Bighand Bros. Brewery


ブルーパブ名: 智恵光院タップルーム
電話番号:
住所: 京都府京都市上京区笹屋町通智恵光院西入ル笹屋町一丁目1-519 Marble BLDG. B1F
定休日: 月火休
営業時間: 11:30~17:00
ビールの種類: Zircon (ブリティッシュ ゴールデンエール)
Topazolite (ジャーマン ピルスナー)
Grossular (ヘイジー ペールエール)
Black Jade (ポーター)
Carnelian (フルーツ サワーエール)
Anorthite (イングリッシュ インディア ペールエール)
Majorite (ニューイングランド インディア ペールエール)
Tyrolite (ヘレス)
Chiastolite (ダークエール)
Fluorite (スペシャリティ コーヒーエール)
Turquoise (ヴァイツェン)
Cavansite (インペリアル スタウト)
醸造開始: 2023年4月12日
アクセス: 京都市営地下鉄 烏丸線/今出川駅から徒歩20分
URL: https://www.bighandbros.com/
instagram: Bighand Bros. Brewery
Online Shop: https://www.bighandbros.com/collections/frontpage/

製造元: 株式会社マーブル
電話番号: 075-451-8880
住所: 京都府京都市上京区笹屋町通智恵光院西入笹屋町1丁目519番地1
URL: https://www.marble-co.net/

Bighand Bros. Brewery(ビッグハンドブロス ブルワリー)は、 京都府京都市上京区へ2023年に誕生したマイクロブルワリーです。 クラフツマンシップの町、京都西陣。智恵光院通に面したビルの地下室には、秘密基地のような醸造所があります。 その醸造所の横には、コーヒーの焙煎所や自家製クッキーの製造工場があり、 その奥の低いレンガのアーチをくぐると智恵光院(ちえこういん)タップルームに辿り着きます。 ここでは、出来立てのビールが飲めるほか、500ml缶入りを購入することもできます。 また、京都市分庁舎の裏手には、寺町タップルームも出店しており、 同様にその場で飲んだり、缶ビールの購入ができます。


Bighand Bros. Breweryのある「Marbleビル」


Bighand Bros. Breweryへの入口(左の写真)、入口を入って右手の階段でB1Fへ(右の写真)


右手が醸造所、正面奥がDRIP&DROP COFFEE ROASTERY
そして、突き当り左側が智恵光院タップルームです


Bighand Bros. Breweryの醸造所


DRIP&DROP COFFEE ROASTERY


智恵光院タップルーム








カウンター奥には8本のタップ

Bighand Bros. Breweryでは、 原材料にイギリス産、ドイツ産、カナダ産の麦芽とアメリカ産、イギリス産、ドイツ産のホップを使用し、 琵琶湖に源を発する京都の水を仕込み水として醸造しています。今後は、オーストラリア産、ニュージーランド産のホップも使用予定。

Zircon

Topazolite

Grossular

Black Jade

Carnelian

Anorthite

Majorite

Tyrolite

Fluorite

Turquoise

Cavansite


 
■■■ 寺町タップルーム
京都市分庁舎裏へ2023年4月16日にオープンした寺町タップルームは、 コーヒースタンド「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY」、バクテー専門店「BOO BOO BAKKUTTEH」との複合店舗になっています。 バクテー(肉骨茶)とは、シンガポールやマレーシアなどで流行りの豚料理で、 スペアリブなどの骨付き肉を生薬と一緒に煮込んだものです。


寺町タップルームのあるビル


寺町タップルーム、DRIP & DROP COFFEE SUPPLY、BOO BOO BAKKUTTEH


右手が寺町タップルーム、左手がDRIP & DROP COFFEE SUPPLY、正面奥がBOO BOO BAKKUTTEH


寺町タップルームのメインカウンター


缶ビールも販売中


カウンターには8本のタップ


DRIP & DROP COFFEE SUPPLY


BOO BOO BAKKUTTEH


寺町タップルーム  ( 水曜休/12:00~22:00/所在地: 京都府京都市中京区榎木町99-2/
アクセス: 京都市営地下鉄 東西線/京都市役所前駅から徒歩6分/
URL: https://www.bighandbros.com/blogs/location/teramachi )


Bighand Bros. Breweryを運営する株式会社マーブルは、京都を拠点にグローバルに活動するデザイン事務所で、 本業であるデザイン関係以外にも飲食店業やコーヒー焙煎、ビール製造などを手掛ける会社です。 そのマーブルの代表取締役 長井 秀文(ながいひでふみ)さんは、兵庫県姫路市の出身で、 学生時代に起業したデザイン事務所をメインに、飲食店経営やビール製造業などを手掛ける経営者です。 長井さんは、高校まで姫路で過ごし、高校卒業後は京都工芸繊維大学に進学。 そして1999年4月、大学院の一年目に研究室を拠点に「Marble T-shirt Factory」を起業します。 はじめはオリジナルTシャツの製作・販売からスタートし、その後WEB制作や印刷物のデザインなども請けるようになり、 グラフィックデザインチームとしてMarble.coを結成します。

2001年4月、大学院卒業と同時に西陣の町家に事務所を構えました。 その後、2007年に事務所を仏光寺高倉へ移転。 2007年7月1日にカフェ「cafe marble」のオープンを皮切りに、飲食店の展開をはじめました。 本格的な焙煎から手掛けるコーヒー専門店「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY」は、 客からも好評で店舗を広げて行きました。 こうして飲食業も軌道に載せることができた長井さんが、コーヒーの焙煎に次いで挑戦したのがクラフトビールです。 ビール造りをはじめた動機は、 「本業はデザインがメインではあるものの、飲食業もモノづくりだと考えている。だからビールも同じこと。 以前は各店舗で(出来合いの)ハートランドビールを出していたが、 最近は自社で作ろうと考えるようになった」そうです。

Bighand Bros. Breweryで醸造を担当するのが、中村 友哉(なかむらともや)さんです。 中村さんは、大阪府大阪市の出身で、IT関連のプログラマーを本業とする個人事業主で、 アプリの開発をマーブルから請け負っていた縁で、ビール醸造もはじめたという醸造家です。 中村さんは、幼少期を大阪市内で過ごし、小学校の頃に吹田市へ移住。大学卒業後はIT企業へ就職しました。 その後、イギリスのIT企業へ転職するためイングランドの北部にあるLeeds(リーズ)という都市へ2018年に移りました。 そして、中村さんがクラフトビールにはまったのも、この頃からでした。 イギリスの様々なビールやパブ文化に触れることができ、自宅でホームブリューイングにも挑戦しました。

それから3年が過ぎ、2020年にイギリスから帰国した中村さんは、会社勤めではなく個人で仕事を始める選択をし、 個人事業主としてアプリケーション開発の受託をはじめました。 そうした中、マーブルからWEBサイト制作やデジタルサイネージアプリの開発などの仕事を請けるようになりました。 やがて、マーブルビルの地下にブルワリーをつくる計画が持ち上がると、ビール関係の仕事も新たに請け負うことになり、 まずはビール造りを学ぶため、以前住んでいたリーズにあるNorth Brewing(ノースブルーイング)へ、 2022年3月から6月までの4ヶ月間ほど研修を受けるために再度イギリスに行ってきました。

そして、2022年夏頃よりマーブルビルの地下階の改修工事を開始し、 2022年12月には醸造設備として中国製のCARRY BREWTECH社のプラントを導入。 2023年2月13日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年3月1日に初仕込みに臨み、1stバッチである「Zircon」が完成すると、 同年4月12日の「寺町タップルーム」のプレオープンと共にお披露目しました。 そして同年4月16日には、「寺町タップルーム」のグランドオープンを迎えるに至りました。

Bighand Bros. Breweryの名の由来ですが、醸造所がビルの地下にあることから『モグラ』をイメージし、 モグラの手が大きいことから"Bighand"とネーミングしました。 イメージキャラクターである『モグラの兄弟』の設定も、ビアギークなモグラの兄弟が地中深く採掘し、 様々な鉱石を掘り当てたというストーリーになっていて、ビール名には鉱石の名が冠されています。

醸造担当の中村さんに今後の醸造について伺うと、 「とにかく、様々な種類のビールを作ってみたい。そして、新しいビールにどんどん挑戦していきたい。」と抱負を語っていました。

長井さんのご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が150リットル】


仕込み設備
左側が150リットルの貯湯タンク(ホットリカー)、
中央が150リットルの煮沸釜(ケトル)兼ワールプール、
右側が150リットルの糖化釜(マッシュタン)兼ロイター


300リットルの発酵&貯酒タンクが4基


缶の充填機 (Wild Goose Canningのカンニングマシン)


プレハブ冷蔵庫は、タップルームのカウンター横にあります


冷蔵庫の中には、出荷を待つ缶ビールが積まれています



Bighand Bros. Breweryのこれまでの経緯は、以下の通りです。
1999年4月創業
2007年7月1日カフェ「cafe marble 仏光寺店」をオープン
2008年7月株式会社マーブルを設立
2012年4月21日カフェ2号店「cafe marble 智恵光院店」をオープン
マーブルビルディング内に、智恵光院オフィスを開設
2015年10月4日コーヒー専門店「DRIP & DROP 三条店」をオープン
2017年2月17日コーヒー専門店2号店「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY 蛸薬師店」をオープン
2017年7月コーヒー専門店3号店「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY ひらかたパーク ザ・ブーン店」をオープン
2018年アンティーク家具と雑貨のお店「Kitchen and Stock」をオープン
2018年10月8日「DRIP & DROP 三条店」を閉店
2018年10月12日コーヒー専門店4号店「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY 銀閣寺店」をオープン
2018年11月城崎温泉街にBBQレストラン「Kinosaki TOKIWA GARDEN」、コーヒー専門店5号店「DRIP&DROP KINOSAKI STORE」をオープン
2019年コーヒー専門店6号店「DRIP & DROP COFFEE ROASTERY」をオープン
2023年2月13日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2023年4月12日「寺町タップルーム」をプレオープン
自家醸造ビールを販売開始
2023年4月16日「寺町タップルーム」、コーヒー専門店7号店「DRIP & DROP COFFEE SUPPLY 寺町」、バクテー専門店「BOO BOO BAKKUTTEH」をグランドオープン
2023年4月27日「智恵光院タップルーム」をオープン


ビアクルーズ管理人の一言:
2023年7月、京都府京都市上京区にある「Bighand Bros. Brewery」の醸造所と併設の「智恵光院タップルーム」を訪れました。 その後、「寺町タップルーム」にも訪れました。 智恵光院タップルームにて6種類の缶ビール(500ml)を購入して、自宅で飲みました。



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