8Peaks Brewing


ブルーパブ名: [パブなし]
ビールの種類: Yai Yai Pale Ale (ペールエール)
Meta Wheat Ale (ウィートエール)
Samyde Stout (スタウト)[冬季限定]
Acii la Saison (セゾン)[夏季限定]
醸造開始: 2018年12月8日
URL: https://eightpeaks.co.jp/
Facebook: 8Peaks BREWING
Online Shop: https://eightpeaks.stores.jp/

製造元: 株式会社エイトピークス
電話番号: 0266-78-7970
住所: 長野県茅野市北山6807番地1

8Peaks Brewing(エイトピークス・ブルーイング)は、 八ヶ岳の麓、長野県茅野市へ2018年に誕生したマイクロブルワリーです。
8Peaks Brewingがある茅野市(ちのし)は、長野県の中央部、南信地方に位置し、 八ヶ岳をはじめ、白樺湖、蓼科高原、車山などの観光地が広く知られています。 また、茅野市を含め、周囲の諏訪市、佐久市、伊那市、 山梨県北杜市を包含する諏訪地方とその周辺にはブルワリーが集まっており、 国内有数のクラフトビール生産地でもあります。
「『ここのビールを飲むために八ヶ岳に来た』と言われるような存在になる」というコンセプトのもと、 8Peaks Brewingは地元の食材との相性がよく、 八ヶ岳の自然を感じることのできるような淡くすっきりとしたビールの製造を目指しています。 そしてまた、いずれは茅野産ホップを使ったビールも醸造したいと考えています。



8Peaks Brewingでは、 原材料にイギリス産の麦芽とアメリカ産、ニュージーランド産ドイツ産、イギリス産のホップを使用し、 八ヶ岳山麓の清冽な水を仕込み水として使用して醸造しています。 また、最近は国産八ヶ岳のホップも使用しています。

Yai Yai Pale Ale

Meta Wheat Ale

Samyde Stout

Acii la Saison


8Peaks Brewingを運営する株式会社エイトピークスの代表取締役 齋藤 由馬(さいとうゆうま)さんは、 長野県上田市出身で、雄大な自然と人とのつながりに惹かれ八ヶ岳山麓へ移り住んでビール造りを始めた醸造家です。
齋藤さんは、リンドウを栽培する上田市内の花農家に生まれ育ちました。 そして、地元の専門学校を卒業後、東京の大手漢方薬メーカーに就職しました。

齋藤さんがビール造りを始めた経緯は、実家の農家でホップ栽培を始めることにしたことが始まりでした。 その後、ホップを原材料とするビールを学んで行く内に、ビール造りに目覚めて行きます。
齋藤さんは、勤務していた会社を退職し、2012年5月に実家のある上田市へ戻ってきました。 それからしばらくは、家業のリンドウ栽培に携わりましたが、 鑑賞用の切り花に使われる花栽培に限界を感じた齋藤さんは、ホップの栽培農家に転換しようと考え、 2013年2月からホップの作付けを開始しました。

そして栽培したホップを、OH!LA!HO!ビールやヤッホー・ブルーイングへ売り込もうと考えていたのですが、 まずはホップを原材料として造られるビールのことを知る必要があると思い、ビール造りを学ぶことを思い付きました。 こうして、2013年3月から半年間ほどビールの勉強のためドイツへ留学し、多くの醸造所やレストランを周りました。 ドイツから帰国すると、2013年10月から2017年3月までの約3年半に亘り、 農作業の傍ら地元の酒造会社に蔵人として勤務し、 醸造というものを学びました。

また、齋藤さんはある時参加したアドバンストブルーイングの相澤塾で知り合った石見麦酒の山口 厳雄さんを頼って、 2017年3月から4月に掛けて島根県江津市の石見麦酒を訪ねて、ビール造りの研修を受けました。 4月に上田へ戻ると、研修の影響もあってビールを本格的に仕事にしたいと思うようになり、 ホップの需要を生むためにもビールを造る必要があると確信しました。

ブルワリーを起業することを決意した齋藤さんは、2017年9月に上田市から富士見町へ移住します。 そしてブルワリーとなる物件を探し、以前コンビニチェーン店(ローソン)だった建物を2017年12月に契約しました。
そして、2018年1月24日に株式会社八ヶ岳ビールを設立。
同年10月24日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得し、同年11月1日には初仕込みに臨みました。 同年11月15日には、社名を「株式会社八ヶ岳ビール」から「株式会社エイトピークス」へ変更。
そして、同年12月8日には、 蓼科湖畔にある宿泊施設「HYTTER LODGE & CABINS」(ヒュッター ロッジ アンド キャビンズ)で、 8Peaks Brewingのリリースパーティーを開催し、その席がファーストバッチのお披露目となりました。

8Peaks Brewingの名の由来は、八ヶ岳にちなんで「八」と「峻岳」を英語にした造語で、 8(=「八」)は末広がりと数限りない(=「∞」[無限大])を意味し、Peaksは頂点を意味しています。 この八ヶ岳の裾野から、数限りないビールの中で、 頂点を取れるようなビールを製造しようというモノ造りへの意気込みを込めてネーミングしました。

8Peaks Brewingでは、1バッチ(1ロットの生産量)が200リットルで、 月に2キロリットル(瓶にして約6,000本)を生産しています。

齋藤さんに今後についてお尋ねすると、 「地域とのつながりを大切にして、末永く続けて行きたいと思っている。 事業を長続きさせ安定化させる必要があるため、急な拡大は避けて、 地域に根差した事業にして行きたい。 地域の他のビールメーカーとも手を取り合って(協調路線)、やって行かれると良いなと思っている。 ビールを通じて良い時間を過ごしてもらうことを目指している。」と、語ってくれました。


齋藤さんのご厚意で醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


8Peaks Brewing


8Peaks Brewingの事務所の入口です


仕込みタンク
左奥に置かれたタンクが煮沸釜(ケトル)兼、 ワールプール
右手前に置かれたタンクが糖化釜(マッシュタン)兼、 ロイター


300リットルの発酵タンクが11基
※島根県江津市の石見麦酒で考案されたビニール袋を活用した発酵タンクです


プレハブ冷蔵庫
8Peaks Brewingでは、発酵が終わると瓶に詰めて、冷蔵庫内で熟成します


瓶ビールの充填機


原材料の麦芽です


麦芽の粉砕機(ミル)


代表取締役の齋藤 由馬さん


ビアクルーズ管理人の一言:
2019年1月、8Peaks Brewingのビールは、長野県茅野市にある「8PeaksBrewing」から宅配便で取り寄せて、 自宅で飲みました。
2019年8月、8Peaks Brewingを訪れて、お話を聴きました。
齋藤さんには、お心遣いを戴き感謝しています。



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