Voyager Brewing


ブルーパブ名: Voyager Brewing
電話番号: 0739-34-3305
住所: 和歌山県田辺市上の山1-9-20
定休日: 不定休
営業時間: 9:00~18:00
ビールの種類: コパー
ゴールド
その他、季節限定ビール
営業開始: 2016年10月24日
アクセス: JR紀勢本線/紀伊田辺駅からタクシーで10分
URL: http://www.voyagerbrewing.co.jp/
Facebook: Voyager Brewing

製造元: ボイジャーブルーイング株式会社
電話番号: 0739-34-3305
住所: 和歌山県田辺市上の山1丁目9番20号



Voyager Brewing(ボイジャーブルーイング)は、 2015年に創業した和歌山県田辺市にあるクラフトビール専門メーカーで、 翌年の2016年10月からビールの出荷を開始しました。
Voyager Brewingがある田辺市は、紀伊半島の南西側、和歌山県の南部に位置しており、 紀伊山地と太平洋の海岸線に囲まれた自然豊かな街で、近畿地方の市町村では最大の広さを誇る広大な面積を有しています。
また、歴史的にも古くから「熊野古道」(くまのこどう)で知られる「熊野参詣道」の分岐点にもなっています。
大阪や京都から鉄道を利用しても、クルマで自動車道を利用しても、かなりの時間を要する立地ではありますが、 逆に旅の醍醐味を味わうことができると思います。
Voyager Brewingのブルワリーには、その場でビールを味わえるカウンターバーも併設しており、 醸造設備を眺めながら、スタッフの方々との会話も弾み、ビールを楽しむことができます。


Voyager Brewing


醸造所のエントランス


事務所と醸造所併設のショップのエントランス


醸造所を拝見させて戴きましたので、まずはご覧下さい。
Voyager Brewingの醸造所では、カナダ製の醸造設備をカナダから直輸入して設置しています。


正面が仕込みタンクです


手前の3基が熟成タンク(貯酒タンク)で、後方には4基の発酵タンクが設置されています


2階フロアからも醸造所が眺められます




続いて、事務所と醸造所併設のショップをご紹介します。


ショップ内には、長いカウンターが延びていて、テイスティングルームも兼ねています


長いカウンターを挟んだ、ガラスの向こう側が事務所になっています


ショップの一角、テイスティングができるスペースは、まるでビアバーのようです
ここでは、Voyager Brewingの2種類の定番ビールと、ちょっとしたおつまみを提供しています
オレンジジュースやジンジャーエールなどのソフトドリンクもあり、ドライバーにも優しいです


カウンターには、3本のタップ





ショップではビールの他に、オリジナルグラスも販売しています
この他にも栓抜き、王冠の缶バッチやマグネットなど、グッズ販売も行なっています


ボトル用のパッケージは3種類(2本用、6本用、24本用)


Voyager Brewingでは、原材料にカナダ産、ドイツ産の麦芽と、アメリカ産、ドイツ産、チェコ産のホップ使用し、 紀州熊野山系の深層の水脈から湧き出す「紀州熊野の命水」を仕込み水として使用して醸造しています。
コパーは、スタイルで言うとペールエールとIPAの中間くらいで、 しかっりしたボディーに苦味控え目なドリンカビリティの高いビールです。
ゴールドは、特にスタイルに縛られず、華やかなフルーティさが持ち味のビールです。

コパー

ゴールド



コパー、 ゴールド


ショップのテイスティング・スペースでは、 燻製ミックスナッツやチョコレート、チーズといったおつまみメニューを用意しています。


チーズとチョコレートの盛り合わせ


ボイジャーブルーイングの代表取締役兼、醸造長の眞鍋公二(まなべこうじ)さんは、地元南紀白浜出身で、 ビール醸造歴20年になるベテランの醸造家です。 1997年に、兄の眞鍋和矢さんと協同で生まれ育った白浜町で「ナギサビール」を創業しました。
眞鍋さんの実家・眞鍋家では、三代に亘り「なぎさ」という屋号を継承しており、 初代はお祖母さまが創業した「渚旅館」、二代目は父親が経営する理髪店「なぎさ理容」。 そして、三代目が眞鍋兄弟による「ナギサビール」へと続きます。 眞鍋さんは、ナギサビールを立ち上げて以来、ビール造りに励み続け、経営も軌道に乗りました。 そこで眞鍋さんは、自分のブランドのビールメーカーを再度立ち上げたいという思いから独立を決意し、 18年間ビールを造り続けてきたナギサビールを退職、1年掛けて作成した計画書をもとに、 2015年8月20日に「ボイジャーブルーイング株式会社」を設立しました。

「ボイジャー」というネーミングについては、もともと宇宙に関係する単語から採りたいと考えていました。 そんなところから、眞鍋さんのロマンティストな一面が伺えます。ところが、コスモとか、アポロとか、 ほとんどの名称には既に商標の登録がされていました。そして、考えた末に「Voyager」に辿り着きました。 Voyagerは、果てしない宇宙を、人類がつくった物の中で最も遠くまで飛行し続けている物体なのです。 1977年8月20日にNASAが打ち上げた惑星探査機「Voyager」は、一度は交信が途絶え、 ボイジャー計画も打ちきりかと思われたのですが、奇跡の復活を遂げて、2012年には、とうとう太陽系を抜け出して、 現在も活躍中です。そうして、太陽系の多数の惑星発見に貢献することができました。
大きなスケール・ロマン・チャレンジといった言葉がぴったり似合うこの探査機名を、ブランド名とすることで、 ご自身の活動の目指すところと、重ね合わせたいという思いが込められています。
また、ボイジャーブルーイングの創立記念日ともなる設立日を、Voyagerの打ち上げ日である8月20日に合わせたり、 醸造タンクをロケットに見立てて、タンクが宙に浮いた絵柄をマークにしたり、瓶のラベルには、 ロケットの発射シーンに見立てた絵柄が描かれていたりと、かなり細かなディテールまで、 こだわりが感じられます。

ボイジャーブルーイングのロケーションに田辺市を選んだ理由は、住み慣れた白浜町にしてしまうとなると、 やはり「ナギサビール」と競合してしまうので避けたことと、 田辺市は近畿地方で最も面積が広く(和歌山県全域の約22%)、人口も和歌山市に次いで県下第2位の都市でありながら、 クラフトビールが一軒もない場所であったことから、選定しました。
2015年10月にはボイジャーブルーイングのブルワリーとなる物件も決まり、ブルワリーの開業に向けて、 鉄工所だった工場の改修工事が始まりました。建物の内装から什器類のデザインや、醸造設備の選定から導入、 ブランド名をあしらった様々なグッズづくりなど、こだわり抜いて、焦らずゆっくり時間を掛けて入念に事を進めて行き、 2016年8月に見違えるようにきれいになった工場のリノベーションが完成しました。 その様子は、Voyager BrewingのFacebookでご覧戴くことができます。
また、多くのブルワリーが生産量の問題から発泡酒免許を取得している中で、 いきなりのビール免許の取得にも、かなり苦労しました。 ナギサビールの既存の販路には頼らず、単独での販路拡大を目指して頑張って免許取得を進め、 2016年8月10日に酒類等製造免許(ビール)を取得することができました。
そうして、9月15日から初バッチの仕込みを開始し、2016年10月24日の初出荷に漕ぎ着けました。
こうして、眞鍋さんは、設備・造り方・出来上がったビールそのもの、 すべてを自分の思い通りに造りあげることができました。

ビアクルーズ管理人の一言:
2016年11月、Voyager Brewingが、ファーストバッチのビールをリリースしたと聞いて、早速訪ねてみました。



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