります。 石見麦酒は、石見麦酒方式(通称、石見式と呼ばれる)という独自の醸造設備を使用した醸造法を考案したことで、 ブルワリー開業の初期投資を大幅に抑えることに成功したことで知られているブルワリーです。 この石見式のビニール袋と矩形の容器を使った独自の醸造設備を採用するブルワリーが全国的にも徐々に増えています。


石見麦酒
出典: 石見麦酒のFacebookより


石見麦酒の店内
出典: 石見麦酒のFacebookより

石見麦酒では、原材料にカナダ産、ドイツ産、イギリス産、そして国産(島根県出雲市)の麦芽と、 アメリカ産、チェコ産、イギリス産、ドイツ産のホップを使用し、 広島県の阿佐山に源を発する中国地方では最大の一級河川である江の川(ごうのかわ) より取水される水を仕込み水として使用して醸造しています。 また、地元島根県の西部地域で生産される様々な農産物を副原料として使っています。

307(ベルジャンホワイト)

520
(アメリカン ペールエール)

744
(セゾン)

301
(ベルジャンホワイト)

また、石見麦酒は受託醸造も数多く行っています。主なOEM供給先としては、
モリキネビール(文京区立森鴎外記念館/東京都)
過疎(ヘイジー インディア ペールエール)(SakeLabo暢ぺ/島根県)
ピノキオIPA(インディア ペールエール)(食堂酒場きっちんピノキオ/鳥取県)
Rakhi(アメリカン ペールエール)(KARLY/島根県)
などがあります。


 
石見麦酒は、2015年5月に山口 厳雄(やまぐちいつお)さん、梓(あずさ)さんご夫妻によって、 設立された石見地方初のマイクロブルワリーです。
株式会社石見麦酒の代表取締役 山口 梓さんは、神奈川県横浜市金沢区の出身。 梓さんのご紹介は、いずれご本人とゆっくりお会いできた際にお伝えします。

株式会社石見麦酒の醸造長 山口 厳雄さんは、広島県広島市東区の出身で、 醸造設備の設計・製造から醸造技術までビール製造全般に取り組まれている醸造家です。 山口さんの実家は、島根県浜田市で木製品の製造メーカーを営んでいます。 山口さんは、高校卒業後、信州大学農学部へ進学。卒業後は長野県内の大手味噌メーカーに入社し、 研究員として発酵の研究を続けて来ました。2002年11月には、梓さんと結婚。 その後、勤務していた味噌メーカーを退職し、2008年に実家のある島根県浜田市へ戻って来ました。

帰郷すると家業を手伝いはじめ、 家具、オフィス家具、建築資材の製造から店舗の改装工事やリフォームなども行っていましたが、 山口さんは家業の技術を生かした家業と違う事業を何か始めたいと考えていました。 そんな時に、「タルマーリー」(現在は鳥取県智頭町で開業)の渡邉さんの講演会でビール造りの話を聴きました。 山口さんは、元々酒が好きで、若い頃から将来は日本酒の杜氏に成りたいと思っていたこともあり、ビール造りに興味を持ちました。

そして、2014年に江津市主催のビジネスプランコンテスト「Go-Con2014」(2010年から開催)へ夫婦で出場し、 『目指せオクトーバーフェスト!!街全体がブルワリー』と題して、 江津市にマイクロブルワリーをつくり、地元の農産物を積極的に活用したビール造りや、 市内の飲食店とのオリジナルビール開発などの活動を通してクラフトビールで地域を元気にするという内容で、 見事に大賞を受賞しました。それをきっかけに、醸造所の開業が俄かに現実味を帯びてくるとともに、 その後の金融機関からの融資や、酒造免許の取得へも奏功していきました。

山口さんは、ビールの醸造に使用する発酵設備も、家業を生かして自社で開発したいと考えました。 その頃、世の中に出回っている大抵の発酵タンクはステンレスで出来ており、高価なものばかりでした。 そこで、安価な発酵タンクを造ることはできないかと、あれこれ考えていました。 そんなある日、たまたま酒の席に居合わせた今野 高広さん(現在は、宮城県仙台市の穀町ビール代表)から、 「ビニールを使ったらどうか?」というアイディアが出されて、早速そのアイディアを基に検討に入りました。 実は、以前勤めていた味噌会社でもビニールを使って発酵させるやり方があったことを思い出し、 木製やプラスチック製の箱の中にビニールをセットすれば密閉性も高く、 ステンレス製のタンクに比べ重量も軽く、価格も安価で済むということで、早速自社の工場で試作品の製作に入りました。 すると100リットル程度の発酵設備を、通常の20分の1程度のコストで造ることが出来ることが分かりました。 また、ステンレス製のタンクに比べ、配管やタンクの洗浄作業の手間もいらず、 洗浄作業で必要となる大量の水や薬品、蒸気なども必要としないなどさらなるメリットもありました。

発酵設備開発の目処が立つと、いよいよ醸造所の開所準備に取り掛かりました。 2015年5月に株式会社石見麦酒を設立、 同年10月には江津市内の島根県石央地域地場産業振興センタ―内に醸造所を開設します。 そして、2015年12月22日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。それから自家製の醸造設備を使ったビール造りが始まり、 2016年3月5日に開催された地元のイベント「肉祭り」の会場で、石見麦酒をお披露目することができました。 それから程なくして、 同年4月1日よりアメリカンペールエール、セゾン、ベルジャンホワイトの3種類を皮切りに正式に販売を開始し、 石見麦酒を石見地方の特産品として積極的に販売して行きました。

石見麦酒の商品名は、3桁の数字が用いられており、 原材料の産地や仕込み方法などを製造毎に変化させていくことから様々なバリエーションのビールができることを反映して、 出荷毎に番号をつけています。
また、ボトルのデザインは、地元 江津市内のデザイン会社「D52」(2010年7月15日開業)へ依頼しています。

2018年2月には、醸造スペースの拡大のため醸造所の隣の空きスペースも借りることとなり、2018年2月1日に契約、 同年2月14日から23日に掛けて新スペースの改装工事を行ない、醸造スペースを拡張しました。


醸造設備
石見麦酒で考案したビニール袋を活用した発酵タンク
この白い矩形の150リットルの冷蔵容器にビニール袋を入れて使用します
出典: 石見麦酒のFacebookより


出典: 石見麦酒のFacebookより


醸造長の山口 厳雄さん

石見麦酒は、その後同じ江津市内にある「温泉リゾート 風の国」の一角へ新工場となる「石見麦酒 温泉リゾート風の国醸造所」を設立し、 2020年6月15日に移転しました。


ビアクルーズ管理人の一言:
2016年4月、島根県江津市にある石見麦酒の醸造所から宅配便で石見麦酒を取り寄せて、自宅で飲みました。
2018年5月、愛知県蒲郡市にある「ラグーナテンボス」で開催された「森、道、市場 2018」の会場内の「山陰ブルワーズ」ブースで石見麦酒を購入して、 会場内で飲みました。



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