HINO BREWING


ブルーパブ名: [パブなし]
ビールの種類: YAREYARE ALE[ヤレヤレエール] (クリームエール)
DONTOYARE IPA[ドントヤレIPA] (イングリッシュ インディア ペールエール)
KUDARI STOUT[クダリスタウト] (スイートスタウト)
BAKA LAGER[バカラガー] (チェコスタイル ピルスナー)
ヒノベリー (フルーツエール)
スマッシュ850IPA (アメリカン インディア ペールエール)
YAREYARE ALE (アメリカン ペールエール)
MANGETSU SAISON[満月セゾン] (ベルジャン セゾン)[限定醸造]
ベルリーナヴァイツェン (ヴァイツェン)
醸造開始: 2018年8月26日
URL: http://hinobrewing.jp/
Facebook: HINOBREWING.co

製造元: 株式会社北山ファーム
電話番号:
住所: 滋賀県蒲生郡日野町大字西大路864番地1

販売元: ヒノブルーイング株式会社
電話番号:
住所: 滋賀県蒲生郡日野町西大路843番地
アクセス: 近江鉄道線/日野駅から北畑口行き近江バスで約15分、「幅野町」バス停から徒歩10分
日野駅から無料シャトルバス(土日祝のみ運行)
本社住所: 滋賀県蒲生郡日野町大字大窪730番地
アクセス: 近江鉄道線/日野駅から北畑口行き近江バスで約7分、「大窪」バス停から徒歩1分

HINO BREWING(ヒノブルーイング)は、 滋賀県日野町にある「滋賀農業公園 ブルーメの丘」の敷地内で、2018年に醸造を開始したマイクロブルワリーです。
800年以上続く、滋賀県 無形民俗文化財「日野祭」を受け継いで来た日野町で、 日本人、ポーランド人、イギリス人の祭り好きな3人が、ブルワリーを開業。 祭りをテーマに、日本各地の祭りのためのビール造りを広めて行きたいと考えています。 名付けて「Festival Beer」です。
醸造所は元々、 株式会社ファームが運営する滋賀農業公園 ブルーメの丘が、 1997年4月のオープンから使用してきた地ビール工房を居抜きする形でHINO BREWINGが引き継いで、 使用しています。



HINO BREWINGでは、原材料にアメリカ産、ドイツ産、チェコ産、イギリス産の麦芽と、 アメリカ産、チェコ産、ニュージーランド産、フランス産、ドイツ産、イギリス産のホップを使用し、 ブルーメの丘内にある井戸の水を同施設が浄水した水を仕込み水として使用して醸造しています。

YARE YARE ALE

DONTYALE IPA

KUDARI STOUT


HINO BREWINGは、 祭り好きな日本人、ポーランド人、イギリス人の3人が、祭りをテーマにしたビール造りを通して、 地元日野町の「日野祭」をはじめ、日本全国の祭りが元気になれるよう盛り上げて行くことを目指すビールメーカーです。 そうしてゆくゆくは、国内各地の祭りとコラボレーションするビール造りを進めて行き、 地域社会に根付く祭りを下支えしたいと考えています。 その祭り好きな3人をご紹介しましょう。

一人目は、ヒノブルーイング株式会社の代表取締役 田中 宏明(たなかひろあき)さんです。 田中さんは、地元 滋賀県日野町の出身で、 日野町で代々酒屋を営んできたリカーショップ「酢屋忠本店」(すやちゅうほんてん)の6代目です。 酢屋忠本店は、江戸時代創業の歴史の長い老舗店で、元々は酢を扱う酢屋だったのが、 後に酒類も扱うようになり、現在は酒類の卸販売がメインで店舗での小売りも行なっています。
田中さんは、大学卒業後、企業に就職し大阪や京都で勤務していましたが、 地元日野町へUターンし家業を継いで、株式会社酢屋忠本店の代表を務めています。 近江商人発祥の地の一つである近江日野で、800年以上の歴史を持つ「日野祭」をこよなく愛する町民のひとりです。

二人目、ポーランド人のブラウマイスター Sean Chumiecki(ショーン・フミエンツキ)さんは、 ポーランドの出身で、本業は英会話教室の経営者をしており、そのかたわらでビール造りをしています。
ショーンさんは、1996年から10年間ほどアメリカに移住し、その頃に日野町出身の奥様と結婚。 2006年に来日して近江八幡市に移住し、その後2010年からは奥様の生まれ故郷でもある日野町に在住。
ビール造りについては、来日以前に約6年のホームブリューイング歴を持つほか、 2017年にポーランドで醸造の研修を受けてきました。

三人目、イギリス人のブランディング及び広報担当 Tom Vincent(トム・ヴィンセント)さんは、 イギリスの出身で、本業は広告代理店の経営者をしています。 トムさんは、英国ロンドンで生まれ、その後イギリス南西部で育ち、ロンドンの美大へ進学。 大学2年からアメリカへ移り3年ほど過ごします。 その間に1988年、大学で知り合った日本人と初来日しています。 その後もイギリスで過ごしましたが、1996年に日本へ移り住みます。 最初は東京でWebの仕事に就き、アート系ウェブマガジンの制作を担当していました。 その後、2009年に株式会社トノループネットワークス(Tonoloop Networks Inc.)を起業し、 日本の地域や企業の魅力を世界に届けるクリエイティブディレクターとして、 広報戦略の立案から映像制作まで幅広く手掛け、政府、自治体や企業の支援を行っています。
日野町へ移住して来たのは、2017年3月のこと。 きっかけは、現在住んでいる築240年の近江商人の旧邸宅が気に入ったからだとか。

田中さんとショーンさんが知り合ったのは、ビールつながりがきっかけでした。
トムさんは、日野町へ引っ越してきた2017年3月31日の翌日に町内会の集まりに呼ばれ、 その日から「日野祭」の準備に引き込まれて行くことになります。ちなみに、お祭りではお囃子の篠笛も担当しているとか。
こうして「日野祭」の準備活動を通して知り合った3人は、『お祭り』、『ビール』をキーワードに意気投合し、 ビール造りを始めることになりました。

当初は、酢屋忠本店の店舗横の倉庫にブルワリーを設置する予定でした。 そうしたところ、たまたま2017年9月頃にブルーメの丘を訪れた際に、ブルーメの丘では既に醸造を休止しており、 ビールは同系列の「信州塩尻農業公園 チロルの森」(長野県塩尻市)で製造していることを知りました。 ブルーメの丘のビール製造運営会社である株式会社北山ファームとしても、 休眠中のビール工房をなんとか活用して行きたいと考えていたところだったことから、 とんとん拍子で話が進み田中さんたちが醸造設備を借り受けることになりました。
田中さんたちは、2018年1月17日にHINO BREWING株式会社を設立し、ビール製造に必要な酒造免許は、 元々ブルーメの丘の開業時に株式会社ファームとして取得した発泡酒の免許を継承しました。 そして、同年7月29日に、HINO BREWINGとしての初仕込みを終え、 同年8月26日にはブルーメの丘の地ビール工房前のテラスでの試験販売に漕ぎ付けました。

HINO BREWINGのロゴマークにもなっているマスコットキャラクターの『ヒノシシ』は、 地元 日野町の馬見丘綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)で神の遣いとして語り継がれる「猪」に着想を得て、 日野町の「ヒノ」に引掛けて「ヒノシシ」とショーンさんによって名付けられました。 キャラクターのデザインは、絵本作家・イラストレーターとして活躍する作家の北谷しげひささんによるもので、 「祭とビールが大好きな猪」をイメージしているとのこと。

また、ビール名も祭りをイメージしてネーミングしています。
YARE YARE ALEやDONTYALE IPAの『ヤ~レ、ヤ~レ』、『ドントヤレ』は、祭りの掛け声を、 KUDARI STOUTは、祭りの「下り山」をそれぞれイメージしています。
スマッシュ850IPAは、2019年が日野祭の850周年を迎えたことから引用しています。


では、HINO BREWINGのブルワリーを紹介して行きましょう。


HINO BREWINGのブルワリーがある「滋賀農業公園 ブルーメの丘」内の地ビール工房


建物の左側はビールを販売する売店、 右側がブルワリーでガラス越しに醸造設備を眺められます


建物を右側から眺めた景観


地ビール工房の建物の横では、ホップ栽培もしています





左側の窓が仕込室、 右側の窓が醗酵・貯酒室





仕込室の仕込み設備
左側が糖化釜(マッシュタン)兼、 煮沸釜(ケトル)
右側がろ過槽(ロイター)㊤兼、 ワールプール㊦


糖化釜(マッシュタン)兼、 煮沸釜(ケトル)


上側がろ過槽(ロイター)で、 下側がワールプールになっています


醗酵・貯酒室


1,000リットルの熟成タンク(BBT)が9基
左側に4基、右側に5基





反対側から眺めた熟成タンク


左側は1,000リットルの醗酵タンク(ファーメンタータンク)が3基
右側は熟成タンク×9基の内の5基


よく見るとタンクが4基並んでおり、手前の3基が醗酵タンクで、奥の1基は冷水タンク


反対側から眺めた醗酵タンク


瓶ビールの充填機と打栓機


代表取締役の田中 宏明さん


醸造家のショーン・フミエンツキさん


クリエイティブ・ディレクターのトム・ヴィンセントさん


お祭りを愛する三人衆
※出典: HINO BREWINGのFacebook


ビアクルーズ管理人の一言:
2019年1月、HINO BREWINGのビールは、滋賀県日野町にあるHINO BREWINGから宅配便で取り寄せて、自宅で飲みました。
2019年8月、HINO BREWINGを訪れて、みなさんのお話を聴きました。



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