家守堂 |
ブルーパブ名: | 家守堂 | |
電話番号: | 075-603-3080 | |
住所: | 京都府京都市伏見区中油掛町108 | |
定休日: | 無休 | |
営業時間: | 7:00~22:00 モーニング: 7:00~10:00 ランチ: 11:30~14:00 ディナー: 17:00~22:00 |
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ビールの種類: | DESTINO[ディスティーノ] (アメリカン ペールエール) CAHKABUKI[茶かぶき] (ジャパニーズ セゾン) FLYING GECKO[フライングゲッコー] (アンバーエール) COUP DE GRACE[クーデグラ] (ニューイングランド インディア ペールエール) |
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営業開始: | 2019年6月9日 | |
アクセス: | 京阪電鉄 京阪本線/伏見桃山駅から徒歩8分 近畿日本鉄道 京都線/桃山御陵前駅から徒歩10分 京阪電鉄 京阪本線、宇治線/中書島駅から徒歩12分 |
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URL: | https://yamorido.jp/ | |
Facebook: | 家守堂 Yamorido | |
Online Shop: | https://yamorido.stores.jp/ | |
製造元: | ラフ・インターナショナル有限会社 伏水ブルワリー | |
電話番号: | 075-285-0952 | |
住所: | 京都府京都市伏見区中油掛町108番地 |
家守堂(やもりどう)は、京都府京都市伏見区へ2019年に誕生したブルーパブです。
京都・伏見の竜馬通り沿いに建つ家守堂は、
以前は日本茶の専門店「安本茶舗」(やすもとちゃほ)の店舗だったところで、
1世紀半以上前に建てられたという京の町家(まちや)を、昔ながらの姿をそのままにリノベーションして、
マイクロブルワリーを併設するビアパブとお茶屋さんとしてリニューアルオープンしました。
京都・伏見と言えば日本有数の酒処として知られており、酒好きな観光客でにぎわうところでもあります。
家守堂の店内は、通りから店に入るとすぐカウンター席になっていて、
左手にお茶屋さんのスペースがあり、さらに奥へ進むと醸造設備を望むカウンター席とテーブル席が広がっています。
その奥では手入れの行き届いた綺麗な中庭を望むことができ、
屋内の高い天井やフロアの土壁など長い歴史が刻まれた町家の面影を、そのままに残しています。
2階にはテーブル席とキッチンがあります。
営業時間は、早朝7時から夜10時までと長く、時間帯によってそれぞれ専用メニューが用意されています。
ビールをはじめドリンク類は営業時間を通していつでも注文できます。
家守堂では、原材料にイギリス産、ドイツ産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し、 地元 京都の水を仕込み水として使用して醸造しています。
ディスティーノ |
茶かぶき |
フライングゲッコー |
クーデグラ |
フライングゲッコー |
クーデグラ |
家守堂のフードメニューは、時間帯によってモーニング、ランチ、ディナーの3種類に分かれています。
モーニングメニューは、茶粥(ちゃがゆ)の単品とセットメニュー「茶粥膳」、
そして玄米ご飯のセットメニュー「玄米ご飯膳」が用意されています。
セットメニューには、お漬物や佃煮、3種類のおばんざいが付いてきます。
ランチメニューは、ブッタボウル(丼物)、鴨と夏野菜のフォー(アジアンヌードル)、
パワーサラダプレート(サラダ中心のプレート)の3種類が用意されています。
ディナーメニューは、一品メニューが中心で、かんぴょうと胡瓜の生湯葉巻き、おぼろ豆腐、水茄子のタタキ、
胡瓜の一本漬け、わかめと季節野菜のサラダ、旬魚の酢〆、お揚げのネギ味噌焼き、季節の野菜のチーズグリル、
スッポンの煮こごり、ビール屋の鶏の唐揚げ、鴨ロース、極上肉じゃが家守風などのメニューから選べます。
家守堂(やもりどう)は、
築150年以上が経過した町家をリノベーションして、
クラフトビールパブ「家守堂」と併設のマイクロブルワリー「家守酒造」(やもりしゅぞう)、
そして日本茶専門店「安本茶舗」(やすもとちゃほ)が同居する京風のブルーパブです。
ここは以前、「安本茶舗」の店舗兼自宅だったところで、
今も安本茶舗を守り続けている安本 正子(やすもとまさこ)さんにお尋ねしたところ、
安本茶舗は、元々日本茶の茶袋の印刷業を営んでいたとのことで、戦後になって日本茶の販売を始めたそうです。
現在は、自宅も近くのマンションへ移転し、店舗はきれいに改装されて現在のブルーパブに生まれ変わりました。
家守堂と併設のマイクロブルワリー「家守酒造」を運営するラフ・インターナショナル有限会社は、
東京都府中市に本社を置く醸造設備の製造・販売、醸造所の設計・施工を手掛ける設備メーカーです。
ラフ・インターナショナルが東京から離れた京都へ「家守堂」を開業することになったきっかけは、
ラフ・インターナショナルの代表取締役 堀 輝也(ほりてるや)さんが仕事で何度か京都を訪れるうちに、
京都の街や古い建物に興味を持つようになったことが始まりでした。
社長の堀さんは、
京都醸造や一乗寺ブリュワリー、ウッドミルブルワリー・京都など京都市内のブルワリーへの営業活動のため、
京都を訪れるようになりました。
そうして、今も残る京都の昔ながらの街並みを眺めるにつれ、
歴史の積み重ねが感じられる街並みに独特な魅力を感じるようになりました。
しかし一方で、町家はその長い歴史から老朽化が進み、新しい建物へと建て替えられているという現実もありました。
そこで、この美しい街並みを少しでも保存して守って行きたいと思うようになり、
そんな時にこの安本茶舗の建物のことを知りました。
安本茶舗は、納屋町商店街のアーケードを抜けた四つ角の一角、竜馬通り沿いに建っており、
隣にも同じような町家が軒を連ねる昔ながらの風景が残っているところです。
堀さんは、その建物をこれまでの姿のまま保存して、地域の人たちが集う場所として再生しようと思いました。
そこで、全て壊して建て直した方が安く上がるこのご時勢に、あえて古い建物に耐震補強工事を行ない、
費用を掛けてリノベーションすることにしました。
そしてこうした想いが成就して、ラフ・インターナショナルの直営店として「家守堂」を開業する運びとなりました。
建物の柱や梁、土壁などはなるべく保存する方針で補強・改装工事を進め、2019年4月22日には醸造設備を搬入しました。
そして、同年5月13日に酒類等製造免許(ビール)を取得。
同年5月15日に初仕込みに臨み、同年6月7日~8日の2日間に家守堂のレセプションパーティーを開催。
こうして、同年6月9日には家守堂のグランドオープンを迎え、家守酒造で造られるビールの販売を開始しました。
家守堂の名の由来は、
古き良き京都の街並み、そこに残る町家を守って行きたいという堀社長の思いからこの名を命名しました。
家守酒造の醸造責任者 森 勇気(もりゆうき)さんは、愛知県名古屋市の出身で、
以前は長野県佐久市にあるヤッホー・ブルーイングの工場でブルワーをしていた方です。
森さんがビール造りを始めた経緯は、
学生時代からビールが好きだったことやイギリス留学中に本場のパブ文化を知ったことで、
ビールに携わる職業に就きたいと思い、2013年4月にヤッホー・ブルーイングへ入社したところから始まります。
ヤッホー・ブルーイングのジョブ・ローテーションによって醸造の仕事について以来、
森さんの中でビール造りがおもしろくなって行きました。
そうして、ヤッホー・ブルーイングで約5年半勤務した後、2018年11月に退職して、
ラフ・インターナショナルへ移りました。
現在は、家守酒造のもうひとりのカナダ人ブルワー Smith Jordan(スミス ジョーダン)さんと協力して、
ビールの製造を担当しています。
森さんに家守酒造の今後についてお尋ねすると、
「店のコンセプトは『ローカル』。この伏見の街で、みんなに愛される店になりたい。
京都以外へビールを出荷する予定は今のところ無く、この伏見へ来てもらい、飲んでもらいたい。
そして、自分が飲みたいビールも造りたいと思う。宇治茶も基本的に使って行きたい。」
と語ってくれました。
家守酒造のご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。
ビアクルーズ管理人の一言:
2019年6月、京都府京都市伏見区にある「家守堂」を訪れて、「家守酒造」の自家醸造ビールを飲みました。