Octagon Brewing |
ブルーパブ名: | Octagon Brewing | |
電話番号: | 053-401-2007 | |
住所: | 静岡県浜松市中区田町315-25 | |
定休日: | 火曜休 | |
営業時間: | 月~木: 18:00~23:00 金土曜: 17:00~24:00 日曜日: 15:00~21:00 |
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ビールの種類: | Hartside (ダークアンバー) Oude-Kwaremont (ホワイトビール) |
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営業開始: | 2018年2月22日 | |
アクセス: | JR東海道本線、東海道新幹線/浜松駅北口から徒歩8分 | |
URL: | http://octagonbrewing.com/ | |
Facebook: | Octagon Brewing | |
Online Shop: | https://octagonbrewing.stores.jp/ | |
製造元: | 丸八不動産株式会社 | |
電話番号: | 053-450-0812 | |
住所: | 静岡県浜松市中区田町315番地の25 ゆりの木通り第2ビル1階、2階 |
Octagon Brewing(オクタゴン ブルーイング)は、
静岡県浜松市中区へ2018年に誕生したブルーパブです。
JR浜松駅からは徒歩圏内、市のほぼ中心部という好立地な場所にあります。
店内は、床や丸椅子、腰壁など下半分が全てペパーミントブルーにペイントされていて、
天井やコンクリート打ちっ放しな感じの壁面など上半分は建物素材を活かしており、
そこへ木目調のカウンターやテーブルが加わることでアクセントになって、
絶妙なバランス感を保っています。
パッと見、まるでプールの中にいるかのような感覚にさせる内装デザインは、
「Beer POOL」というコンセプトのもと、
ビールを中心に人とモノとカルチャーが集う空間をイメージしたとのこと。
また店内奥では、ガラス越しに醸造設備を眺めることができるなど、
ビール好きの心を惹く演出もされています。
Octagon Brewingでは、原材料にドイツ産、カナダ産、イギリス産、ベルギー産、
フランス産の麦芽とアメリカ産、ドイツ産、チェコ産のホップを使用し、
地元 浜松の水を仕込み水として使用して醸造しています。
Oude-Kwaremont(オウデ クワレモント)は、原材料に小麦麦芽のほか、
オレンジピールやコリアンダーを香り付けに使ったホワイトビールです。
Hartside |
Oude-Kwaremont |
Octagon Brewingのフードメニューの目玉は、何と言っても「スモークBBQ」です。
テキサスをはじめとしたアメリカ南部の伝統的な料理を再現、
店舗の上階に設置したアメリカ製のスモーカーを使って調理されたビーフブリスケット、プルドポーク、ポークスペアリブなどを、
出来たてのクラフトビールとのペアリングで楽しみながら堪能できます。
※ パンとサラダが付いて、レギュラーサイズ(1~2人前)とラージサイズ(3~4人前)から選べます。
その他、サイドメニューとして、ピクルス、ミックスナッツなどおつまみとしてのファストメニューや、
チーズ盛り合わせ、フライドポテト、モッツァレラチーズスティックなどのメニューから選べます。
Octagon Brewingを運営する丸八不動産グループは、
浜松を中心に不動産関連事業や複合娯楽施設を手掛ける地元企業です。
その業容は分譲マンションの開発・販売、土地や住宅の売買仲介・賃貸管理・賃貸仲介事業、再開発事業・再生事業、
コンサルティング事業、複合娯楽施設「アプレシオ」の運営、建設業、プロパンガス事業、
平野美術館運営など不動産関連の総合企業として多角化を進めている会社です。
その丸八不動産がビール事業に乗り出した目的は、浜松市内の地域再開発にあります。
浜松市は、人口約80万人を抱える都市で、静岡県内に2つある政令指定都市の内の1つです。
ところが、静岡市の人口が比較的都市部に集中しているのに対して、
浜松市の場合は企業や住宅が郊外へと拡散傾向にあり、いわゆるドーナツ現象が起きてしまっており、
市の中心部の空洞化が課題とされてきました。
そうした中、丸八不動産グループが手掛ける物件の1つが市の中心部にありました。
その物件がある田町という場所は、浜松駅から徒歩圏内にあり、
周辺には数多くの飲食店や居酒屋、バーがあるところです。
そんな立地の建物をどう活かして行こうかと考えた時に、
都市型醸造所に着目したのが、丸八不動産の代表取締役 平野 啓介さんです。
平野さんは、自転車レースが趣味で、海外遠征した際には訪れた土地のビアパブへよく足を運ぶそうです。
そのビアパブでは、都市部から離れた小さなビアパブであっても、いつも地元の人々が集い、
みんなでワイワイガヤガヤ飲んでしゃべってとても楽しそうな時間が流れていました。
そこには、活気に満ちたコミュニティが生まれており、
その様子からビールには人をつなげて活性化させる力があると思ったそうです。
そこで、地元の人たちに愛されるような美味しいビールで、
地元のみんなを引き寄せ、新しいコミュニティをつくり、
ひいては街中に賑わいを取り戻したいと考えました。
こうして、市の中心部の活性化や地域再生を目指した浜松の「まちづくり」につなげて行きたいと考えて、
Octagon Brewingの事業を立ち上げることにしました。
そうして、Octagon Brewingの開業準備が始まりました。
店舗の改装工事が進み、2017年12月8日に中国製の醸造設備を導入。
2018年1月11日には酒類等製造免許(発泡酒)を取得し、同年1月21日より初仕込みを開始。
そうして、同年2月22日にブルーパブをオープンして自家製ビールの販売を開始しました。
醸造責任者を務める千葉 恭広(ちばやすひろ)さんは、大阪府門真市の出身で、
ドイツの国家資格であるDiplom Braumeister(ディプロム ブラウマイスター)の称号を得た正統派の醸造家です。
千葉さんが醸造の道へ進んだ経緯は、大阪で過ごした学生時代にまで遡ります。
大阪にある理系の大学に在学していた千葉さんは、
大学3年の末期頃になにげなく手に取ったマイケルジャクソン氏(イギリス人ビアライター)
の著書からベルギービールの存在を知りました。
早速飲んでみようと、デパ地下(※1)へ行ったりビアバーを訪れては、あれこれと色んなビールを試してみて、
ベルギービールの持つ独創性や多様性など、その奥深さに惹かれて行きました。
さるランビックを試した時には、
「なんて、まずいんだろう。こんなのも売っているんだ!!」と思ったこともあるそうです(笑)
※1: デパートの地下階にある食料品売り場の中にあった酒販コーナーで、ボトルビールを購入。
大学卒業後は、ビールとは関係のない企業に就職しますが、ビール醸造の道を目指すべく地道に渡航資金を貯め、
2005年にビールの本場ドイツへ渡ります。そして、
ビール醸造の世界的教育機関であるミュンヘン工科大学のビール醸造工学部へ入学し、醸造学を基礎から学びました。
その後、ミュンヘン郊外にあるWeihenstephan(ヴァイエンシュテファン)醸造所内にある施設(※2)や、
Freiberger(フライベルガー)醸造所での実地研修を経て、
2011年にドイツの国家資格である Diplom Braumeister(ディプロム ブラウマイスター)を取得しました。
また、研修の合間をみては数々のブラウハウスを訪ねて回わるなど、
ビールの聖地であるドイツで約5年間余りを過ごしました。
※2: ヴァイエンシュテファン醸造所は、現存する中で最も古いビール醸造所として広く知られており、
現在はビール醸造を専門的に学ぶことができる教育機関として、
ミュンヘン工科大学ヴァイエンシュテファン生命食料科学センターの醸造コースが設置されて、
国内外からブラウマイスターを志す人たちが集まって来るそうです。
そして帰国後は、2015年10月より東京のブルーパブで働きはじめ、
店舗に出ることは少なく、もっぱら裏方として若手ブルワーの技術指導アドバイザーをしていました。
醸造技術や品質管理についてオペレーションを教えるだけでなく、
その意味や意図も理解してもらうような指導を心掛けていました。
こうして約2年間に亘り勤務したブルーパブを2017年11月に退職。
同年12月からは、Octagon Brewingの立ち上げ準備に加わり、現在は醸造責任者を務めています。
Octagon Brewingのビールの今後について千葉さんへ尋ねると、
『まずはビールの品質向上に注力したい。
好き嫌いはあれど、「いいビールだね!!」と言ってもらうるようなビール造りをして行きたい。
店舗には、個性的なビールのラインナップを出していきたい。』と語ってくれました。
また、ボトル販売について尋ねると、当面は考えていないとのことでした。
千葉さんのご厚意で醸造所をご案内戴きましたので、ご紹介します。
ビアクルーズ管理人の一言:
2018年3月、静岡県浜松市にある「Octagon Brewing」を訪れて、自家醸造のビールを飲みました。