エチゴビール


ブルーパブ名:  エチゴビール・ブルーパブ
電話番号: 0256-72-0640
住所: 新潟県新潟市西蒲区福井3970
定休日: 第1・3水曜休
営業時間: 10:00~20:00、 11月~5月は、10:00~18:00
ビールの種類: アンバーエール
ペールエール
ヴァイツェン
ブロンドエール
ピルスナー
スタウト
ボック
吟醸ビール
ベルジャンホワイト (発泡酒)
ベルギースタイルホワイト
その他、季節限定ビール
営業開始: 1995年2月16日
アクセス: JR越後線/巻駅からタクシーで15分
URL: http://www.echigo-beer.jp/

製造元: エチゴビール株式会社
電話番号: 0256-72-0640
住所: 新潟県新潟市西蒲区福井3970

エチゴビールは、全国第1号の地ビールです。
エチゴビールを醸造する上原酒造は、1890年(明治23年)創業の老舗造り酒屋で、清酒「越後鶴亀」の蔵元です。 その上原酒造が、酒税法改正のあった1994年7月にビール試験醸造免許を取得し、地ビールの試験醸造を開始。 12月にはビール醸造免許を取得して、1995年2月16日には国内初の地ビールの販売を開始するとともに、 ブルワリーに併設して、出来たてのエチゴビールを味わえる直営店「エチゴビール・ブルーパブ」を新潟県西蒲原郡巻町 (現在は新潟県新潟市西蒲区)へオープンしました。
エチゴビール・ブルーパブは、角田山麓の豊かな自然に囲まれた静かな場所につくられました。


エチゴビール・ブルーパブ


現在は遺構となったブルーパブの建物


建物の壁面に貼られたエチゴビールのプレート


エチゴビールの歴史を紐といてみましょう。
上原酒造の5代目 上原誠一郎さんは、老舗蔵元の跡取りとして生まれましたが、 若い頃ヨーロッパで暮らした経験があり、その当時にドイツのバイエルン地方で地ビールと出会いました。 長年にわたる欧州での生活中に、各地をまわり町や村に点在する醸造所に立ち寄り、 それぞれに個性的で創造性豊かな味わいに触れ、酒蔵にはくつろいだ雰囲気のパブがあり、 日本にもこんな場所があったらいいなぁ・・・と夢見たと言います。
帰国後、1990年に酒蔵を継ぎ、つづいて酒税法改正による規制緩和があり一気に夢は現実へと近づきました。
その後は、前述の通り、1994年12月にビール醸造免許を取得して、1995年2月にはブルーパブの開店に至りました。

上原酒造では、「水、麦芽、ホップ、酵母のみで造る」というドイツのビール純粋令にならって、 原料純粋主義を重んじてきました。そして、清酒「越後鶴亀」にも使用される地元の湧き水を仕込み水として使用し、 世界各地から厳選した麦芽・ホップ・酵母を使用して醸造してきました。
一方、原材料の『質』へのこだわりも深く、大麦やホップの自家栽培にも取り組み始めました。 そうしてエチゴビールは、常に8種類以上のラインナップを揃えていました。
また、1600年代の古典ビールを復活させた大航海ビールや、清酒酵母を使った吟醸ビールを開発するなど、 オリジナリティあふれる商品も次々と製品化しました。

1997年12月には、ブルーパブ2号店となるエチゴビール新潟万代店「ブルーメ」をオープン。
1999年4月には、現在本社工場となっている新工場(上堰工場)もスタートしました。
2000年10月には、ビール部門を分社化し、同じ新潟県の大手菓子メーカーのブルボンの支援を受け、 「エチゴビール株式会社」を設立しました。

2010年7月29日に、親会社である上原酒造が民事再生法の適用を申請したことから、 残念ながらエチゴビール・ブルーパブは閉店することとなりましたが、ブルボンが救済に乗り出したことで、 現在はブルボンの完全子会社となり、エチゴビールは地ビールメーカーとして存続することになりました。

こうして、1994年からエチゴビールを支えてきた日本初のブルワリーならびにエチゴビール・ブルーパブは、 その歴史を閉じることとなりました。


ビアクルーズ管理人の一言:
残念ながら、このビールは飲むことができませんでした。



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