CraftBank


ブルーパブ名: CraftBank
電話番号: 080-6106-1780
住所: 京都府福知山市南本町264-5
定休日: 月火休
営業時間: 平 日: 17:30~23:30
土日曜: 11:30~23:30
ビールの種類: BANK IPA (インディア ペールエール)
Dokkoise IPA (セッション インディア ペールエール)
LAZY IPA (ヘイジー インディア ペールエール)
KUROMAME BLACK (ブラック インディア ペールエール)
YUZU PALE ALE (ペールエール)
AZUKI RED (レッド ウィートエール)
KURI GOLD (ゴールデン ピルスナー)
BLUEBERRY SOUR (サワーエール)
BELGIAN BUNNY (ベルジャンホワイト)
醸造開始: 2022年7月26日
アクセス: JR山陰本線、福知山線、京都丹後鉄道 宮福線/福知山駅から徒歩5分
URL: https://www.craftbk.net/
instagram: CraftBank Brewing『ビール片手に何かやろう』
Online Shop: https://www.craftbk.net/collections/all

製造元: 株式会社CraftBank
電話番号: 080-6106-1780
住所: 京都府福知山市字天田264番地の5

CraftBank(クラフトバンク)は、京都府福知山市へ2022年に誕生したマイクロブルワリーです。 CraftBankのある福知山市(ふくちやまし)は、京都府の北部、中丹地方に位置し、 京都市街地から北西へ60Km程のところにある都市です。 古くは、福知山城の城下町として栄えたところで、明智光秀ゆかりの地として知られています。 そうした福知山市内の福知山駅正面通り商店街の一角にある以前は銀行だった建物の1階に、CraftBankはあります。 ブランド名の「Bank」も銀行だった建物に由来して命名しています。 店内は、カウンター席とテーブル席、個室、醸造所があり、 2階と3階はコワーキングスペースやイベントスペースになっています。 カウンター席からはガラス越しに醸造設備を眺めることができるほか、 店内奥にある個室は金庫の中を部屋として活用しており、 入口の分厚くて重そうな鉄の扉が金庫だったことを想い起させてくれます。


CraftBank





CraftBankの店内


窓側のテーブル席


店内奥の個室
ここ、元は金庫だった場所で、壁も化粧せずにそのまま使用しています


個室の入口の扉が、以前金庫だったことを想起させてくれます


カウンター席


カウンター席からは大きなガラス越しに醸造設備を眺められます


カウンター席には、8本のタップ




CraftBankでは、 原材料にドイツ産、イギリス産の麦芽とアメリカ産、チェコ産、ニュージーランド産のホップを使用し、 地元 福知山の水を仕込み水として使用して醸造しています。
KUROMAME BLACK(黒豆ブラック)には、大粒の丹波の黒枝豆を使用。
KURI GOLD(栗ゴールド)には、丹波栗を使用。

BANK IPA

KUROMAME BLACK

YUZU PALE ALE

AZUKI RED

KURI GOLD

BLUEBERRY SOUR


CraftBankを運営する株式会社CraftBankは、クラフトビール製造、飲食店業を手掛ける京都府福知山市の会社です。 そのCraftBankの創業メンバーが、羽星 大地さんと庄田 健助さんのお二人で、 互にそれぞれのビール造りへの想いを胸に、全く異なる境遇の二人が協力体制を組んで起業しました。

株式会社CraftBankの代表取締役CEO兼ブルワー 羽星 大地(はぼしだいち)さんは、京都府福知山市の出身で、 ビール造りへの夢を故郷で実現したいという思いから東京より福知山へUターンし起業を果たした醸造家です。 羽星さんは、高校時代まで福知山で過ごした後、横浜国立大学へ進学。 大学卒業後は、外資系IT大手の日本IBMに入社し、 都内にある本社に勤務しながら営業職として大手金融機関を担当していました。

羽星さんがビール造りを始めるに至った経緯を振り返ると、 元々ビール好きだったことからクラフトビールを好んで飲む機会も多く、 UCHU BREWING主催のホップ・ステップ・キャンプ!!と言ったクラフトビールイベントにも参加していました。 また、前職の頃、 銀座のコワーキングスペースを拠点に活動するワークショップチームとの付き合いがあって、 身近にアルコールのあるカルチャーに親しんでいたこともありました。 20歳台後半になり今後のキャリアについて考えるようになると、 ブルーパブは客や店員が前向きで、オープンマインドなのがいいと感じていたことから、 いつかはビール造りをしてみたい、ビールを通したコミュニティ スペースをつくりたいと思うようになりました。

2018年頃、小中学校時代からの友人と話をしている中で、地元での農業の話題で盛り上がることもあり、 そうしたことがきっかけでビール造りに先駆け、 まずは第一歩として生まれ故郷である福知山で農業を始めることを決意します。 2019年からは勤務先の業務をリモートで継続しながら、福知山を訪れて拠点づくりを進め、 初めは葉物野菜の栽培から始めて、黒豆、パプリカなど様々な農作物を作りました。 そうして、農作業後のビールの美味しさを楽しむ日々が続く中、 いよいよ独立し起業に向けて動きはじめるべく福知山商工会議所へ相談に行くことにしました。

株式会社CraftBankの代表取締役CFO兼ブルワー 庄田 健助(しょうだけんすけ)さんは、兵庫県尼崎市の出身で、 地域活性化の専門家として福知山の活性化プロジェクトに携わりながら、次の一歩として自ら起業を果たした醸造家です。 庄田さんは、高校卒業後、北海道大学へ進学し建築や都市計画を専攻。 大学卒業後は大阪の都市再生を手掛けるコンサルタント会社へ入社。 ここから10年以上に亘り地方再生の事業に携わっていくことになります。 そして、最初に担当したのが福知山市の市街地活性化プロジェクトでした。

その後、他の地域の案件も担当するようになり、長野県飯田市や福井県敦賀市、兵庫県丹波市、 滋賀県草津市などの活性化プロジェクトに次々と従事することになります。 ところがその結果、案件が増え過ぎてしまい独りの手には負えなくなってしまったため、 当初から携わっていた福知山市のプロジェクトを優先し、 案件を絞り込んで対応を継続するため会社を離れて独立することを決意します。 こうして2015年3月末に勤務先を退職し、フリーランスの都市計画プランナーとして福知山市にて活動を開始しました。

またその当時、庄田さんの家族は妻の実家である北海道札幌市に住んでいたことから、 札幌にも拠点(札幌オフィス)を置き、2拠点生活が始まりました。 そして、2017年4月には個人事業主から法人化し、株式会社Localizeを設立。 一方、福知山市内の新町商店街において、 福知山周辺の生産者が集まって毎月第4日曜日に出店する福知山ワンダーマーケットの開催にも尽力し、 2016年10月から2022年10月までの6年間に亘り、一般社団法人福知山ワンダーマーケットの代表理事を兼務していました。

庄田さんがビール造りを始めようと考えた経緯を紐解くと、学生時代からビールが好きで飲む機会も多く、 「いつかビール屋になりたい」なんて淡い夢を持ったこともあったとか。 また、福知山で市街地活性化プロジェクトに携わるようになって、 空き店舗と起業を志す人たちを結びつけながら50軒以上の新規開店を手伝ってきたことから、 自分でも何か店を始めてみたいという気持ちが湧いてきて、 それまで温めてきた自身の店舗造りのイメージを具現化したいと思った時に、 ビール造りを思い付きブルワリーの立ち上げに向けて動き出すことにしました。いざ物件探しを始めると、 これまで仕事でつながりのあった福知山市中心市街地の活性化事業を手掛ける福知山フロント株式会社から、 福知山駅正面通り商店街の物件を紹介されます。 そこは、1960年2月に福知山信用金庫として建てられた後、京都北都信用金庫に引き継がれ、 2002年7月に閉店してからは18年間空き家になっていた物件でした。

羽星さんと庄田さんの出逢い。それは、2020年8月のことでした。 羽星さんが福知山商工会議所へ起業について相談に行った際、 たまたま隣の窓口で羽星さんの会話を耳にしていたのが庄田さんの友人でした。 その友人から話が伝わり興味をもった庄田さんは、早速 商工会議所の知人に連絡を入れます。 こうして、商工会議所の知人を介してお二人の顔合わせへとことが運びます。 そうして、ビール造りへの想いを互いに打ち明けあい二人はすぐに意気投合。 翌月には一緒にブルワリーを立ち上げることが決まり、 早速二人で福知山駅正面通り商店街の旧信金物件の内覧に行き即決、福知山フロントを介して契約することにしました。

それから、勉強のため国内のブルワリーをいくつか見てまわり、その中には宮崎県延岡市の宮崎ひでじビールがありました。 それまで知識不足から不安な点もありましたが、宮崎ひでじビールで聴いた話から視界もグッと広がり、 いよいよ起業に向けて駒を進めることになります。 羽星さんは、それまで5年半勤めてきた勤務先を同年12月に退職、住居も福知山へ移転しました。 2021年1月18日には、株式会社CraftBankを設立。 同年2月中旬からは、5週間に亘り技術研修のため宮崎県延岡市に滞在し、 宮崎ひでじビールで一からビール造りを学びました。 年が明けた2022年に入るとDIYで進めて来たリノベーション工事も終わり醸造所やタップルームが完成します。 2022年6月13日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 その後、初仕込みに臨み、1stバッチである「Bank IPA」も完成し、 同年7月26日には遂に「CraftBank本店」をオープン、1stバッチのビールの販売を開始しました。

羽星さんに今後のCraftBankについてお尋ねすると、 「自分たちの師匠である『ひでじビール』と同じくらいのクオリティに引き上げて行きたい。 生産量を安定化させ、その後は今よりも増産して行きたい。 (東京、大阪など)都市部のイベントにもどんどん出店して行き、 知名度を上げ、都市部へ打って出て行かれるように持っていきたい。」と語っていました。

また、庄田さんに今後のCraftBankについてお尋ねすると、 「まずは、地域振興に貢献して行きたいと思う。 黒豆、小豆をはじめとする地元農産物を副原料に使っていき、丹波地域の農業振興にも寄与したい。 また、米国ポートランドのブルワリーとも連携を図っていき、 ゆくゆくは世界とつながりを持って行きたいと考えている。」と語ってくれました。

まずはクオリティの確保、安定した生産量の確保に注力し地元での足場固めを進め、 ゆくゆくは都市部、そしてワールドワイドな展開を目指しているお二人の気持ちが良く伝わってきました。
庄田さんのご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が1,000リットル】


仕込み設備
右手前側が1,000リットルの糖化槽(マッシュタン)兼、ろ過槽(ロイター)
左手奥が1,000リットルの煮沸槽(ケトル)兼、ワールプール
Shandong Tiantai Beer Equipment Co., Ltd社のプラント、中国製


中央に見える4基のタンクが、1,000リットルの発酵タンク
これら4基のタンクは、UCHU BREWING(山梨県北杜市)から譲り受けたものです


2,000リットルの貯湯タンク(ホットリカー)


1,000リットルの熟成タンク(BBT)×3基のうちの2基
Shandong Tiantai Beer Equipment Co., Ltd社のプラント、中国製


1,000リットルの熟成タンク(BBT)×3基のうちの残りの1基


缶の充填機
アメリカ Wild Goose Fillingのカンニングマシンです


プレハブ冷蔵庫


冷蔵庫内には出荷を待つケグが積みあがっていました


ケグの洗浄機


屋外に設置された冷水タンク(グリコールタンク)


屋外に設置された麦芽の粉砕機(ミル)


屋外に設置された麦芽保管庫(プレハブ冷蔵庫)


酵母の培養室


羽星 大地さん
※出典: CraftBank提供画像


庄田 健助さん


CraftBankのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2021年1月18日株式会社CraftBankを設立
2022年6月13日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2022年7月26日「CraftBank本店」をオープン
1stバッチの「Bank IPA」を販売開始


ビアクルーズ管理人の一言:
2023年1月、京都府福知山市にある「CraftBank」を訪れました。6種類の缶ビールを自宅で飲みました。 庄田さんには、お心遣いを戴き感謝しています。



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