極楽麦酒本舗


ブルーパブ名:  極楽麦酒本舗 ビアパブ
電話番号: 0238-40-0291
住所: 山形県米沢市中央2丁目3-18
定休日: 日・水休
営業時間: 17:00~22:00
ビールの種類: 舘山城 (リンゴの発泡酒)
五虎退 (ウコギの発泡酒)
よしかたんぽぽ麦酒 (日本タンポポの発泡酒)
かねたんエール (ナツハゼの発泡酒)
かげっちさまラガァ (ウコギの発泡酒)
醸造開始: 2016年2月13日
アクセス: JR奥羽本線/米沢駅西口から徒歩23分
米沢駅西口からタクシーで10分
URL: http://gokurakubeer.webcrow.jp/
Facebook: 極楽麦酒本舗

製造元: 極楽麦酒本舗合同会社
電話番号: 0238-40-0291
住所: 山形県米沢市中央2丁目3番18号

極楽麦酒本舗(ごくらくびーるほんぽ)は、山形県米沢市へ2016年に誕生したマイクロブルワリーです。 極楽麦酒本舗は、米沢の観光スポットである上杉神社や松が岬公園・米沢城跡などからほど近く、 同経営のイタリアンカフェ「フェリーチェ・デリカカフェ」と同じ建物にあります。
極楽麦酒本舗は、2022年春を以って製造を終了しました。 飲食店舗の方は、現在も営業を継続しています。


極楽麦酒本舗の建物


フェリーチェ・デリカカフェの看板が目印です


左側が「極楽麦酒本舗ビアパブ」、 右側が「フェリーチェ・デリカカフェ」


ビアパブのエントランス


ビアパブの店内


コンパクトなカウンターには、ビアサーバーが4基








壁のレトロなポスターが昭和な雰囲気を醸し出しています

極楽麦酒本舗では、 原材料にカナダ産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し、美味しい米沢の水を仕込み水に使用して醸造しています。
「舘山城」(たてやまじょう)は、副原料に、米沢市内 舘山地区で獲れたりんごを使用しています。
「五虎退」(ごこたい)は、副原料に、米沢の独特な食材であるウコギを使用しています。

舘山城

五虎退

2016年3月には、ボトル入りも発売しました。 ラベルデザインは、グルメ漫画「酒のほそ道」の作者である漫画家のラズウェル細木さんが手掛けているとのこと。


舘山城、 五虎退


極楽麦酒本舗のフードメニューは、 地元特産の米沢牛を使った料理を提供しており、ほほ肉の赤ワイン煮、牛煮込みなどがあります。 また、ランチタイムの限定販売メニューとして、牛骨スープとかつお出汁の合わせスープが絶品のラーメンもお奨め。 味は、しょうゆ、塩、味噌の3種類から選べます。


フードメニュー


お通し


シーザーサラダ


米沢牛煮込み

極楽麦酒本舗は、山形県から障害福祉サービス事務所に指定された施設で、 心に病気を抱えた方々を対象に就労機会を設けて、ここでの仕事を通して日常生活や社会生活の支援を行なっています。 社長の阿部 英利さんを筆頭に、副社長の髙橋 英夫さん、醸造長の中村 一郎さんらによって運営されています。 施設は2つの店舗からなり、 はじめは 2015年1月にイタリアンカフェ「フェリーチェ・デリカカフェ」をオープンしました。 次いで、同年に極楽麦酒本舗のビアパブもオープンしました。 以前は倉庫だったスペースをリノベーションして、ビアパブの店舗を確保しました。

醸造長の中村さんは、これまで30年間 農業を営んで来られた方で、 レタスやミニトマトなど多彩な野菜の生産・販売に携わられて来た醸造家です。 ビールの醸造を開始するのにあたっては、 福島県二本松市で「ななくさビーヤ」を醸造する「ななくさ農園」の関さんご夫妻のところで、ビール造りを学びました。 そして、2015年12月16日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 それから仕込みを開始して、2016年2月13日に自家製ビールの発売に漕ぎ着けました。

極楽麦酒本舗がビール造りを始めようと考えたきかっけは、 「地域に、ビールがあるといいなぁ」というシンプルな思い付きからでした。 極楽麦酒本舗のビール造りの今後について中村さんにお尋ねすると、 「将来は、原料をすべて自家製の材料でやっていきたい。 まず、今年(2016年当時)は、二条大麦を栽培しようかな・・・」と語ってくれました。

店内の奥が醸造所になっています。 醸造設備は、すべて中国製で、機材の研修のために中国まで渡航したそうです。 また、極楽麦酒本舗では中国製醸造プラントの販売代理店も始めています。


左手の小窓から醸造設備が見えます


醸造設備


極楽麦酒本舗の醸造所では、2020年秋頃に醸造設備のチラーが故障してしました。 そのチラーが中国製だったのですが、 その頃、コロナウィルス感染拡大の影響で中国との貿易が滞っており、 修理のための部品を取り寄せることができませんでした。 仕方がなく、醸造を担当されていた中村さんが、国内の部品メーカーにも当たってみたのですが、 該当する部品は見付かりませんでした。 そうこうしている内に、結局、中村さん自身も疲れてしまい、退職することになりました。 そんな経緯から、2022年春頃には、ビール製造の再開を諦めて、酒造免許を返納することとなりました。

一方で、「極楽麦酒本舗 ビアパブ」の方は、これまで通り営業を続けており、 同じ山形県内の長井ブルワリークラフトマンのビールを仕入れて提供しています。 また、山形県内の他のビールも提供できるよう調整中とのことです。 醸造設備はそのままの状態で残されており、いずれ改めてビール造りを始めたいという人が現れた際には、 設備を修理して、免許も取り直して再開したいと願っているとのことでした。


極楽麦酒本舗のこれまでの経緯は、以下の通りです。
2015年1月イタリアンカフェ「フェリーチェ・デリカカフェ」をオープン
2015年10月極楽麦酒本舗合同会社を設立
2015年12月16日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2016年2月13日自家醸造ビールを販売開始
2016年3月瓶ビールを販売開始
2016年7月7日通信販売を開始
2020年秋頃醸造設備の故障のため醸造休止
2022年春頃ビール醸造から撤退


ビアクルーズ管理人の一言:
2016年5月、山形県米沢市にある極楽麦酒本舗を訪れて、自家醸造ビールを飲みました。
フードメニューのところで、「米沢牛煮込み」を紹介していますが、 本当は「米沢牛ほほ肉の赤ワイン煮」を食べたかったのだけど、訪問した日にはあいにく品切れでした。
  残念!! ( ̄△ ̄)



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