富嶽麦酒 |
ブルーパブ名: | エスプラット フジスパーク | |
電話番号: | 0545-37-0100 | |
住所: | 静岡県富士市大淵325 | |
定休日: | 無休 | |
営業時間: | 11:00~21:00 | |
ビールの種類: | 富嶽麦酒 (イングリッシュ インディア ペールラガー) | |
醸造開始: | 2020年8月29日 | |
アクセス: | 東海道本線/富士駅から富士急静岡バスで約1時間、「エスプラット・フジスパーク前」バス停から徒歩2分 | |
製造元: | 株式会社時之栖富士 富士かぐや蒸溜所 | |
電話番号: | 0545-37-0100 | |
住所: | 静岡県富士市大淵325番地の5 | |
URL: | https://fujispark.com/ | |
Facebook: | エスプラットフジスパーク 時之栖富士 |
富嶽麦酒(ふがくばくしゅ)は、
2020年静岡県富士市に開業した複合型スポーツ施設「s_pl@tt FUJISPARK」(エスプラット フジスパーク)
の一角にある富士かぐや蒸溜所で醸造するビールです。
このエスプラット フジスパークは、
ホテルやレストラン経営を手掛け、御殿場高原ビールや伊豆の国ビールとも関係の深い時之栖が、
以前は大学のキャンパスとして使われていた校舎や体育館をリノベーションして、
ホテルやスポーツ施設として再開発したところです。
この周辺は、各種スポーツ関連施設が集まるエリアでもあり、スポーツ団体の合宿誘致を念頭に開業した施設ですが、
周囲を緑に囲まれた自然環境と富士山の絶景を間近に望む好立地から一般宿泊客の集客も見込んでいます。
富士かぐや蒸溜所では、クラフトウィスキーとクラフトビールの製造を行っており、
富士山抹茶ハイポール「富嶽夢譚」(ふがくむたん)や「富嶽麦酒」などを製品化して販売しています。
富士かぐや蒸溜所では、ゆっくりと時間を掛けて流れて来る富士山の雪解け水を、
100m以上の深さから汲み上げた地下水を仕込み水として使用し
原材料にドイツ産、イギリス産、オーストラリア産の麦芽とイギリス産、ドイツ産のホップを使用して醸造しています。
富嶽麦酒は、御殿場高原ビールの流れを汲むビールとしては珍しく「インディア ペールラガー」というスタイルのビールで、
「濃くて苦い」というキャッチコピーが似合う一品です。
その名の由来は、富士山を強く意識しており、
富士を題材にした太宰治の短編小説「富嶽百景」(ふがくひゃっけい)から引用して時之栖の会長がネーミングしたそうです。
富嶽麦酒 (缶の表と裏) |
富嶽麦酒を醸造する株式会社時之栖富士(ときのすみかふじ)は、静岡県富士市に本社を置き、
複合型スポーツ施設「s_pl@tt FUJISPARK」(エスプラット フジスパーク)を運営するレジャー施設運営会社です。
エスプラット フジスパークには、ホテル施設「時之栖富士フジスパークホテル」、合宿棟「CAMPUS」、
レストラン「KITCHEN」、大浴場「SPA」、卓球場「T-ARENA」、体育館「ARENA」、
そしてウィスキー蒸溜所&ブルワリー「富士かぐや蒸溜所」などの施設があります。
施設名である「s_pl@tt FUJISPARK」の由来は、"s_pl@tt"の最初の"s"はSports(スポーツ)の"s"で、
"pl@tt"は"platform"(プラットホーム)と、「この場所で」の"@"を意味しており、
種目の壁を超えてスポーツマンが集うはじまりの場所、そのプラットホームから各々が目指す道へと努力を重ねて邁進し、
可能性を高める場所であって欲しいという思いを込めてネーミングしました。
株式会社時之栖富士の母体は、静岡県御殿場市に本社を置く株式会社時之栖で、
「御殿場高原時之栖」を皮切りに、複合リゾート施設「IZU VILLAGE」(静岡県伊豆の国市)、
「はままつフルーツパーク時之栖」(静岡県浜松市北区)などの施設を運営する総合レジャー企業です。
また、時之栖は、
静岡県御殿場市や裾野市に「時之栖スポーツセンター」という宿泊施設を伴うスポーツ施設の運営も手掛けており、
スポーツ関連事業のノウハウも持っています。
エスプラット フジスパーク設立の経緯は、
静岡県静岡市駿河区に本校を置く常葉大学(とこはだいがく)の富士キャンパスが、
移転のため2018年4月を以って閉鎖され、その跡地利用が富士市の課題となっていましたが、
株式会社時之栖がスポーツ施設として活用する目的で取得の調整を進め、
同年12月24日に常葉大学、富士市との間で合意に至ることができました。
そうして翌19年1月に覚書の締結を済ませ、同年4月に校舎や体育館の改修工事を開始し、
2020年8月1日にホテルやスポーツ施設としてエスプラットフジスパークがグランドオープンしました。
また、施設の運営を担当する株式会社時之栖富士を、2019年3月に設立しています。
そのエスプラットフジスパークの食堂施設の一部を改装して、
ウィスキーの蒸溜とビールの醸造を行う富士かぐや蒸溜所を設置しました。
そして、2020年4月24日に酒類等製造免許(ビール、ウイスキー、リキュール)を取得。
そこから初仕込みに望みビールが完成すると、同年8月29日のお披露目会で「富嶽麦酒」が披露されました。
株式会社時之栖富士で富士かぐや蒸溜所の工場長を務める冨川 宏一(ふかわこういち)さんは、静岡県御殿場市の出身で、
御殿場高原ビールで20年以上ビール造りに携わってきた醸造家です。
冨川さんは、学生時代からアルコール類に興味を持っており、1999年4月に御殿場高原ビール株式会社へ入社。
その後、2012年11月から2016年3月までの約3年半の間は、
静岡県伊豆の国市にある系列の「IZU・WORLD みんなのHawaiians」内の「伊豆の国ビールレストラン」に併設する醸造所で、
「伊豆の国ビール」の製造にも携わっていました。
2019年にはエスプラット フジスパークを運営する株式会社時之栖富士に移り、
富士かぐや蒸溜所の工場長に着任しました。
富士かぐや蒸溜所の今後について冨川さんへお尋ねすると、
「今は樽生と缶入りを出荷しており、時之栖の卸し(流通経路)に乗せて、
御殿場高原ビールや伊豆の国ビールと同じように販売して行きたい。
そして、それが軌道に乗ったところで、富士かぐや蒸溜所として2種液目のビールを造りたい。
また、その他にも限定醸造のビールも造ってみたい。」と語っていました。
醸造設備は、米国ABE社(AMERICAN BEER EQUIPMENT)のプラントを採用しており、
1バッチ(1ロットの生産量)が1,000リットルです。
株式会社時之栖富士の代表取締役 阿山 恭弘(あやまやすひろ)さんのご厚意で、
富士かぐや蒸溜所の設備を拝見させて戴きましたので、ご紹介します。
ビアクルーズ管理人の一言:
2020年11月、静岡県富士市にある「エスプラット フジスパーク」を訪れて、富士かぐや蒸溜所を見せてもらいました。
そして、缶入りの富嶽麦酒を自宅で飲みました。
阿山 恭弘さんには、多大なお気遣いを戴き、感謝しています