Blade Factory Brewing


ブルーパブ名: Blade Factory Brewing TAPROOM
電話番号:
住所: 岐阜県関市川間町5-10
定休日: 平日休
営業時間: 12:00~18:00
ビールの種類: KASUMIBA -霞刃- (ヘイジー ペールエール)
Wheat Blade Ale (ベルジャンエール)
Slice of America (アメリカン インディア ペールエール)
KASUMIGIRI -霞斬り- (ヘイジー インディア ペールエール)
ARATOGI -荒砥ぎ- (アメリカン アンバーエール)
GYUTO IPA 牛刃 (ウェストコースト インディア ペールエール)
YANAGIBA LAGER 柳刃 (ラガー)
醸造開始: 2024年8月17日
アクセス: 長良川鉄道 越美南線/関駅から徒歩5分
instagram: Blade Factory Brewing

製造元: 株式会社BFBプランニング
電話番号:
住所: 岐阜県関市川間町5番地7

Blade Factory Brewing(ブレイド ファクトリー ブルーイング)は、 岐阜県関市へ2024年に誕生したマイクロブルワリーです。 Blade Factory Brewingのある関市(せきし)は、岐阜県の中央部、中濃地域に位置し、 刃物の一大生産地として広く知られ「世界三大刃物産地」の一つとされるところです。 そうした刃物のまちにある刃物工房を拠点にクラフトビールづくりを始めたのが、Blade Factory Brewingです。 長良川鉄道の関駅から歩いて数分の住宅街の中に、醸造所とタップルームを構えています。 店内はカウンター席のみで、カウンターからはガラス越しに醸造設備を眺めることができます。


Blade Factory Brewing





Blade Factory Brewingの店内


ガラス越しに醸造設備を眺められます


テイクアウト用缶製品


カウンターには6本のタップ

Blade Factory Brewingでは、 原材料にイギリス産、アメリカ産の麦芽とアメリカ産、ニュージーランド産、オーストラリア産のホップを使用し、 地元 関のきれいな水を仕込み水として使用して醸造しています。
ビール名には、いずれも包丁にまつわるネーミングがされています。

ARATOGI -荒砥ぎ-

GYUTO IPA 牛刃

YANAGIBA LAGER 柳刃


Blade Factory Brewingの代表でブルワーでもあるRodriguez 香織(ロドリゲス かおり)さんは、 香川県(現在の東かがわ市)の出身で、 ご主人の転勤先で念願のブルワリーを開業することができたというパワフルな醸造家です。 香織さんは、香川で生まれ育ち、大学進学と共に大阪へ。 大学卒業後は、大阪の人材派遣業に携わり梅田周辺で15年間勤務してきました。 そんな香織さんは無類のビール好きで、大阪で暮らしていた頃も、よくビアバーに通っていました。

ご主人の Joe Rodriguez(ジョー ロドリゲス)さんとは大阪で知り合い、2015年に結婚。 アメリカ人のジョーさんは刃物職人をしており、堺市で和包丁造りの修業をした後、 大阪市内の「Tower Knives」(タワーナイブズ)という包丁専門店を運営する中川ジャパン株式会社に入社し、 包丁の生産に携わっています。ジョーさんもビールが好きで、大阪に居た頃には立ち飲みをこよなく愛していたのだとか。

香織さんがビール造りをはじめた経緯をたどると、大阪に住んで居た頃に遡ります。 その当時は、とにかくクラフトビールが好きで、よく呑みに行っていました。 そして何時しか、お店に通って呑みに行くだけでは飽き足らず、自身で造ってみたいという思いが芽生え始めました。 しかし、大阪ではなかなかブルワリーを始めるのが難しく、また全国的にもコロナ渦だったため、 そうした求人も少なかったことからビール造りに携わることができずにいました。

そうした中、ジョーさんの勤務していた会社の社長であるBjorn Heiberg(ビヨン ハイバーグ)さんの意向で、 刃物の街として世界的に知られた関市に拠点を置くことになりました。 以前から刃物工場だった建物を買い取り、事務所兼工房へとリノベーションすることとなり、 その事務所の責任者をジョーさんが任されることになりました。 こうして、香織さんとジョーさんは関の街に移り住むこととなります。

赴任先は歴史を感じさせる古びた建物で、 入居当初は使い古された機材や道具、商品が建屋内に積まれた状態であったため、それらの片付けから始まったと言います。 そして香織さんは、その建物の1階と2階の一部を念願のブルワリー開設のために借り受けることができ、 早速準備に取り掛かりました。まずはビール造りを学ぶところからスタートするため、 2023年1月に1ヶ月間ほど岐阜県瑞浪市のCamado Breweryへ通いながら醸造を一から学びました。

また、同年7月からは2ヶ月間に亘り滋賀県近江八幡市のTwo Rabbits Brewingでも研修を受けてきました。 同年10月には、株式会社BFBプランニングを設立。 その後もCamado Breweryの丹羽 智(にわとし)さんのサポートを受けることができ、 年が明けた2024年4月23日には醸造設備を搬入。 中国のShandong Tiantai Beer Equipment Co., Ltd.社のプラントを導入することにしました。 2024年7月4日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。同年7月10日には初仕込みに臨みます。 そして、同年7月20日には、「Blade Factory Brewing TAPROOM」のオープンを迎えることができ、 7月に仕込んだ1stバッチ「KASUMIBA -霞刃-」が完成すると、同年8月17日よりタップルームで販売を開始しました。

今後のBlade Factory Brewingについて香織さんにお尋ねすると、 「包丁とビールの組み合わせって珍しいでしょ。包丁は料理をつくるための道具で、 包丁でつくられた料理はビールとのペアリングが楽しめる。 だから、包丁とビールをつなげて、ビールに合わせて包丁を発信して行きたいと思っている。 そして、ビールの顧客にリーチして、包丁の良さを知ってもらいたいと思っている。 関市内ではクラフトビールの認知度はまだまだ低いと思う。だから、市内でクラフトビールを広めるというよりも、 まずはビールを使って関市の刃物を全国に発信していきたいと考えている。」と答えてくれました。

香織さんのご厚意により、醸造設備を見せて戴いたので、ご紹介しましょう。


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が500リットル】
Shandong Tiantai Beer Equipment Co., Ltd.社(中国製)


仕込み設備
左側が糖化槽(マッシュタン)兼、ろ過槽(ロイター)
右側が煮沸槽(ケトル)兼、ワールプール


貯湯タンク(ホットリカータンク)


500リットルの発酵タンク×5基のうちの1基


500リットルの発酵タンク×5基のうちの3基


左側が熟成タンク(BBT)、右側が発酵タンクの残りの1基


500リットルの熟成タンク(BBT)


缶の充填機(カンニングマシン)


2階に設置されている麦芽の粉砕機(ミル)
ここで粉砕された麦芽はそのまま下へ流れ、糖化槽へ流れ込む仕組み


ケグの洗浄機


ロドリゲス 香織さん


Blade Factory Brewingのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2023年10月株式会社BFBプランニングを設立
2024年7月4日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2024年7月10日初仕込み
2024年7月20日「Blade Factory Brewing TAPROOM」をオープン
2024年8月17日自家醸造ビールを販売開始

ビアクルーズ管理人の一言:
2024年12月、岐阜県関市にある「Blade Factory Brewing」を訪れて、3種類の自家醸造ビールを購入し、自宅で飲みました。



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