NOHLAND BEER


ブルーパブ名: NOHLAND BEER
電話番号: 0574-80-0016
住所: 岐阜県加茂郡白川町黒川2412
定休日: 不定休
営業時間: 飲食スペースの営業日、営業時間は、「暮らすファームSunpo」のSNSでご確認下さい
ビールの種類:
SHIRAKAWA (ペールエール)
SHIITAKE DASHI ALE (ペールエール)
AKAGAWA (ヘイジー インディア ペールエール)
KUROKAWA (ライスラガー)
ORIGINAL (オリジナルエール)
NOHLAND IPA (インディア ペールエール)
HOJICHA AMBER (アンバーエール)
檜エール (ペールエール)
WAKOCHA ALE (ペールエール)
RYOKUCHA HAZY (ヘイジー インディア ペールエール)
薄荷ペールエール (ペールエール)
NICE TIME 八朔サワー (サワーエール)
SAKURA ALE (ペールエール)
信長バナナバイツェン (ヴァイツェン)
NICE TIME グレフルヘイジー (ヘイジー インディア ペールエール)
醸造開始: 2023年8月23日
アクセス: JR高山本線/白川口駅から予約制 濃飛バスで35分、「初屋口」バス停から徒歩1分(乗車には事前予約が必要、運行本数1~3本/日、日帰り往復不可)
白川口駅からタクシーで約30分
JR中央本線、明知鉄道 明知線/恵那駅からタクシーで約1時間
Facebook: 農LAND BEER
instagram: 農LAND BEER
Online Shop: https://nohlandbeer.base.shop/

製造元: 株式会社Sunpo
電話番号: 0574-80-0016
住所: 岐阜県加茂郡白川町黒川2412番地
URL: https://farm-sunpo.com/

NOHLAND BEER(ノウランドビール)は、 岐阜県白川町にある農家「暮らすファームSunpo」が2023年より製造を開始したクラフトビールです。 NOHLAND BEERの故郷である白川町(しらかわちょう)は、岐阜県の南東部に位置し、 町域の90%以上を山林が占める自然に囲まれた緑豊かなところです。 その中でも黒川地区(旧 黒川村)は、木曽川水系の黒川や柿反川、鱒淵川沿いにある小規模な集落で、 周囲の山々を間近に望む里山の風景を楽しめるところです。 そうした黒川に2012年に移住し、農業を始めたのが「暮らすファームSunpo」です。 この農家では、生産者という枠に捕らわれることなく、 里山の楽しさを発信しつつ、農業体験やバーベキュー、川遊び、キッズキャンプ、味噌づくり、 源流の沢登り「シャワークライミング」など子供たちが楽しめるイベントを定期的に企画・開催しています。 そして、もっと大人たちにも楽しんでもらえるようにと始めたのが、自社製クラフトビールの提供です。 地元の農産物をふんだんに使ってつくられるNOHLAND BEERを片手に、 地元の農産物でバーベキューを楽しんでもらえるよう、屋外の飲食スペースも整備しました。 NOHLAND BEERは、現地で購入できるほか、オンラインショップで購入することもできます。 現地をお訪ねする際は、事前に「暮らすファームSunpo」のSNSで営業日、営業時間をご確認下さい。


暮らすファームSunpoの入口





屋外の飲食スペース

暮らすファームSunpoでは、原材料にイギリス産、ドイツ産、アメリカ産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し、 木曽川の源流に近い水域のきれいな清水を仕込み水として使用して醸造しています。 副原料には、地元で採れた農産物をふんだに使用し、「農夫がつくるビール」らしさを感じられます。
お茶シリーズ3姉妹について、
HOJICHA AMBERには、白川町産のほうじ茶を使用、
WAKOCHA ALEには、白川町産の和紅茶をを使用、
RYOKUCHA HAZYには、白川町産の緑茶を使用しています。
NICE TIME 八朔サワー、NICE TIME グレフルヘイジーは、 愛知県美浜町の農家「nice time farming」とのコラボレーション企画ビールであり、 nice time farmingで無農薬栽培された八朔やグレープフルーツを使用しています。
信長バナナバイツェンでは、岐阜県岐南町産の信長バナナを使用しています。
定番ビールのラベルは、ロゴと同様にNの逆文字が、田んぼの土を使って描いたデザインとなっています。

NOHLAND IPA

HOJICHA AMBER

WAKOCHA ALE

NICE TIME
八朔サワー

NICE TIME
グレフルヘイジー


「暮らすファームSunpo」を運営する株式会社Sunpo(サンポ)は、 有機栽培の野菜や米、大豆など農産物の生産、里山への集客を目的としたイベントの企画・開催、 クラフトビールの製造などを手掛ける農業を軸とする法人です。 その株式会社Sunpoの代表取締役 児嶋 健(こじまけん)さんは、岐阜県岐阜市の出身で、 一念発起し電子機器の技術者から農業従事者へと転身を果たした経営者です。 児嶋さんは、岐阜市で生まれ育ち、大学進学で上京し東京の理系大学に進学。 大学卒業後は、愛知県刈谷市にある自動車関連企業に就職し、 エンジニアとして働いていました。

児嶋さんは、以前から環境問題に興味があり、大都市に人口が集中する一方で地方格差が深刻化し、 その影響で里山が荒廃しつつある現実をもどかしく感じていました。 そうした環境問題に向き合っていくうちに、社会課題の解決方法の1つとして、 山間地での地域経済コミュニティを創造する必要性を感じており、有機農業の拡大が有効的な手段であると考えました。 また、児嶋さん自身、このまま比較的便利な都市部に住み続け、 サラリーマンとして人生を送って行く生き方には面白みを感じられず、 もっとワクワク感のある将来にしたいと考えていました。 こうした想いが重なり合って農業に転身することを決意し、家族の理解も得られ、準備に取り掛かりました。

その後、これまで10年間勤務してきた会社を退職し、2012年3月に刈谷市から白川町黒川に移住。 1年間の研修を経て、2013年3月に「暮らすファームSunpo」を創業しました。 「暮らすファームSunpo」の名の由来についてですが、「Sunpo」は、一歩・二歩・三歩と着実に前進しようという想いと、 『散歩』をしているように時には寄り道をしながら楽しく、そして、『Sun』(太陽)のめぐみを忘れず感謝して、 田舎の豊かな生活と都会のライフスタイルとをつなげていきたい。 そして、「暮らすファーム」は、『自給的な暮らし』を目指す農園にして行きたいという想いを込めて、 「暮らすファームSunpo」と命名しました。 そうして現在は、農薬や化学肥料を施さない農業で、 約30種類の野菜や、米、大豆、原木しいたけなどを栽培しています。

児嶋さんがビール造りを始めようと思った動機は、元々ビールが好きだったこともありますが、 基本的にはツーリズムのコンテンツの1つとして、クラフトビールを選択したことでした。 これまで里山での暮らしを思う存分楽しんでもらえる様々な体験を子供たちに提供してきましたが、 次は大人たちにも楽しんでもらえるようなコンテンツを何かつくれないかと考えていたところ、 「飲む」、「泊まる」を思いつきました。 「自分たちで作ったクラフトビールで乾杯し、白川町で採れた農産物でBBQを楽しむ」 そんな体験を提供できないかと考えました。 また、里山維持の観点からも、クラフトビールをきっかけに、多くの人たちに白川町を訪れてもらい、 里山の素晴らしさを知ってもらい、リピートを増やし、移住者を増やす。 そうして、空き家を減らし、耕作放棄地を減らし、農家が増えていくことで、 里山が維持されていくのではないかと考えました。

そうして、2022年11月1日に「暮らすファームSunpo」を法人化し株式会社Sunpoを設立。 そこからクラフトビール構想を本格的にスタートしました。 そして、まずはビール造りを学ぶため岐阜県瑞浪市にあるCamado Breweryを訪ねました。 Camado Breweryの丹羽さんにコンサルとして入ってもらい、農LANDらしいビールとは何かを考えながら、 ブルワリーの立ち上げを進めて行きました。 また、資金調達のため2023年3月16日~4月28日の間で、クラウドファンディングを実施。 同年4月上旬には、醸造設備を搬入。そして、2023年7月6日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年7月15日には初仕込みに臨み、同年8月12日にビールが完成すると、 同年8月23日に近所の住民に向けてお披露目を行ないました。

その後は、同年9月2日に町内全体へのお披露目として、「NOHLAND BEER」をプレオープン。 同年9月16日には、「NOHLAND BEER」のグランドオープンを迎えることができました。
NOHLAND BEERの命名の由来は、「農LAND」から来ています。 また、NOHLANDのロゴの「И」が反転しているのは、「農業のイメージをひっくり返す」という意味が込められています。 とかく、「辛い、厳しい仕事」と思われがちな農作業から発想を一転させ、 「楽しくて明るい農業」をイメージしてもらいたいという想いからデザインしました。

それから、株式会社Sunpoで醸造長を務めるのが、吉田 未紗希(よしだみさき)さんです。 吉田さんは、岐阜県瑞浪市の出身で、農業に従事するために「暮らすファームSunpo」に入り、 農業とビール造りの担い手として働く若き醸造家です。吉田さんは、瑞浪市で生まれ育ち、 子供の頃から農業に興味を持っていたことから農林高校に進学。 その後、まちづくりへの興味に目覚め、 岐阜県内の大学に進むと「まちづくり」を専攻しました。

暮らすファームSunpoとの出逢いは、大学生活も後半に入った頃のことでした。 卒業論文のテーマを考えるにあたり、様々な方面の方々に話を聴いて周っていたところ、 その中の一人に暮らすファームSunpoの児嶋さんがいました。 児嶋さんからは、農業を中心にいろいろな話を伺うことができ、 そうした縁がきっかけで2022年4月大学卒業と共に、暮らすファームSunpoに就職することとなりました。 それからは農作業の傍ら、ビール造りを学ぶため大阪サニタリーで開催される講習会へ通い座学で醸造を学び、 その後は暮らすファームSunpoの醸造所で醸造を実践してきました。

児嶋さんに今後のNOHLAND BEERについてお尋ねすると、 「ビール造りは、ツーリズムの1つとして、続けて行きたいと考えている。 自家栽培の米、原木シイタケなど地元の農産物を使った『農夫がつくるクラフトビール』にしたい。 また、地域と連携して、農業が元気になるような活動にしたい。 そして、農家同士のコラボレーション企画を立てて、一緒にやっていく。 工場のスペースには、まだ余裕があるので、設備も増やせる。 そうして、クラフトビールを通じてこの町を知ってもらい、多くの人々に黒川を訪れてほしい。」と、語っていました。

吉田さんにも今後について伺うと、「ここでのビール造りには、「農」と「土」が欠かせない。 自社の農産物や、白川町の農産物を原材料として入れることが基本だと考えている。 これから先も、農つながりのビールを造り続けて行きたい。」と答えてくれました。

児嶋さんのご厚意により、醸造所を見せてもらいましたのでご紹介します。


NOHLAND BEERの醸造所





醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が300リットル】
中国のTIANTAI(テンタイ、正式社名:Shandong Tiantai Beer Equipment Co., Ltd.)のプラント


仕込み設備
右側が糖化槽(マッシュタン)兼、ろ過槽(ロイター)兼、貯湯タンク(ホットリカー)
左側が煮沸槽(ケトル)兼、ワールプール


300リットルの発酵&貯酒タンクが4基


発酵&貯酒タンクが4基のうちの3基


発酵&貯酒タンクが4基のうちの1基


プレハブ冷蔵庫


冷蔵庫の中には出荷を待つ瓶やケグが積まれていました


ケグの洗浄機


麦芽の粉砕機(ミル)


児嶋 健さん


吉田 未紗希さん

NOHLAND BEERのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2013年3月「暮らすファームSunpo」を創業
2022年11月1日株式会社Sunpoを設立
2023年7月6日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2023年7月15日初仕込み
2023年8月23日自家醸造ビールをお披露目
2023年9月2日「NOHLAND BEER」をプレオープン
2023年9月16日「NOHLAND BEER」をグランドオープン


ビアクルーズ管理人の一言:
2024年6月、岐阜県白川町にある「NOHLAND BEER」を訪れて、自家醸造ビールを購入し、自宅で飲みました。



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