尾州ブルーイング |
ブルーパブ名: | 尾州ブルーイング | |
電話番号: | ||
住所: | 愛知県一宮市栄3-1-2 | |
定休日: | 水曜休 | |
営業時間: | 11:00~20:00 | |
ビールの種類: | ウールとエール ホッピーケルシュ (ケルシュ) ウールとエール RED IPA (レッド インディア ペールエール) ウールとエール Hazy Pale Ale (ヘイジー ペールエール) |
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醸造開始: | 2023年7月27日 | |
アクセス: | JR東海道本線/尾張一宮駅から徒歩1分 名古屋鉄道 名古屋本線/名鉄一宮駅から徒歩2分 |
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instagram: | 尾州 ブルーイング | |
製造元: | 株式会社林屋 | |
電話番号: | ||
住所: | 愛知県一宮市栄三丁目1番2号 | |
URL: | http://www.hayasiya.co.jp/ |
尾州ブルーイングは、愛知県一宮市へ2023年に誕生したマイクロブルワリーです。 尾州(びしゅう)とは、愛知県尾張西部から岐阜県西濃地域を指す呼び名で、 愛知県一宮市を中心に津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市などが含まれています。 この地域は、古くから様々な生産地として栄え、特に毛織物産業は国内最大のシェアを誇ると言われています。 そうした背景から、一宮の産物には『ウール』など毛織物の名称がつけられることがあります。 このような一宮において、地域活性化を目指しビール造りに取り組んでいるのが、尾州ブルーイングです。 場所は、尾張一宮駅東口横へ2022年にオープンした商業施設「尾州ビレッジ」の一角に、ブルワリーを構えています。 外観はガラス張りで、醸造設備やカウンターが屋外からよく見えるスケルトンになった建物が特長です。
尾州ブルーイングでは、原材料にドイツ産の麦芽とアメリカ産、ドイツ産、ニュージーランド産のホップを使用し、 地元 一宮の水を仕込み水として使用して醸造しています。
ホッピーケルシュ |
RED IPA |
Hazy Pale Ale |
酒ショップ ハヤシヤ (TEL: 0586-72-8848/無休/10:00~20:00/
所在地: 愛知県一宮市緑2丁目3番10号/
アクセス: JR東海道本線/尾張一宮駅からタクシーで5分/
URL: http://www.hayasiya.co.jp/shop/ )
■■■ SakeShopハヤシヤ ASTY一宮駅店
JR尾張一宮駅の駅ビル内へ2022年10月6日にオープンした「ASTY一宮」の一角へ、
直営2号店であるSakeShopハヤシヤ ASTY一宮駅店があります。
駅近の好立地な店舗に角打ちも併設されているので、勤め帰りや買い物帰りに『ちょっと一杯』が楽しめるお店です。
SakeShopハヤシヤ ASTY一宮駅店 (TEL: 0586-85-8808/無休/10:00~21:00/
所在地: 愛知県一宮市栄三丁目1-1 尾張一宮駅ビル内 アスティ一宮1階/
アクセス: JR東海道本線/尾張一宮駅直結/
URL: アスティ一宮 )
尾州ブルーイングを運営する株式会社林屋は、大正10年創業の老舗酒販店で、
酒類や米穀、食品、調味料などの業務用販売卸と小売を生業としています。
小売店舗は、創業からの本店のほか、
アスティ一宮へ2022年10月6日に出店した「SakeShop ハヤシヤ ASTY一宮駅店」があります。
株式会社林屋の代表取締役 林 輝暢(はやしてるのぶ)さんは、地元 愛知県一宮市の出身で、林屋の4代目。
林さんは、高校卒業後、東京の大学へ進学。卒業後は、東京にある広告代理店に就職し、
その後実家の店を継ぐため一宮へ帰郷しました。
林さんがビール製造をはじめようと考えた動機は、地域活性化への思いからでした。
林さんが生まれ育った一宮市は、奈良時代から続くと言われる繊維産業で有名なところですが、
ここ30年余りは衰退の一途を辿ってきました。
一宮商工会議所の委員でもある林さんは、一宮に活気を呼び戻したいという思いから、
自社で出来ることが何かないかと考えてみました。自社の強みは流通手段を持っていること。
つまり、これまで長年かけて築き上げてきた酒類の販売経路を上手く活用できないかと考えました。
そして、若者をターゲットにしたビジネスモデルを検討したところ、昨今流行りのクラフトビールが浮かんできました。
設備投資も比較的少なく、小ロットで製造できることも魅力的。
そうしたことから十分に投資に見合うと判断した林さんは、ビール製造に踏み出すことにしました。
醸造所となる物件は、JR東海道本線/尾張一宮駅に面した「尾州ビレッジ」内の1棟を確保することができした。
尾州ビレッジは、東海エリアにショッピングモール「アスティ」や「チャム」、
飲食店街「名古屋うまいもん通り」などを展開するJR東海グループの名古屋ステーション開発株式会社が、
尾張一宮駅東口の再開発の一環として駅前広場に面した駐車場の一画へ、
2022年12月14日にオープンした商業施設です。
白を基調としたガラス張りの5棟の戸建てで構成され、それぞれ店舗が入っています。
醸造を担当するビール製造部 伊藤 修平(いとうしゅうへい)さんは、京都府京都市の出身で、
前職は服飾メーカーに勤務していたという異業種から転身した醸造家です。
伊藤さんは、京都で育ち高校卒業後は京都産業大学へ進学、
その後ファッション関係に進みたかったことから大阪文化服装学院に進み、
卒業後は東京に本社を置く大手衣料品メーカーに入社。
工場に配属となり、生産管理の仕事に就いていました。
そうした伊藤さんに転機が訪れたのは、新型コロナウィルスによるパンデミックが巷を騒がしていた頃のこと。
世の中がコロナ渦で低迷する中、
「このままファッション業界に居続けるべきなのだろうか?」と自身の将来について考えさせられるようになりました。
そもそもファッション業界は、大量の水の消費やCO2排出など環境汚染問題を抱える業種であることや、
慢性的な在庫問題にも新型コロナウィルス感染拡大の影響が拍車を掛けていました。
そうしたファッション業界に対する不安から、転職を考えるようになりました。
そうした中、頭をよぎったのがクラフトビールでした。クラフトビールなら小規模かつ小ロット生産なので、
環境への影響も小さく在庫の心配も少ないということで魅力的に見えました。
そして何よりも大きかったのは、これまでの工場勤務とは違って、直接客の顔が見えることに嬉しさを感じていました。
自身が造ったものを手に取った客が喜ぶ姿を直接見ることのできるようなモノづくりがしたいと考えました。
そんな伊藤さんがクラフトビールに興味を持ちはじめたのは、専門学校時代のこと。
ブリティッシュパブでアルバイトをしていた時に、スタンディングバーの心地良い雰囲気や、
客同士の語り合う様子などが興味深く映り、それらと共にビール文化にも興味を持つようになりました。
そして尾州ブルーイングの立ち上げに向けて醸造担当を探していた林屋のことを知り、転職を決意。
2022年6月中旬に勤務していた会社を退職し、翌月7月1日付けで株式会社林屋に入社しました。
入社と同時に、ビール造りを学ぶため、
静岡県浜松市にあるOctagon Brewingで7月初より11月末までの5ヶ月間に亘り研修を受けて来ました。
そして、醸造所には大阪の一ノ瀬を通して導入した中国製の醸造設備を搬入。
2023年5月19日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
同年6月15日には初仕込みに臨み、1stバッチとなる「ウールとエール ホッピーケルシュ」が完成すると、
同年7月27日より開催される一宮七夕まつりに合わせて、販売を開始しました。
伊藤さんに今後の尾州ブルーイングについてお尋ねすると、
「まずは、地域に根差したビールを目指していきたい。生産量が少ないので、尾州を中心に販売していく。
醸造所内にはまだ空きスペースが多少あるので、タンクを増やすことも出来るため、
ゆくゆくは醸造設備を拡充して生産量を増やし、全国展開に持ち込んで行ければと考えている」と語ってくれました。
伊藤さんのご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。
尾州ブルーイングのこれまでの経緯は、以下の通りです。 | |
1921年4月 | 林屋を創業 |
1976年4月2日 | 株式会社林屋を設立 |
2022年10月6日 | 「SakeShopハヤシヤ ASTY一宮駅店」をオープン |
2023年4月2日 | 酒類等製造免許(発泡酒)を取得 |
2023年6月15日 | 初仕込み |
2023年7月27日 | 自家醸造ビールを販売開始 |
2023年9月23日 | ブリューパブをオープン |
ビアクルーズ管理人の一言:
2023年7月、愛知県一宮市にある「尾州ブルーイング」を訪れて、「ウールとエール ホッピーケルシュ」を購入し、
自宅で飲みました。
2024年2月、愛知県一宮市にある「酒ショップ ハヤシヤ」で「ウールとエール RED IPA」を購入し、
自宅で飲みました。