HORSEHEAD LABS |
ブルーパブ名: | [パブなし] ブルワリー併設のショップで販売 | |
電話番号: | ||
住所: | 静岡県静岡市清水区蒲原2-4-8 | |
定休日: | 月~木休 | |
営業時間: | 11:30~17:00 | |
ビールの種類: | 馬頭 -Batou-/那由多10^60 (ダブルドライホッピング インディア ペールエール) じくうラボ。/Magic Hour Saison (セゾン) じくうラボ。/Golden Hour Weizen (ヘーフェ ヴァイツェン) 馬頭 -Batou-/不可思議10^64 (トリプルドライホッピング インディア ペールエール) 馬頭 -Batou-/恒河沙10^52 (ダブルドライホッピング インディア ペールエール) 馬頭 -Batou-/Calling You (ドライホッピング レッド インディア ペールエール) じくうラボ。/Blue Hour Session IPA (セッション インディア ペールエール) 馬頭 -Batou-/April Come She Will (ダブルドライホッピング ニューイングランド インディア ペールエール) |
|
醸造開始: | 2022年11月14日 | |
アクセス: | JR東海道本線/新蒲原駅から徒歩1分 | |
URL: | https://horsehead-labs.com/ | |
instagram: | HORSEHEAD LABS | |
Online Shop: | https://horsehead.base.shop/ | |
製造元: | HORSEHEAD LABS株式会社 | |
電話番号: | ||
住所: | 静岡県静岡市清水区蒲原2丁目4番8号 第一工場 |
HORSEHEAD LABS(ホースヘッドラブズ)は、 静岡県静岡市清水区へ2023年に誕生した醸造ラボ(マイクロブルワリー)です。 HORSEHEAD LABSの故郷である静岡市の蒲原(かんばら)地区は、静岡県のほぼ中央部に位置し、 東側は富士川を挟んで富士市と隣接し、南側は駿河湾に面する海と山に囲まれた温暖なところです。 古くは東海道五十三次の15番目「蒲原宿」があった宿場町として、人の往来の多いところでした。 現在も旧東海道と並んで国道1号線富士由比バイパスや東名高速道路、 東海道本線などが寄り添うように東西に延び、一日中多くの貨客が行き来しています。 そんな蒲原地区のJR新蒲原駅近くにあるスルガノヴィレッジ内に、HORSEHEAD LABSの醸造所があります。 HORSEHEAD LABSでは、全国へビールを出荷しており、 週末には醸造所併設のショップでもビールを購入することができます。
HORSEHEAD LABSでは、「じくうラボ」と「馬頭」という2つのブランドを展開しています。
「じくうラボ」シリーズは軽くて飲み易いクラフトビール初心者向けの製品群としているのに対して、
「馬頭」シリーズはアメリカンスタイルを中心にビアギーク向けの製品群としています。
原材料にイギリス産、ベルギー産、フランス産、ドイツ産の麦芽とアメリカ産、ドイツ産のホップを使用し、
御殿山から流れ来る伏流水を地下から汲み上げた天然水を仕込み水として使用して醸造しています。
また、地元 蒲原産の自家製の麦芽やホップも一部使用しています。
Magic Hour Saison |
Golden Hour Weizen |
Calling You |
Blue Hour Session IPA |
April Come She Will |
HORSEHEAD LABSの誕生の経緯について、ご紹介していきましょう。
その背景には、土木建設業から「まちづくり」企業へと変革を遂げた60年余りの歴史を持つ地元企業が関係しています。
その会社は、静岡市清水区の蒲原地区がまだ庵原郡蒲原町だった1960年4月に建材業として創業しました。
後に、駿河重機建設株式会社に改称(1989年10月)。
そして、2020年に創立60周年を迎えるにあたり、自社ブランドの再構築を行ない、
「このまちをより良くするために事業を多角化していく」という目標のもと、
2021年11月1日にスルガノホールディングス株式会社を設立、筆頭の持株会社としました。
そのスルガノホールディングスが以前から温めていた計画というのが、
「まちづくり」の一環として地元の農産物を活かしたブルワリーの建設でした。
駿河重機建設株式会社およびスルガノホールディングス株式会社の代表取締役を兼務する実質オーナーである栗山 勝訓さんは、
「地元では少子化問題が喫緊の課題」と考えており、
若年層が「帰って来たい」、「移住したい」と思うような町にして行きたいという思いがありました。
静岡は、雄大な富士山の眺めをはじめ、三保の松原、日本平などの景勝地があり、温暖な気候にも恵まれている一方、
就業面では改善の余地があり、魅力ある企業の育成が課題だと考えていました。
そこで、ビールの原材料の栽培から、ビールの製造、販売を手掛けることで、
地域における経済循環を造り出せると共に、魅力的な就業環境をつくり出せると考えました。
こうして社内では、企画開発室を中心にブルワリーの設立準備を進めると共に、
ビール造りに熱意のあるブルワーを公募することにしました。
そのブルワー公募に応募したのが、
現在HORSEHEAD LABS株式会社の代表取締役を務める高見 祐輔(たかみゆうすけ)さんです。
高見 祐輔さんは、兵庫県神戸市北区の出身で、
「お酒づくりはもちろん、カメラマン、洋菓子づくりから自動車メカニックまで、
何でもDo It Yourselfをこよなく愛する」という何でも自前でこなしてしまうという多彩な能力の持ち主。
高見さんは、神戸に生まれ小学校からは三田で過ごします。カメラマンとして活動を開始したのが大学時代のこと。
2008年に大学を卒業し、東京にある総合化学メーカーに就職しました。
2014年にはドイツのDusseldorf(デュッセルドルフ)にある欧州本社の駐在員として赴任。
2018年までの4年ほどドイツに滞在していました。
元々アルコール類の好きだった高見さんは、ドイツ滞在中に様々なビールやワインに触れ、その多様性に衝撃を受けました。
日本にいた頃は大手ビールメーカーのラガーしか飲んだことがなく、
ドイツをはじめヨーロッパ各国の多種多様なエールに触れ、エールに魅了されていきます。
やがて、持ち前のDIY精神もあって飲むだけでは飽き足らず、ビール造りに興味を持つようになります。
そして、デュッセルドルフのホームブリューイングのコミュニティに入り、
ビール造りを教わりながら自宅の一室を改造しホームブリューイングを始めました。
帰国後、東京へ戻ってからもビール造りが忘れられず、2021年より仕事終わりにベクターブルーイングで、
醸造を手伝っていました。
そんなある日、自宅で求人情報サイトを何気なく見ていたら、スルガノホールディングスの求人記事を見付け、
その場で応募のメッセージを送信。その後、面談を経てスルガノホールディングスへの入社が決まりました。
高見さんは勤務先を退職し東京から静岡へ移住。
2021年10月にスルガノホールディングスの酒造部門の代表として事業立ち上げに向けて準備を開始し、
2022年1月26日にはスルガノホールディングス傘下の酒造事業会社として、HORSEHEAD LABS株式会社を設立し、
高見さんが代表取締役に就任しました。
スルガノホールディングスが運営するスルガノヴィレッジ内に醸造所の建屋を建設。
醸造設備は、コトブキテクレックスを通して、中国製のプラントを導入。
そして、2022年9月14日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
こうして同年9月29日に初仕込みに臨み、同年11月14日には自家醸造ビールの販売を開始しました。
HORSEHEAD LABSの名前の由来についてご紹介しましょう。
冒頭でも紹介した通り、HORSEHEAD LABSの醸造所は、以前蒲原宿があった場所に建っています。
そして、街道を往来する人々で蒲原宿が賑わっていた時代には、貨客の運搬や農作業に馬が欠かせませんでした。
そうした時代に馬の守り神として人々の信仰を集めていたのが、「馬頭観音」(ばとうかんのん)でした。
馬頭観音の石像や供養塔は、信仰のみならず、街道の道標としても親しまれてきました。
その馬頭観音像は、見た目にはとても恐ろしい形相をしており「憤怒の相で諸悪を毀壊する」と言われています。
そんな馬頭観音をブルワリーのシンボルとしており、
「馬」="HORSE"と「頭」="HEAD"で「HORSEHEAD」とネーミングしました。
高見さんに今後のHORSEHEAD LABSについてお尋ねすると、
「国内市場は、(HORSEHEAD LABSのビールを)すでに全国46都道府県の飲食店や酒販店に納めている。
今後は海外にも販売先を増やして行ければと考えている。」と、語っていました。
高見さんのご厚意により、醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。
HORSEHEAD LABSのこれまでの経緯は、以下の通りです。 | |
2022年1月26日 | HORSEHEAD LABS株式会社を設立 |
2022年9月14日 | 酒類等製造免許(発泡酒)を取得 |
2022年9月29日 | 初仕込み |
2022年11月14日 | 自家醸造ビールを販売開始 |
ビアクルーズ管理人の一言:
2023年5月、静岡県静岡市清水区にある「HORSEHEAD LABS」を訪れて、5種類の瓶ビールを購入し、自宅で飲みました。