Monterey Brewing


ブルーパブ名: [パブなし]    醸造所にて販売
電話番号:
住所: 長野県塩尻市大字洗場2456-3
定休日: 月曜休
営業時間: 10:00~17:00
ビールの種類: FRUIT ALE (フルーツエール)
BELGIAN (ベルジャン)
醸造開始: 2024年3月30日
アクセス: JR中央本線、篠ノ井線/塩尻駅からタクシーで10分
Facebook: MontereyBrewing
instagram: Monterey Brewing

製造元: 株式会社Monterey
電話番号:
住所: 長野県塩尻市大字洗場2456番地3

Monterey Brewing(モントレイ ブルーイング)は、長野県塩尻市へ2024年に誕生したマイクロブルワリーです。 Monterey Brewingのある塩尻市(しおじりし)は、長野県の中央部に位置し、 美しい自然と歴史・文化が融合した魅力的な都市です。 周囲を美しい山々に囲まれ豊かな自然に恵まれたところでありながら、県下随一の工業都市でもあります。 また、交通の要衝としても広く知られ、JR中央本線の分岐点(中央東線、中央西線、篠ノ井線)であり、 甲州街道(国道20号)や旧中山道(国道19号)、国道153号が交わる場所にもなっています。 古くは中山道六十九次の30番目の宿場町である塩尻宿や、31番目の洗馬宿があったことから、行き交う人々で賑わっていました。 その旧 洗馬宿の目と鼻の先で、倉庫を改装しビール造りを始めたのが、Monterey Brewingです。 Monterey Brewingのビールは、塩尻市内の酒販店や、Monterey Brewingの醸造場にて購入することができます。
※醸造場は、土日のイベントや平日も配達などで不在な場合があるため、 醸造場を訪れる際には、前日までにSNSのメッセージにて連絡が必要です。

Monterey Brewingでは、原材料にドイツ産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し、 塩尻の水を仕込み水として使用して醸造しています。

FRUIT ALE

BELGIAN


Monterey Brewingの運営元である株式会社Monterey(モントレイ)は、長野県塩尻市に本拠地を置く、 本業である農業の傍らクラフトビールの製造のために設立された会社です。 株式会社Montereyの代表で、ブルワーでもある清水 守(しみずまもる)さんは、地元 塩尻市の出身で、 市内の洗馬地区にあるレタス農家に生まれ育ちました。 長野県はレタスの出荷量で日本一を誇っており、県下でも最も早くからレタス栽培が始まったのが、 この洗馬地区と言われています。

清水さんにビール造りを始めた経緯をお尋ねすると、意外にも最初はワイナリーをつくりたかったという回答が返ってきました。 清水さんの家では、昔、ブドウを作っていた時期があり、 そうした影響を受けてか農家を続ける傍らワイン造りにも興味を持っていました。 しかしブドウの栽培を新たに開始するには、苗を植えてから実がなるまでに3年の月日が掛かり、 温暖化の影響で平均気温が上昇し生育への懸念もあったことなどから、ブドウ栽培は諦めました。

一方で清水さんは、みんなでワイワイ楽しめる「人が集まる場」を作りたいという想いがあり、 そうした場面に欠かせないのがビールの存在でした。 そして、副原料には地元の農産物を活用することもできるということもあり、 本格的にクラフトビール造りに挑戦しようと考え、2019年より構想を練り始めました。 そして実際にビール造りを学ぼうとVectorBeer(東京都台東区)にて機会を得て、2021年1月から6月までの半年間に亘り、 毎週週末は東京に通うことにしました。そして、2022年11月に株式会社Montereyを設立。 2023年には2月と5月の2回に亘って一週間ずつ石見麦酒(島根県江津市)へ醸造研修に行ってきました。

清水さんは、自宅敷地内のしばらく使っていなかった倉庫の一部を改装し、醸造場を設けました。 また、醸造設備のうち発酵タンクについては、研修先である石見麦酒より石見式の箱型タンクを4基導入しました。 こうして、2023年12月よりクラフトビール事業を正式に開始。2024年1月24日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年2月12日には初仕込みに臨み、「FRUIT ALE」が完成すると、同年3月30日に開催された「塩尻大門マルシェ」に初出店し、 そこで「FRUIT ALE」のお披露目となり自家醸造ビールの販売を開始しました。
「Monterey」という名の由来は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の中央部にある都市の名称から引用しています。 クラフトビールは、アメリカが本場ということから起草して命名しました。

Monterey Brewingには、もう一人のブルワーがいます。それが、伊藤 仁(いとうひとし)さんです。 伊藤さんは、塩尻市の出身で、以前は会社員をしていましたが、 新たな事に挑戦したいという気持ちからビール造りの道に転身したという醸造家です。 伊藤さんは、清水さんと家が近く、「ご近所さん」だったことからビール造りを手伝うようになり、 現在は伊藤さんがメインに醸造を担当しています。

伊藤さんの前職は、タイヤメーカー系の販売会社で、 在職中の内の8年間はタイヤショップで大型トラック用のタイヤを専門に扱う技術者として従事していました。 その間に、タイヤメーカー主催の技術コンテストに何度も出場し、 2017年9月には遂に全国大会でグランプリを獲得するまでになりました。 こうして、頂点に立つことはできたものの、仕事に対する新たな目標を見い出せずに過ごしていたところ、 2021年1月に清水さんから声を掛けられ、ビール造りの構想に誘われました。 それから清水さんを手伝いながらいろいろ考えた末、 2023年3月に勤務先を退職し、ビール造りの道に舵を切ることにしました。

清水さんにMonterey Brewingの今後についてお尋ねすると、 「ビール造りに地元の食材をどんどん使っていきたい。そして、自社のビールを地域の人たちに知ってもらいたい。 それから、缶ビールの販売を始めたいと思っている。最初は瓶ビールからスタートしたが、 商品を置いてもらうお店側のニーズとしては、棚に並べ易いことから瓶よりも缶を求めている。 また、塩尻でのご当地事情もあり、 他のゴミに比較して瓶回収の回数が非常に少ないことから地元では瓶が敬遠されるというゴミ事情もあって、 缶ビールが必要とされている。」と、答えてくれました。 伊藤さんにもお尋ねすると、「ビール造りに地元の産物を使っていきたい。 まずは、とうもろこしから開始しており、これからはもっと広げて行きたい。」と、語っていました。

清水さんのご厚意により、醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。


醸造場の裏山


醸造場のある倉庫


Monterey Brewing


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が120リットル】


120リットルの仕込み設備が2基
糖化釜(マッシュタン)、煮沸釜(ケトル)、ロイター、ワールプールをオール・イン・ワン


150リットルの発酵タンク×4基のうちの3基
※島根県江津市の石見麦酒で考案されたビニール袋を活用した発酵タンクです


発酵タンク×4基のうちの1基


プレハブ冷蔵庫


冷蔵庫内には、熟成中のケグが並んでいます
※Monterey Brewingでは、発酵工程を終えるとケグに詰めて熟成、貯酒しています


麦芽の粉砕機(ミル)


清水 守さん


伊藤 仁さん


Monterey Brewingのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2022年11月株式会社Montereyを設立
2024年1月24日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2024年2月12日初仕込み
2024年3月30日自家醸造ビールを販売開始

ビアクルーズ管理人の一言:
2024年5月、長野県塩尻市にある「Monterey Brewing」を訪れて、2種類のビールを購入し、自宅で飲みました。



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