R_BREWERY


ブルーパブ名: [パブなし]  醸造所直売所にて販売
電話番号:
住所: 滋賀県蒲生郡竜王町大字山之上7104-5
定休日: 木曜休
営業時間: 11:00~17:00
ビールの種類:
Helles (ヘレス)
IPA (インディア ペールエール)
Schwarz (シュヴァルツ)
Weiβ (ヴァイツェン)
APA (アメリカン ペールエール)
MAIBOCK (マイボック)
Session IPA (セッション インディア ペールエール)
Pilsner (ピルスナー)
FEST (フェスト)
Christmas Ale (レッドエール)
Chocolate Stout (チョコレートスタウト)
MART BOCK (メルツボック)
醸造開始: 2024年2月18日
アクセス: JR東海道本線、近江鉄道 八日市線/近江八幡駅南口から竜王ダイハツ前行の近江鉄道バスで約30分、「アグリパーク竜王前」バス停から徒歩5分
URL: https://r-brewery.com/
Facebook: R_Brewery
instagram: R_BREWERY
Online Shop: https://r-brewery.com/information/ご購入はこちらから!/

製造元: 義本醸造株式会社
電話番号:
住所: 滋賀県蒲生郡竜王町大字山之上7104番地5
URL: https://yoshimoto-jozo.com/
Facebook: 義本醸造 Yoshimoto-Brewery
instagram: 義本醸造 ビール

R_BREWERY(アール ブルワリー)は、滋賀県竜王町へ2024年に誕生したマイクロブルワリーです。 R_BREWERYのある竜王町(りゅうおうちょう)は、滋賀県の南部、琵琶湖東側に位置し、 近江米や近江牛に代表される農業が盛んな地域です。 また、近年は関西エリア最大級のアウトレットモール「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」ができたことで、 県内外から多くの買い物客が訪れるようになりました。 このような竜王町の広大な農地の中に佇む温浴施設「天然温泉 蒲生野の湯」の敷地内に、R_BREWERYの醸造所はあります。 R_BREWERYでは、5種類の定番ビールのほか、季節毎に限定醸造ビールも製造しており、醸造所にて購入することができます。 また、R_BREWERYの特長は、「体験型醸造所」として、 自分の手でビールを醸してみたいというニーズに応えるサービス「R_BREWERY self」を提供しています。


R_BREWERY


R_BREWERYのエントランス

R_BREWERYでは、原材料にドイツ産の麦芽とアメリカ産、ドイツ産のホップを使用し、 竜王のナノ水を仕込み水として使用して醸造しています。 竜王のナノ水とは、ナノレベル(10億分の1メートル)の波長で、 水分子が振動するきめ細かな水のこと。一般的に、保水性や保温性に優れており、 人の肌によく浸透して滑らかな肌触りの水のことです。

Helles

IPA

Schwarz

Weiβ

APA


R_BREWERYは、 ホームブルーイングのように自分だけのオリジナルビール造りが体験できる「BoP」を専門とする醸造所で、 国内でもその数は少なく、関西圏では初となる試みです。 BoP(Brewing on Premise)とは、酒類等製造免許を持つ醸造所で設備を借りて、 専門の醸造士の指導の下で手造りビールを醸造することのできるシステムのことです。 日本国内では、アルコール度数1%以上の酒類を造るには、 酒税法によって酒類等製造免許を持たなければ造ることができないため、 個人で楽しむ範囲であっても違反すれば酒税法によって厳しく罰せられます。 よって海外のように、ホームブルーイングという趣味で自分のビールを作って楽しむということができません。 そこで、自分だけのマイ・ビールを作りたいとか、 自分で作ったビールを家族や友人に飲んでもらいたいといった希望を叶えてくれるのがBoPになります。

R_BREWERYでは、予約制で1組最大3名まで参加することができ、 自身の手で15リットル(中瓶30本分)のビールをつくることができます。 所要時間は、だいたい4時間くらいです。 (※ここでは、いわゆる仕込み作業を行なうことができ、糖化・ろ過・煮沸までの工程を体験できます。) その後、発酵・熟成の工程はR_BREWERYのスタッフにより管理され、 3週間ほどでユーザの希望に合わせ瓶充填または樽充填をします。この瓶充填作業も、 希望があれば体験することができます。(※瓶詰め体験は、およそ90分程度です。) また、瓶に貼るラベルのデザインもご自身で自由に決められます。 そして、充填から約10日ほどで完成したビールがユーザのもとへ届きます。

R_BREWERYの運営元となる義本醸造株式会社は、滋賀県竜王町を拠点に、クラフトビールの製造・販売、 醸造指導、BoPサービス「R_BREWERY self」の提供、ビール事業のコンサルタントを手掛ける個人経営の会社です。 その義本醸造株式会社の代表取締役 義本 健太(よしもとけんた)さんは、大阪府熊取町の出身で、 ドイツの国家資格であるブラウマイスター資格を取得し、BoPサービスを立ち上げた醸造家です。 義本さんは、3歳から体操競技を始め、高校卒業後は日本体育大学に進学。 大学を卒業する22歳までの間に体操競技の全国大会で床2位、跳馬3位、そして国体でも3位の成績を修めていました。 2006年4月、大学を卒業すると東京の旅行会社に入社し、 海外専門の添乗員として年間に約150日間を海外で過ごす生活を送っていました。

義本さんがクラフトビールに傾倒していくきっかけは、ドイツでの事でした。 元々ビールが好きで、飲む機会も多かった義本さんは、 添乗先のドイツでFranziskaner(フランツィスカーナー)と出逢い、その美味しさに衝撃を受けました。 このFranziskanerは、バイエルン国王のために造られたと言われるヴァイツェンで、ミュンヘンで人気のビールでした。 このことがきっかけでクラフトビールに興味を持つようになり、 ビール関連の情報を収集していくうちにクラフトビールへの想いを深めて行きました。

2008年11月には旅行会社を退職し、翌年の6月から10月までの約5ヶ月を掛けて、東欧と南米を一人旅しました。 その後、2010年1月に製薬会社に入社し、医療用医薬品の医療情報担当(MR)として自社薬の営業を担当。 そうした日常の中で、かねてよりいずれは何か事業を興したいと考えていた気持ちに、 クラフトビールへの想いが重なって行きました。 その頃、付き合いはじめていた人(現在の妻)もおり、もしもビール造りを始めるとしたら、 家庭を持ち子供ができると今ほどフットワークよく動けなくなるので、やるなら今のうちしか出来ないと思いました。 そして2015年6月、結婚を機にビール醸造所の立ち上げを決意しました。

ビール造りを始めるにあたり、まずどこかで醸造技術を学ぶ必要がありました。 そこで国内でビール造りを基礎から学べるところはないものかと考えた時に、 真っ先に頭に浮かんだのが東京農業大学の醸造学科でしたが、今更大学生に交じって習うのもどうかと思い、 考えた末にビールの本場であるドイツの学校で学ぶことにしました。 そこで、2016年2月にそれまで約6年勤務した製薬会社を退職し、翌3月にはビールの勉強のためドイツに渡りました。 はじめはドイツ語・語学学校へ入学し、3月~8月の間にドイツ語を学びました。 そして同年9月にバイエルン州の醸造所「Privat Brauerei Egerer」(プライベート ブラウライ エゲラー)へ入社。 そこで3年間修行をします。2018年には、Geselle資格(ゲゼレ、ビール醸造・製麦国家資格)を取得。 2019年にPBE醸造所を退職し、Doemens(デーメンス)マイスター学校(醸造専門学校)へ入学し1年間醸造技術を学んで、 コロナ渦に入り2020年8月に帰国。 そして同年11月には、資格試験の受験のため再びドイツへ渡り、Hand Werks Kammer(ドイツ手工業協会)にて、 見事に日本人初となる国家資格のブラウマイスター資格 (ビール醸造・製麦に関するドイツ国内最高の国家資格)を取得することができました。 同年12月からは、醸造の仕事を目的に岩手県雫石町に移住。

2022年7月には妻が滋賀県竜王町出身という縁から竜王町へ移住し、義本醸造を創業。 個人事業主としてビールのコンサルタントの仕事からスタートしました。 一方で竜王町の地域おこし協力隊に2022年7月12日付けで任命され、 「ビールを通じて人が集まり、心と会話が弾む場所をつくりたい!」という目標の下、ビールに関する様々な活動を通して、 竜王町の農産物を使ってつくられるビールの重要性をアピールしました。 そして2023年に入ると、温浴施設の一角を借りて醸造所の準備を進め、2023年3月1日に「義本醸造株式会社」を設立。 2024年1月1日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 そして同日、元旦から初仕込みに臨み、定番ビールが完成すると、同年2月18日に自家醸造ビールの販売を開始。 そして、同年2月24日にはR_BREWERYのグランドオープンを迎える運びとなりました。

R_BREWERYの名の由来は、 「いろいろな節目に在るビール」を目指していたことから、「在る」を"アール"と読み替えたことと、 竜王町のローマ字読みの頭文字の"R"から引用して、命名しました。
義本さんに今後のR_BREWERYについてお尋ねすると、 「この先、この体験型醸造所を全国に20店舗程度つくって行きたいと思う。 また、もっと大きな醸造設備を設けた大きな醸造所を作りたい」と語ってくれました。

義本さんのご厚意でR_BREWERY内を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。


R_BREWERYの屋内





醸造設備
直径33cmの26リットル ステン寸胴鍋×2個と15リットルのお湯用鍋×1個を一組としたセットが、6組分用意されています


これらの鍋を糖化用、ろ過用、煮沸用として使います


左側のプレハブ冷蔵庫


右側のプレハブ冷蔵庫


冷蔵庫の中には、発酵、貯酒の工程の樽が整然と並べられています
※出典: R_BREWERYのFacebookより


麦芽の粉砕機(ミル)


義本 健太さん



R_BREWERYのこれまでの経緯は、以下の通りです。
2022年7月滋賀県竜王町に移住
2022年7月12日竜王町の地域おこし協力隊に任命
2023年3月1日義本醸造株式会社を設立
2024年1月1日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
初仕込み
2024年2月18日自家醸造ビールを販売開始
2024年2月24日「R_BREWERY」をグランドオープン
2024年3月31日地域おこし協力隊退任

ビアクルーズ管理人の一言:
2025年2月、滋賀県竜王町にある「R_BREWERY」を訪れて、5種類の定番ビールを購入して、自宅で飲みました。



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