信州須坂フルーツエール


ブルーパブ名: [パブなし]
ビールの種類: りんご
醸造開始: 2017年8月26日
URL: http://suzaka-fa.com/
Facebook: 信州須坂フルーツエール

製造元: 株式会社クルークダイニング  信州須坂フルーツブルワリー
電話番号: 026-214-6225
住所: 長野県須坂市大字豊丘670番地5
URL: http://www.cloocdining.co.jp/



信州須坂フルーツエールは、須坂産の果実(果汁)を使ったフルーツビールです。
信州須坂フルーツエールを醸造する長野県須坂市にある「信州須坂フルーツブルワリー」は、 信州須坂フルーツ発泡酒協議会によって設立され、 長野県内で多数の飲食店を手掛けるクルークダイニングが運営しています。
信州須坂フルーツエールは、原材料にドイツ産の麦芽とチェコ産のホップを使用し、 須坂豊丘水系の水を仕込み水として使用して醸造する非熱処理で無ろ過の酵母が生きる発泡酒です。


信州須坂フルーツエール (第1弾のりんごを使った発泡酒)

信州須坂フルーツエールの誕生は、地元 須坂市の「信州須坂フルーツ発泡酒協議会」の活動によって、 開始され、支えられて来ました。
信州須坂フルーツ発泡酒協議会は、地元の産業・雇用の創出や、地域の活性化、果樹の振興などの目的で、 須坂市や須坂商工会議所、JAながのなどによって、2016年9月14日に設立されました。 その主たる活動は、平成28年度の国の地方創生加速化交付金を活用したフルーツ発泡酒事業への取り組みでした。 同協議会は具体的に事業を推進するにあたり、 フルーツ発泡酒の製造委託先とそのマーケティング調査等委託事業者を公募(2016年9月21日~10月11日)し、 同年10月21日に同協議会の事業者選定委員会によって、 フルーツ発泡酒製造委託先として安曇野市の株式会社クルークダイニングを、 またマーケティング調査等委託先として長野市の一般財団法人 長野経済研究所を決定しました。
そして信州須坂フルーツ発泡酒協議会は、 須坂市の豊丘地区にある旧 須坂市福祉企業センターを改修して信州須坂フルーツブルワリーを整備しました。 須坂市福祉企業センターはもともと、生活困窮者や障害者の就労・自立支援の作業場として1970年(昭和45年)に開設され、 その後利用者の減少に伴い2012年3月末に休止、翌年に廃止されました。 その後須坂市福祉企業センターの建物は、利用されていませんでした。

一方、醸造を担当するクルークダイニングは、 2000年(平成12年)創業の安曇野市に本社を置く飲食事業を中心とする企業で、 長野県内に様々な業態の飲食業20店舗を展開しています。
そのクルークダイニングは、信州須坂フルーツ発泡酒協議会の委託先決定を受けて、発泡酒造りの準備を開始しました。 2017年1月から市内の飲食業者などと開発会議を開き、発泡酒の味について協議しました。 その後、同年5月15日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。同年5月末より発泡酒の醸造を開始して、 同年8月26日に信州須坂フルーツ発泡酒協議会主催のお披露目会(参加費:500円)を迎えました。 お披露目会では、3種類のフルーツ発泡酒が用意され、参加者100名に試飲してもらい、 商品化する1種を選んでもらいました。 そうして第1弾の須坂産りんご「ふじ」を使った発泡酒が、 同年9月から須坂市内や長野市内の飲食店や温泉旅館を中心に販売を開始しました。
今後はカシスやぶどうを使った発泡酒も醸造していく予定で、 りんごについても主力は「ふじ」とし、その他にも「秋映」(あきばえ)、「シナノスイート」、 「シナノゴールド」など信州りんご3兄弟を加えていく予定です。

名称についてですが、2017年8月の発売当初は、ブランド名が「須坂フルーツ発泡酒」、 醸造所名が「須坂市フルーツ発泡酒製造場」となっていましたが、 その後 2018年2月に正式名称の変更と正式なロゴが決定されて、ブランド名を「信州須坂フルーツエール」、 醸造所名を「信州須坂フルーツブルワリー」となりました。
2018年4月6日には、瓶詰めの商品(ボトル入り)も販売を開始し、 市内外の酒販店やコンビニエンスストア、飲食店などで購入することができるようになりました。


クルークダイニングより許可を得て、醸造所の見学をしましたのでご紹介します。


信州須坂フルーツブルワリー


左側が醸造所、右側が事務所になっています


醸造所


糖化鍋





左が煮沸鍋、右が湯沸鍋(ホットリカー)


醗酵室内の発酵タンク
発酵タンクは、150リットルのタンクが8基あります


充填室
この部屋で発酵タンクからケグへ詰め変えて、冷蔵室で熟成させます


プレハブ冷蔵室


冷蔵室内のケグの中で熟成中


信州須坂フルーツブルワリーでビールの醸造を担当するのは、 クルークダイニングの執行役員で、醸造場長を務める深井 洋一(ふかいよういち)さんです。 深井さんは、長野県御代田町(みよたまち)の出身で、 前職は県内の農業関連の研究機関で長年研究員として勤務して来ました。 そこでは、37年間に亘り食品開発や品質特性評価に関する研究に携わって来ており、 そうした研究の中には酒やビネガー(トマト、アスパラガス、梨を原料にした酢)、 ナチュラルチーズなどの研究開発にも携わっていました。 また、深井さんは、「米の加工原料としての特性に関する研究」という研究テーマで、 2000年7月20日に母校である東京農業大学にて博士号を取得し、農学博士の肩書も持っています。
そして、移籍先のクルークダイニングで醸造の仕事を開始するのに際して、 東京の羽田ブルワリーで2ヶ月間ほどビール造りの研修を受けて、 信州須坂フルーツブルワリーへ醸造場長として着任しました。


醸造場長の深井 洋一さん


ビアクルーズ管理人の一言:
2017年9月、信州須坂フルーツエールは、 長野市内のカフェ「Cafe Salad taberu」(カフェ サラダタベル)で飲みました。
2017年10月、長野県須坂市にある須坂市フルーツ発泡酒製造場(現在は、信州須坂フルーツブルワリー)を訪れました。



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