In a daze Brewing |
ブルーパブ名: | In a daze Brewing Taproom | |
電話番号: | 0265-95-2076 | |
住所: | 長野県伊那市西箕輪8004-1 | |
定休日: | 月火休 | |
営業時間: | 平 日: 17:00~21:00 金曜日: 17:00~22:00 土曜日: 12:00~22:00 日曜日: 12:00~21:00 |
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ビールの種類: | くらしセッションエール (フルーツ セッションエール) 権兵衛IPA (アメリカン インディア ペールエール) 伊那日和ペールエール (イングリッシュ ペールエール/ストロングビター) 三州IPA (アメリカン インディア ペールエール) |
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醸造開始: | 2018年2月7日 | |
アクセス: | JR飯田線/伊那市駅からタクシーで約10分 JR飯田線/伊那市駅下車、「伊那バスターミナル」から伊那バス西箕輪線で約20分、「西箕輪局入口」バス停から徒歩6分 |
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URL: | https://www.inadazebrewing.com/ | |
Facebook: | In a daze Brewing | |
Online Shop: | https://www.inadazebrewing.com/shop | |
製造元: | In a daze Brewing合同会社 | |
電話番号: | 0265-95-2076 | |
住所: | 長野県伊那市西箕輪8004番地1 |
In a daze Brewing(イナデイズ ブルーイング)は、長野県伊那市へ2018年に誕生したブルーパブで、
2019年2月より自家醸造ビールの販売を開始しました。
In a daze Brewingのある伊那市は、長野県の南部に位置し、
東側に南アルプスの赤石山脈、西側に中央アルプスの木曽山脈がつらなる中央部に、
天竜川沿いにできた南北に広がる盆地である伊那谷(いなだに)の北部にあたる都市です。
交通網としては、豊橋と辰野を結ぶJR飯田線や中央自動車道、国道153号線などが、
いずれも伊那市内を南北に縦断しています。
市内には、メーカーの工場が十数ヶ所ある他は、農地が広がっており、のんびりとした地方都市といった感じです。
そんな環境の中にあって、「ボーッとしている」という意味の「In a daze」と、
伊那の「イナ」を掛け合わせた「イナデイズ」というユーモア溢れるネーミングのブルーパブがIn a daze Brewingです。
目まぐるしく変化する都会に比較すると、時がのんびりと流れているように感じられるところです。
In a daze Brewingでは、原材料にイギリス産、カナダ産、アメリカ産、ドイツ産の麦芽と イギリス産、ドイツ産、アメリカ産、オーストラリア産、ニュージーランド産のホップを使用し、 中央アルプスを源とする表流水(ひょうりゅうすい)を仕込み水として使用して醸造しています。 いずれは、地元産の麦芽やホップを原材料として使用していく計画で、深井戸からの水の使用も検討しています。
くらしセッションエール |
権兵衛IPA |
伊那日和ペールエール |
三州IPA |
In a daze Brewing Taproomのフードメニューは、
ピクルスの盛り合わせやピスタチオ、マッシュポテトなどのおつまみメニューと、
石窯で焼き上げたホームメイド ピザ各種、各種プレートなどが揃っており、
出来立てのビールと合わせて楽しめます。
In a daze Brewingのオーナーでブルワーの冨成 和枝(とみなりかずえ)さんは、愛知県岡崎市の出身で、
大学時代を過ごした長野県で農業に関わりのある仕事に就きたいという思いから、伊那でビール醸造を始めた醸造家です。
冨成さんは、高校を卒業するまで地元 岡崎で育ち、
その後は信州大学農学部へ進学して大学時代を長野県伊那市で過ごします。
食品に近い研究がしたかったという冨成さんは、大学院修士課程へ進み乳酸菌の研究に取り組みました。
そして、卒業後は愛知県豊橋市にある食品メーカーに就職しました。
冨成さんがビール造りの道へ進んだ最初の出来事は、軽井沢を訪れた時に飲んだビールから始まります。
メーカーに勤務してからも冨成さんは、
大学時代の6年間を過ごした信州・伊那谷にまた戻って来たいという気持ちがありましたが、
その一方で長野県でやりたい仕事をなかなか見つけることができませんでした。
そこで、会社勤めを続けながらも、何か農業に関われる仕事がしたいと考えていました。
そんな時、売れ残ってしまい廃棄処分になる農産物を、
利活用していこうというプロジェクトが浮上したのですが、様々な理由からそのプロジェクトは頓挫してしまいました。
そうしたことから、企業ではいろいろな制約があって思うように事を運べないと考えて、
冨成さんがやりたいと考えてきた農業がらみの仕事は、やはり個人的に取り組まざるを得ないと考えました。
そんなある日、軽井沢にあるイタリアンレストラン「エンボカ 軽井沢」を訪れた際に飲んだCelis brewery
(セリス ブルワリー/米国)のCELIS WHITE(セリス ホワイト)がとても印象的だったことから、
クラフトビールに興味を持つようになりました。
それから、以前名古屋市内にあったクラフトビール専門店「23 Craft Beerz Nagoya」
(トゥウェンティースリー クラフトビアーズ ナゴヤ)を雑誌で見つけて、飲みに行ってみました。
店内には様々なビールの紹介がされており、ビールが多くの農産物を使ってできていることを知った冨成さんは、
「長野は農産物が豊富なので、ビール造りをはじめてはどうか?」と思い付きました。
そして、3年間勤務した会社を退職し、
2014年5月に愛知県でマイクロブルワリー「Hyappa Brews」(ヒャッパブリュー)を運営しているCraig Morrey(クレイグ モーリー)さんの下で、
研修を兼ねて働き始めることにしました。
クレイグさんのブルワリーは、愛知県蒲郡市の西浦という海岸線に面したところにあり、
そこでクレイグさんの手伝いをしながらビール造りを学びました。
また、クレイグさんが経営する名鉄東岡崎駅近くにあるシカゴピザ専門店「Izakaya Ja Nai!!」
(イザカヤ・ジャ・ナイ)にも勤務して、店舗運営についても学びました。
そうして、いよいよ長野県での冨成さんのブルワリー計画が動き始めます。
それは大学時代の友人からの情報が元で始まりました。
伊那市の地元 農協へ就職した友人から、農協が倉庫として使用してきた建物を取り壊すという話を聞いた冨成さんは、
何とかその建物を借りられないかと考えました。母校である信州大学農学部のキャンパスからも近く、
周囲には多くの農家もあって冨成さんにとっては願ってもないロケーションでした。
そこで冨成さんは、その友人に頼んで、その建物を借用できるよう農協の上司に掛け合ってもらいましたが、
初めは難色を示されてしまいました。それでも、ねばり強く掛け合ってもらった結果、
2018年3月末に承認を得ることができ、冨成さんはブルーパブを開業するための建物を、
JA上伊那(上伊那農業協同組合)より正式に借り受けることができました。
冨成さんは、4年間ビール造りに携わってきたHyappa Brewsを2018年4月に退職し、伊那市へ移住しました。
そして冨成さんは手始めに、自分がイメージするビールを周りの人たちの声を聴きながら形にしていくため、
プロトタイプのオリジナルビール「伊那日和ペールエール」を長野県松本市にあるBACCAブルーイングで委託醸造し、
2018年9月2日に伊那市内の商店でお披露目をしました。
一方、ブルーパブの開業に向けて、同年10月1日からはタップルームの内装工事に着手し、
同年11月中旬にはブルワリースペースへ国産のマッシュタンとケトルを搬入。
2018年12月2日には、いよいよタップルームのプレオープンを迎えることとなり、
自家醸造に先駆けて委託醸造での「伊那日和ペールエール」、「三州IPA」の販売を開始しました。
製造を担当したのは、同BACCAブルーイングでした。
そうして同年12月7日には、タップルームをグランドオープンする運びとなりました。
同年12月12日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
2019年1月9日に米国製の発酵タンクを搬入し、同年1月28日が初仕込みとなり、
同年2月7日には遂に自家醸造ビールの販売に漕ぎ付けました。
同年2月18日からは、ボトルビールの販売も開始しました。
In a daze Brewingの今後について冨成さんにお尋ねすると、
「これから先も、農業には関わって行きたい。
4月からはリンゴ畑で、ホップ栽培を開始する予定。また、大麦の栽培も計画中。
それらを使って、伊那日和ペールエールは、100%伊那産にして行きたい。
ゆくゆくはブルーパブの建物を、農協より買い受ける予定。」と語ってくれました。
冨成さんのご厚意により、醸造設備を見せてもらいましたのでご紹介します。
ビアクルーズ管理人の一言:
2019年2月、In a daze Brewingの自家醸造ビールは、
In a daze Brewingから宅配便で取り寄せて、自宅で飲みました。
2019年3月、長野県伊那市にあるIn a daze Brewing Taproomを訪れました。