犬山ローレライ麦酒


ブルーパブ名: 犬山ローレライ麦酒館
電話番号: 0120-676-784、 0568-67-6767
住所: 愛知県犬山市大字羽黒字成海郷70
定休日: 無休
営業時間: 11:30~15:00、 17:00~22:00
ビールの種類: ピルスナー (ピルスナー)
ヴァイツェン (ヴァイツェン)
ペールエール (アメリカン ペールエール)[限定醸造]
ボック (ボック)[限定醸造]
五条川桜ハニーラガー (ハニーラガー)[春季限定]
フレンチセゾン (セゾン)[夏季限定]
ホワイトIPA (インディア ペールエール)[夏季限定]
スタウト (スタウト)[秋季限定]
チョコレートモルト (スタウト)[冬季限定]
営業開始: 1998年4月23日
アクセス: 名古屋鉄道 小牧線/羽黒駅から徒歩約15分
URL: http://www.loreleybeer.co.jp/
Facebook: 犬山ローレライ麦酒館

製造元: 小弓鶴酒造株式会社  犬山ローレライ麦酒工房
電話番号: 0568-67-0033
住所: 愛知県犬山市大字羽黒字成海郷70番地
URL: http://www.koyumitsuru.jp/
Facebook: 犬山ローレライ麦酒工房(小弓鶴酒造)
Online Shop: https://eguchi008.stores.jp/

犬山ローレライ麦酒(いぬやまろーれらいばくしゅ)は、 地ビールの黎明期である1998年から愛知県犬山市にある老舗酒造メーカーで製造しているビールです。 犬山ローレライ麦酒の故郷である犬山市(いぬやまし)は、愛知県の北西部に位置し、 江戸時代から犬山城の城下町として賑わってきたところで、 市内にある博物館明治村やリトルワールド、日本モンキーパーク、お菓子の城、 国宝犬山城など数多くの観光スポットで知られる都市です。 市の北部を流れる木曽川が清冽で豊富な水を湛えていたことから、江戸時代より酒造りが盛んに行われてきており、 その中のひとつに犬山ローレライ麦酒を醸造する小弓鶴酒造(こゆみつるしゅぞう)がありました。 小弓鶴酒造は、江戸時代末期 1848年(嘉永元年)創業の老舗造り酒屋で、清酒「小弓鶴」、古酒「琥珀酔」の蔵元です。 木曽川の伏流水と独自の酒造技術により長い歴史が育んできた伝統の酒造りを今も続けています。 小弓鶴酒造の敷地内には、日本酒の酒蔵や犬山ローレライ麦酒工房、 レストラン「犬山ローレライ麦酒館」、麦酒工房併設の売店が並び、最近ではドライブスルーのショップもオープンしました。 犬山ローレライ麦酒館の店内は、天井の高い広々としたビアホールになっており、 大きな窓からは屋外の竹林が眺められ落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
犬山ローレライ麦酒は、犬山ローレライ麦酒館の本店や丸の内店で飲めるほか、 犬山市内の飲食店や名古屋市内のホテル、近隣のスーパーマーケット、ショッピングモールなどで購入できます。 また、犬山ローレライ麦酒館では、出張ビアガーデン「Prost!」(プロースト)を展開しており、 出来立てのビールと炭火焼きソーセージなどビールと相性の良い料理をセットして、 各種イベント会場、地域のお祭り、会社の行事、仲間内のパーティなどにビアガーデンの出張サービスを行なっています。


小弓鶴酒造


犬山ローレライ麦酒館


犬山ローレライ麦酒館のエントランス


犬山ローレライ麦酒館の店内


大きな窓からは、うっそうとした竹林が眺められます





カウンターには、6基のタップ



犬山ローレライ麦酒は、本場ドイツ仕込みの製法による非熱処理で無ろ過の酵母が活きるビールです。
犬山ローレライ麦酒工房では、原材料にドイツ産の厳選されたこだわりの麦芽とホップを使用し、 敷地内の井戸で地下70メートルから汲みあげた木曽川の天然水を仕込み水として使用して醸造しています。 また、季節限定醸造のシーズナブルビールには、ドイツ産のほか、オーストラリア産の麦芽や、 アメリカ産、カナダ産のホップも使用して醸造しています。

ピルスナー

ヴァイツェン

ペールエール<期間限定>

ピルスナー

ヴァイツェン

犬山城ラベル(2021年1月~)
ピルスナー

ヴァイツェン

チョコレートモルト

犬山ローレライ麦酒工房では、 ピルスナーおよびヴァイツェンの日本モンキーセンター限定オリジナルラベル商品や、 名古屋大学限定オリジナルラベル商品なども販売しています。
また、コーンスターチの代用としてサボテン粉を使用して醸造した春日井市限定販売の「サボテン発泡酒」も商品化しました。


犬山ローレライ麦酒館の料理メニューは、ランチタイムがバイキング、ディナータイムはセットメニューとなっています。
ランチタイムのバイキングメニューは、オードブルから旬の食材を使った和洋中の料理、サラダバー、ソフトドリンク、 食後のデザートまで好きな料理を自由に選べ、出来たての犬山ローレライ麦酒と一緒に堪能することができます。
ディナータイムには、新鮮な魚介類や肉を使ったジャンボ料理(2~4名向け)やビールに合わせた創作料理、 名古屋コーチンや知多牛フィレ肉など地元の食材を活かした一品料理の数々を犬山ローレライ麦酒と一緒に味わえます。


ランチバイキングのお料理





カレーとナン


デザートのスイーツ

犬山ローレライ麦酒工房に併設の売店では、 小弓鶴酒造が製造する日本酒や犬山ローレライ麦酒、地元の土産物を販売しています。


犬山ローレライ麦酒工房の売店




 
■■■ 犬山ローレライ麦酒館 丸の内店
2018年3月に犬山城下の本町通り沿いへ、 「犬山ローレライ麦酒館 丸の内店」(いぬやまろーれらいばくしゅかん まるのうちてん)をオープンしました。 古民家を改装した店舗内で軽食と合わせて犬山ローレライ麦酒を楽しめます。


犬山ローレライ麦酒館 丸の内店





犬山ローレライ麦酒館 丸の内店の店内


犬山ローレライ麦酒館 丸の内店  (TEL: 0568-55-1648/月・金休/11:00~16:30/
所在地: 愛知県犬山市犬山北古券7-2/
アクセス: 名古屋鉄道小牧線、広見線/犬山駅から徒歩13分 )

 
■■■  犬山ローレライ麦酒館 犬山城下町店
犬山城下の本町通り沿いに、 「犬山ローレライ麦酒館 犬山城下町店」(いぬやまろーれらいばくしゅかん いぬやまじょうかまちてん)がありました。 城下町の風情を残した古い町屋を改装した店舗で、軽食と犬山ローレライ麦酒を販売していました。
残念ながら、犬山ローレライ麦酒館 犬山城下町店は、2015年1月11日深夜の火災で店舗を焼失してしまい、閉店しました。


犬山ローレライ麦酒館 犬山城下町店  (TEL: なし/不定休/11:00~16:30/
所在地: 愛知県犬山市大字犬山字西古券23 弐番屋2号館/
アクセス: 名古屋鉄道小牧線、広見線/犬山駅から徒歩12分 )


犬山ローレライ麦酒を製造する小弓鶴酒造株式会社は、1848年(嘉永元年)創業の造り酒屋です。 時は江戸時代、この地で庄屋をしていた初代蔵元の吉野新右衛門は、 木曽川の清冽で豊富な水に目をつけ、中島郡築込村(現在の一宮市)の平左衛門より酒造株を譲り受け、 嘉永元年に酒造りを始めたのが起源と言われています。 「小弓鶴」という名称は、この地が「小弓の庄」と呼ばれたことにちなんで命名しています。 そして、1953年(昭和28年)には、それまでの吉野酒造場を「小弓鶴酒造株式会社」として改組しました。

1994年の酒税法改正による規制緩和を受けて、ビール事業への参入を1995年に決めた小弓鶴酒造は、 敷地内に醸造所となる「犬山ローレライ麦酒工房」と併設レストラン「犬山ローレライ麦酒館」を建設しました。 犬山ローレライ麦酒館の建物は、気鋭の建築家 故 黒川 紀章氏(愛知県蟹江町出身)の設計によるものです。
犬山ローレライ麦酒工房の開業に当たっては、 ドイツからドイツ人女性ブラウマイスターのナディア ベッカーさんを招いてビール造りの本格的な指導を受け、 本場ドイツ仕込みの醸造技術をもって犬山ローレライ麦酒の製造に臨みました。 また、醸造設備も本場ドイツの一流メーカー ヤコブ・カール社製の設備を輸入して導入しています。 そうして、1998年に酒類等製造免許(ビール)を取得し、同年4月23日には犬山ローレライ麦酒館をオープンし、 犬山ローレライ麦酒の発売に至りました。 また、同年11月1日には、レストランの運営を担う犬山ビール株式会社を設立しました。

犬山ローレライ麦酒の名の由来は、ドイツに伝わる「ローレライ伝説」から引用しています。 犬山市を流れる木曽川は、 岐阜県美濃加茂市から犬山市にかけての沿岸の峡谷美がヨーロッパ中部を流れるライン川に似ていることから、 「日本ライン」と呼ばれています。それがきっかけとなり、1992年に犬山市は、 ライン川のほとりの街 ザンクト・ゴアルスハウゼン市と友好都市提携を結びました。 そのザンクト・ゴアルスハウゼン市には、ライン川にまつわる「ローレライ伝説」という古来からの伝説がありました。 「Loreley」(ローレライ)というのは、ライン河でも最も川幅が狭いところにある岩山の呼び名で、 その付近は流れが速く、川底に多くの岩があるため、かつては多くの舟が事故を起こしていました。 そうしたことから、「ローレライに住む美しい妖精の少女に船頭が魅せられ、 船が川の渦の中に沈む」という伝説が生まれたといいます。 そうしたローレライ伝説にちなんで、 ローレライの美しい妖精のように『人を魅惑するようなひとときを提供したい』という思いを込めて、 「犬山ローレライ麦酒」と命名しました。

その「犬山ローレライ麦酒」の「麦酒」の読み方については、「ばくしゅ」でも「ビール」でもよいようで、 特に決まってはいないそうです。 レストランの「麦酒館」や醸造所である「麦酒工房」は、「麦酒」を「ばくしゅ」と定めていますが、 ビールの名称については、地元の客から「ビール」と呼ばれ親しまれていることから、 呼び名を「ばくしゅ」と「ビール」とで、どちらとも定めず柔軟に運用しているのが実情のようです。

犬山ローレライ麦酒工房の醸造主任 松原 広和(まつばらひろかず)さんは、愛知県瀬戸市の出身で、 麦酒工房設立以来これまで小弓鶴酒造でビール造りを続けてきた醸造家です。 松原さんがビール造りを始めたのは、当時黎明期にあった地ビールの広がりに影響を受けていました。 1994年の酒税法改正による規制緩和をきっかけに全国各地で地ビールのブルワリーが立ち上がってきており、 そうした状況をみているうちに松原さんも地ビールに興味を持つようになりました。 やがてビール造りを自分でもやってみたいと考えるようになり、それまで働いていた食品関係の仕事を辞めて、 1998年3月1日に小弓鶴酒造へ入社しました。 ビール造りについては、前述で紹介したナディア ベッカーさんより 醸造開始の1998年から1999年末頃までの約2年弱の間指導を受け、 一から醸造技術を学ぶと共にビール職人としてのスピリットも学びました。 それ以来、今日まで犬山ローレライ麦酒の製造に従事してきました。

松原さんに、犬山ローレライ麦酒の今後についてお尋ねすると、 「ビールの種類を拡大して行きたい。 これまでは定番の2種類のほか、各季節毎にシーズナブルビールを1種類ずつ製造し、 常に3種類構成としてきましたが、これからはシーズナブルビールを2~3種類に増やして、 ラインナップの拡充を図って行きたい。」と語ってくれました。

松原さんのご厚意により、醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介します。


犬山ローレライ麦酒工房


仕込み設備


左側がろ過槽(ロイター)、 右側が糖化釜(マッシュタン)兼、煮沸釜(ケトル)


ワールプール


発酵タンクと貯酒タンクを合わせて10基のタンク


左側の2,000リットル貯酒タンクが5基


右側は、手前の4基が2,000リットルの発酵タンク、 奥の1基が2,000リットルの貯酒タンク


2,000リットルの熟成タンク(BBT)が2基


瓶の充填機


松原 広和さん


小弓鶴酒造のこれまでの経緯は、以下の通りです。
1848年(嘉永元年)初代蔵元 吉野新右衛門が酒造りを開始
1953年(昭和28年)小弓鶴酒造株式会社に改編
1998年酒類等製造免許(ビール)を取得
1998年4月23日犬山ローレライ麦酒を販売開始
犬山ローレライ麦酒館をオープン
1998年11月1日犬山ビール株式会社を設立


ビアクルーズ管理人の一言:
1998年5月、愛知県犬山市にある「犬山ローレライ麦酒館」を訪れて、犬山ローレライ麦酒を初めて飲みました。



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