KAMIYAMA BEER |
ブルーパブ名: | KAMIYAMA BEER PROJECT タップルーム | |
電話番号: | ||
住所: | 徳島県名西郡神山町神領字西上角280-1 | |
定休日: | 平日休 | |
営業時間: | 12:00~20:00 | |
ビールの種類: | BARLEY MOON (ブロンドエール) WOOD LANDER (エクストラ スタウト) SHIWASHIWA ALE (ウィートエール) DAY DREAM (インディア ペールエール) |
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営業開始: | 2018年6月10日 | |
アクセス: | JR高徳線、徳島線、牟岐線、鳴門線/徳島駅から徳島バス神山線・佐那河内線で約1時間、「神山温泉前」バス停から徒歩7分 | |
Facebook: | Kamiyama Beer | |
Online Shop: | https://kamiyamabeer.stores.jp/ | |
製造元: | KAMIYAMA BEER PROJECT合同会社 神山ビール醸造所 | |
電話番号: | ||
住所: | 徳島県名西郡神山町神領字西上角280番地1 |
KAMIYAMA BEER(カミヤマビール)は、
徳島県神山町へ2018年に誕生したマイクロブルワリー「KAMIYAMA BEER PROJECT」(カミヤマビール・プロジェクト)
で造られているビールです。
KAMIYAMA BEER PROJECTがある神山町は、徳島県の北東部に位置し、
吉野川(よしのがわ)水系の一級河川 鮎喰川(あくいがわ)の上流域にある自然豊かな町です。
町域のほとんどは山間部で、鮎喰川流域に沿って集落や農地が点在している感じです。
近隣に鉄道はなく、徳島駅や徳島阿波おどり空港から徳島バスや神山町営バスを利用することになります。
徳島駅からは、おおよそ1時間程度です。
町内には、神山温泉や日本の滝百選に入る「雨乞の滝」(あまごいのたき)、
四国八十八ヶ所十二番札所である「焼山寺」(しょうさんじ)などの観光スポットが点在しています。
神山町は、芸術家の招致を目的とした「神山アーティスト・イン・レジデンス」(略してKAIR)事業を1999年より展開しており、
アーティストを目指す若者の交流の場をつくり出したり、
通信網の整備によってベンチャー企業やIT企業のサテライトオフィスの進出が進んだほか、
それに伴っていくつかの飲食業も開業するなど副次効果も生まれて、町の活性化が進んできました。
そして、この「神山アーティスト・イン・レジデンス」がきっかけで、
KAMIYAMA BEER PROJECTのオーナー夫妻もオランダから神山町へ移住してきました。
KAMIYAMA BEERは、醸造所併設のタップルームで購入できる他、順次通販にも対応していきます。
KAMIYAMA BEERは、ベルギースタイルのボトル・コンディショニング方式のビールで、
非熱処理で無ろ過によりビールを瓶に詰めた後に、瓶内の酵母の働きで二次発酵をさせる仕組みになっています。
原材料には、ベルギー産、ドイツ産、イギリス産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し、
地元 神山の美味しい水を仕込み水として使用して醸造しています。
また、副原料に地元の農産物を使用して、伝統的なヨーロッパやアメリカンスタイルのビールに変化を持たせています。
例えば、SHIWASHIWA ALEでは、神山産の在来種小麦を使用したり、
DAY DREAMでは、神山産の柑橘類を使用して、季節によってフレーバーの変化を楽しめます。
KAMIYAMA BEER PROJECTの代表兼、醸造責任者のManus Sweeney(スウィーニー・マヌス)さんは、
アイルランドの出身で、子供の頃はアイルランドで育ちましたが、学生時代に音響技術を学ぶためにオランダのアムステルダムへ移りました。
その後、映像制作会社を起業し、映像作家として企業やアーチストのプロモーションビデオの制作をしていました。
国連の仕事に就いた時は、ヨーロッパやアジア、南アフリカなど世界各地をまわり、
「乾杯は世界をつなぐ」というビールの素晴らしさを体験したそうです。
奥様のあべさやかさんは、三重県四日市市の出身で、
東京の美術大学を2004年に卒業後、
さらに絵画を学ぶため、文化庁の助成を受けてオランダへ留学し、そのままアムステルダムへ移住しました。
その後は、アーティストとしてオランダを拠点に活動を続けていました。
このお二人が組んで、アーティスト・ユニット活動を開始。
その最初のプロジェクトが、神山町の芸術家招致事業「神山アーティスト・イン・レジデンス」でした。
それがきっかけで、お二人は2013年に初めて神山町を訪れて、3ヶ月ほど滞在しました。
それを機にオランダと神山を行き来するようになり、やがて神山町での活動に魅せられたお二人は、
オランダから神山町へ拠点を移すことを決意し、2016年2月に移住しました。
マヌスさんがビール造りを始めた経緯は、オランダ在住時代に始めたホームブリューイングに端を発します。
ヨーロッパではビールの自家醸造が一般的で、
元々ビールが好きだったマヌスさんも2014年頃からホームブリューイングを趣味として楽しんできました。
ところが神山町へ移ると、食材は豊富で野菜も肉も美味しいのですが、
ビールについては大手メーカーのどれも似たようなものしか手に入りませんでした。
そして、これまでヨーロッパ各地で飲んだ最高峰のビールのことを思い出し、
伝統的なヨーロッパやアメリカンスタイルのビールに地元の農産物を加えた神山テイストの新しい味のビールを、
自分で造りたいと考えて、2016年に醸造所の設立を決心しました。
それからは醸造所設立に向けて準備を開始し、
2017年1月より英国ロンドンのThe Institute of Brewing and Distillingで醸造の研修を受けました。
そして、同年9月29日にはお二人で KAMIYAMA BEER PROJECT合同会社を設立しました。
2018年3月19日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
そうして同年6月10日には遂に、KAMIYAMA BEER PROJECT タップルームのプレオープンイベントの開催に至り、
その席にて4種類のビールのお披露目をすることができました。
それから同年7月1日には、KAMIYAMA BEER PROJECT タップルームのオフィシャルオープンを迎えました。
醸造所は、木造1部2階建てで、1階に醸造設備や冷蔵庫が配置されており、
2階には麦芽の粉砕機(ミル)が設置されています。
醸造設備は、カナダ・バンクーバーにあるBREWHA Equipment Co.(ブルーハ・イクイップメント社)製で、
仕込みから発酵、貯酒まで全ての工程を1本でこなすオールインワン タイプのタンクです。
240リットルのタンクが3基あり、通常は1基あたり170リットル程度で使用します。
KAMIYAMA BEER PROJECTの今後について、マヌスさんに尋ねると、
「これまでオランダで試みてきた体験を上手く盛り込んで、これからもいろいろなイベントに取り組んで行きたい。
また、コラボレーション・ビールも積極的にやって行きたいし、
ボトル・ラベルもいろんなデザインのラベルを作ってみたい。
店舗の内装もまだまだ進化途中であり、店内の壁にももっと壁画を描いていきたい。
そして、料理とのペアリングにもこだわって、
いろんなシェフとのコラボレーションにも取り組んで行きたい。」と語っていました。
オーナーさんのご厚意で醸造所を見せてもらいましたので、ご紹介します。
ビアクルーズ管理人の一言:
2018年9月、徳島県神山町にある「KAMIYAMA BEER PROJECT」を訪れて、
自家製ビールを購入して、自宅で飲みました。