AIM Brew LAB.


ブルーパブ名: タップルーム&カフェ「AIM Brew LAB.」
電話番号: 070-8424-4587
住所: 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖19
定休日: 火水休
営業時間: 12:00~18:00
ビールの種類: THE BEGINNING (インディア ペールエール)
ABSOLUTE SENSE (ヘイジー インディア ペールエール)
DREAMER (ウェストコースト インディア ペールエール)
CONVINCING (アメリカン ペールエール)
DEEPER DEEPER (コーヒースタウト)
CURIOSITY (ウェストコースト インディア ペールエール)
醸造開始: 2024年6月28日
アクセス: 富士山麓電気鉄道(富士急行線) 河口湖線/河口湖駅からタクシーで約20分
URL: https://aimbrewlab.com/taproom-cafe/

製造元: 株式会社エイム
電話番号: 070-8424-4587
住所: 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖19番地 建物1階
URL: https://brew.aim-lab.jp/
Facebook: AIM Brew LAB.
instagram: AIM Brew LAB.
URL: https://aim-lab.jp/

AIM Brew LAB.(エイムブリューラボ)は、山梨県富士河口湖町へ2024年に誕生したマイクロブルワリーです。 AIM Brew LAB.がある富士河口湖町(ふじかわぐちこまち)の西湖(さいこ)は、 山梨県の南部、富士河口湖町の中央部に位置し、水面の標高が900mと高く、豊かな自然に囲まれた静かなところです。 西湖は富士五湖の1つで、河口湖と精進湖の中間に位置し、富士五湖では4番目の大きさの湖です。 そうした西湖の北東岸の高台に、AIM Brew LAB.の醸造所があります。 しばらく使われていなかった古民家をリノベーションしブルワリーとして甦らせたもので、 屋内にはカフェスペースと醸造所、事務所兼レンタルスペースがあり、 カフェからはガラス越しに醸造設備を眺められます。 AIM Brew LAB.のビールは、タップルーム&カフェで樽生を飲めるほか、 富士五湖周辺の飲食店、キャンプ場などで購入することができます。


AIM Brew LAB.


中央の木目調のドアがエントランスです


タップルーム&カフェ「AIM Brew LAB.」の店内








店内からガラス越しに醸造設備を眺められます


カウンターには3本のタップ


ボトルショップでは、瓶入りのビールの販売もしています

AIM Brew LAB.では、 原材料にアメリカ産、イギリス産、ドイツ産の麦芽とニュージーランド産、アメリカ産のホップを使用し、 富士山の伏流水を仕込み水として使用して醸造しています。

THE BEGINNING

ABSOLUTE
SENSE

DREAMER

CURIOSITY

AIM Brew LAB.のフードメニューは、 ミックスナッツやトルティーヤチップス、プレッツェル、バナナチップスなどのスナックメニューや、 ソーセージ盛り合わせ、チーズ盛り合わせ、枝豆(ガーリックソルト)などのライトミールメニューがあり、 出来立てのビールと合わせて味わえます。


トルティーヤチップス
※出典: タップルームのホームページより


ソーセージ盛り合わせ
※出典: タップルームのホームページより

AIM Brew LAB.を運営する株式会社エイムは、クリエイティブ&ITをモットーとする広告代理業の会社です。 その業容は、WEBシステム開発、WEB運営・コンサルティング、グラフィックデザイン・映像制作・ドローン空撮、 地域プロモーション支援、アウトドアガイドなどを手掛けており、 2024年より新規事業としてクラフトビール事業にも乗り出しました。 また、地域密着型のビジネススタイルが特長で、 富士河口湖町という観光エリアに根ざし、地域振興・移住・宿泊・飲食・イベントなどをトータルにサポートすることを、 目指しています。 社名の由来は、
A:明日を
I:今より
M:もっと良く
の頭文字を取って「エイム」と命名しました。

株式会社エイム 代表取締役 西村 純一(にしむらじゅんいち)さんは、兵庫県尼崎市の出身で、 会社勤めを経てデザイン会社を立ち上げ、自らデジタルクリエーターとして第一線で活躍する経営者であり、醸造家です。 西村さんは、尼崎で生まれた後、奈良で育ち高校を卒業後は、関西外国語大学に進学。 大学卒業後は、大学時代からアルバイトで講師をしていた塾に就職しました。塾講師は1年間続け、 その後は業務用カラオケ機器・コンテンツ関連の会社に転職。 千葉県内のカラオケ店で店長を務めたり、飲食業を経験。 そうした中、カラオケ店舗の販促物作成を担当したことがきっかけで、デザインに興味を持ち、 同社で6年ほど勤務した後に退職し、東京の広告代理店に転職。

そこではグラフィックデザイナーとして、デザインや撮影、WEBサイト制作など様々な仕事を経験しながら、 技術を身に着けていきました。ただ、その会社の仕事は全てペーパーベースで、紙でのアウトプットが中心だったことから、 もっとITを駆使した仕事にしたかったことから2年ほどで独立を決心し退職。 そして、2009年4月に「西村デザイン事務所」を創業します。 2015年9月18日には、法人化を果たし目黒区中目黒で株式会社エイムを設立。 また、2016年5月には千葉県柏市に柏オフィスを開設。

法人設立にあたり、知人からの紹介で会計監査を委託した税理士法人の事務所が、 たまたま富士河口湖町にあったことから、西村さんはちょくちょく仕事で富士河口湖町を訪れるようになりました。 また、プライベート面でも、もともとキャンプが好きだったことから、河口湖や西湖の湖畔でキャンプをすることもありました。 都心と比らべとても環境が良いこともあって、富士河口湖町が次第に居心地の良い場所になっていきました。

一方で、WEB制作に空撮画像を取り入れるため、2017年1月にドローン(DJI Phantom4Pro)を購入。 同年2月に国土交通省の許認可を取得し、同年4月よりドローンによる空撮サービスを開始しました。 そうなると、自然豊かな被写体である富士河口湖町の風景をもっと活用したいと思うようになりました。 これらの理由から移住を考えはじめていたところ、 富士河口湖町の空き家バンクでちょうど良い物件が見つかったことから、 千葉県柏市から西湖へ引越すことにしました。それに伴い、西湖湖畔へ同年12月に「山梨オフィス」を開設。 それから2年後の2019年12月には、事務所の本店所在地を千葉県印西市から山梨県富士河口湖町に移転しました。

西村さんがクラフトビールに興味を持つきっかけとなったのは、 2018年に宇宙カンパニー合同会社の創業者の一人でクリエイティブディレクターの鈴木 ルミコさんとの出逢いでした。 もともとビール好きで、それまでもベルギービールを中心にクラフトビールとも接してきた西村さんですが、 うちゅうブルーイングのビールには衝撃を受けたと言います。これまでに飲んだことのない感覚でした。 それからクラフトビールに興味を持つようになり、その延長線上でビールづくりにも興味を持つようになりました。

そして、転機が訪れたのは2021年のこと。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国の観光業が深刻な打撃を受けている中、西湖周辺にもその影響は押し寄せていました。 そうした状況を目の当たりにした西村さんは、自分たちの住むこの町のために、何かできないか?、 これまでいろんな面で助けてくれた地元の方々に何か恩返しができないものか? と考えているうちに、ふとビールづくりへの想いが頭に浮かびました。 クラフトビールをつくれば西湖の新しい特産品になるのではないか?・・・と考えました。 こうして、西湖にビール醸造所をつくるべく2022年11月にプロジェクトをスタートすることにしました。 たまたまWEBサイトの仕事でつながりのあった広島県呉市にあるIB BREWINGにお願いして、 ビールづくりを一から教わることにしました。 そして、ビールの研修を受ける傍ら、教わりながらIB BREWINGの設備を借りて、 西湖オリジナルとなるクラフトビールを自分たち自身の手で作り上げ、自家醸造に先駆けて地元で販売することにしました。

一方、醸造所の立ち上げについては、ブルワリーに良さそうな物件を探していたところ、 近くのキャンプ場のオーナーが所有する古民家を紹介されました。 もう、何年も使っていなかった日本家屋の建物で、屋根の一部が口落ちた廃墟のようでしたが、 リノベーションすることで甦ることを期待し、2023年9月に大家と契約すると同時に改装工事を開始しました。 太い柱や梁など骨組みを除いて全て造り直すことで、素敵な建物に生まれ変わりました。 2024年4月13日~15日に掛けて醸造設備を搬入。2024年6月5日には、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。 同年6月7日に初仕込みに臨みます。 同年6月15日には、タップルーム&カフェ「AIM Brew LAB.」をプレオープン。 1stバッチとなるIPA「THE BEGINNING」が完成すると、同年6月28日にタップルームにてお披露目となり、 同年6月29日にはタップルーム&カフェ「AIM Brew LAB.」のグランドオープンを迎えることができました。

西村さんに今後のAIM Brew LAB.についてお尋ねすると、 「西湖は、河口湖や山中湖に比べてマイナーな感じ。みなさんに西湖のことを、もっと知って欲しい。 それと、(河口湖産ホップが実った暁には)河口湖で生産したホップを使って行きたいと思う。」と語ってくれました。

西村さんのご厚意で、醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。


醸造設備  【1バッチ(1ロットの生産量)が600リットル】
醸造設備は、中国・カナダのMICET GROUP(ミセット グループ)の中国製のプラントを導入
製造元は、山東省に工場を置くShandong Innovative & Craft Brewing Equipment Co. Ltd社


仕込み設備
右手前のタンクが糖化槽(マッシュタン)兼、ろ過槽(ロイター)
左奥のタンクが煮沸槽(ケトル)兼ワールプール


貯湯タンク(ホットリカータンク)


600リットルの発酵&貯酒タンクが3基


プレハブ冷蔵庫


冷蔵庫の中には出荷を待つケグが積まれていました


ボトリングマシン(瓶の充填機)
※同時に6本、詰めることができます


麦芽の粉砕機(ミル)


西村 純一さん



株式会社エイムのこれまでの歩みは、以下の通りです。
2009年4月西村デザイン事務所を創業
2015年9月18日株式会社エイムを設立
2017年12月山梨県富士河口湖町に山梨オフィスを開設
2019年12月本店所在地を千葉県から山梨県富士河口湖町に移転
2022年11月西湖にビール醸造所をつくるプロジェクトを始動
2024年4月13日醸造設備を搬入
2024年6月5日酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2024年6月7日初仕込み
2024年6月15日タップルーム&カフェ「AIM Brew LAB.」をプレオープン
2024年6月28日自家醸造ビールを販売開始
2024年6月29日「AIM Brew LAB.」をグランドオープン

ビアクルーズ管理人の一言:
2025年6月、山梨県富士河口湖町にある「AIM Brew LAB.」を訪れて、4種類の自家醸造ビールを購入して、自宅で飲みました。



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