宮城ゆりあげ麦酒醸造所 |
ブルーパブ名: | ビアホール塩釜館 | |
電話番号: | 022-353-5315 ※ホテル塩釜&松島MGフロントの番号 | |
住所: | 宮城県塩竈市北浜1丁目1-12 ホテル塩釜&松島MG 2F | |
定休日: | 日月休 | |
営業時間: | 17:00~22:00 | |
ビールの種類: | ヴァイツェン (ヴァイツェン) ラガー (デュンケル) ピルスナー (ピルスナー) ぶどうエール (フルーツ発泡酒) りんごエール (フルーツ発泡酒) いちごエール (フルーツ発泡酒) |
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醸造開始: | 2020年4月8日 | |
アクセス: | JR仙石線/本塩釜駅から徒歩5分 | |
Facebook: | 宮城ゆりあげ麦酒醸造所(宮城マイクロブルワリー) | |
製造元: | 株式会社宮城マイクロブルワリー 宮城ゆりあげ麦酒醸造所 | |
電話番号: | 022-385-8231 | |
住所: | 宮城県名取市閖上東地区21街区2 |
宮城ゆりあげ麦酒醸造所(みやぎゆりあげばくしゅじょうぞうじょ)を運営する宮城マイクロブルワリーは、
宮城県亘理町で1997年に創業したマイクロブルワリーです。
醸造所とビアレストランを併設した「鳥の海ブルワリー」を1997年10月にオープンしました。
その後花巻へ移転し、2013年1月に「夢花まき麦酒醸造所」をオープン。そして再び宮城県内へ返り咲き、
2020年3月からは宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区に設立した「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」で製造しています。
宮城ゆりあげ麦酒醸造所がある名取市の閖上地区は、宮城県の中央南部に位置し、
名取川南岸の太平洋に面した場所にあり、東日本大震災で被災した後に産業用地として再開発されたところです。
創業の地である亘理町からは、北へ17Kmほどのところで、亘理町と同じく近くに漁港のある海岸線にあります。
宮城ゆりあげ麦酒醸造所は、飲食店の店舗を持たない醸造所のみの施設で、
そこで造られたビールを味わえるところとしては、
JR本塩釜駅近くにオープンした宮城マイクロブルワリー直営「ビアホール塩釜館」があります。
宮城ゆりあげ麦酒醸造所では、 原材料にドイツ産の麦芽とドイツ産、アメリカ産、チェコ産、イギリス産のホップを使用し、 地元 閖上の水を仕込み水として使用して醸造しています。
ヴァイツェン |
ラガー |
ピルスナー |
ぶどうエール |
りんごエール |
いちごエール |
株式会社宮城マイクロブルワリーの代表取締役を務める原 勉(はらつとむ)さんは、
会計事務所や不動産業を経営する実業家で、その傍ら新規事業としてマイクロブルワリーを運営しています。
原さんがビール造りを始めた経緯は、ドイツを訪れた際に飲んだビールの美味さに感動したことから、
自身も地元でビール造りを始めたいと考えて1997年に宮城県亘理町へ醸造所とビアレストランを併設する「鳥の海ブルワリー」を開業しました。
鳥の海ブルワリーでは、ラガー系のビールのほか、
地元 亘理町産のイチゴや、リンゴ、ブドウを使ったフルーツビールなどを製造していました。
ところが、2011年3月11月に発生した東日本大震災の大津波で鳥の海ブルワリーは流出してしまいます。
そこで宮城マイクロブルワリーの醸造所は、再起を図る場所を求めて岩手県花巻市へ移転することになります。
そして、2012年6月21日に花巻市内で酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
震災から1年半が経過した2013年1月11日に、
ビアレストランを併設する醸造所「夢花まき麦酒醸造所」をオープンし、
新天地で心機一転 ビール造りを再開することができ、再起を果たしました。
このように新天地 花巻にて営業を再開した夢花まき麦酒醸造所ですが、
それから6年の月日が経過して、宮城マイクロブルワリー創業の地である宮城県への復帰が決まります。
原さんは、花巻への移転当初より夢花まき麦酒醸造所は言わば仮工場であり、
いずれは宮城県へ戻ることを前提に考えていました。
そして気候的にも花巻の気候は以前の亘理町に比べ冬季は寒さが厳しくビール造りに支障がでることもありました。
また、市場の面でも仙台や松島を擁する宮城県に比べ消費も伸び悩み、
さらには醸造所の面積の関係から年間生産量が3分の1にまで落ち込んでいたことから、
本格的に再起を図るための機会と場所をずっと探していました。
そんな時に、宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区の再開発
(仙塩広域都市計画事業名取市閖上東地区被災市街地復興土地区画整理事業)の話を耳にしました。
ここは、東日本大震災で被災した家屋の集団移転跡地を造成した産業用地として再開発された土地です。
ここでなら、花巻での気候や市場規模の問題を解決すべく、宮城県での再出発を図ることができると考えました。
そこで、移転が決まった夢花まき麦酒醸造所では、2019年10月上旬に醸造を終了し、
同年12月18日を以って夢花まき麦酒醸造所で醸造されたビールの販売も終了。
そして、2020年2月末に夢花まき麦酒醸造所2Fのビアレストランも閉店となり、
夢花まき麦酒醸造所はこれまでの6年間の歴史に幕を降ろしました。
一方、宮城県名取市内では宮城ゆりあげ麦酒醸造所設立準備が進められ、
2019年10月末に夢花まき麦酒醸造所の醸造設備を宮城ゆりあげ麦酒醸造所へ移転しました。
そしてまた、新しい設備も導入されました。
宮城ゆりあげ麦酒醸造所の醸造設備は、500リットルの糖化釜兼、煮沸釜兼、ワールプールが1基と、
500リットルのロイターが1基、500リットルの発酵&醸成タンクを11基です。
仕込み設備については新規リニューアルを図り、
発酵&醸成タンクについては夢花まき麦酒醸造所で使用していたタンクから更に6基を新規追加しました。
2020年1月22日には酒類等製造免許(ビール、発泡酒、スピリッツ、リキュール、雑酒)の移転許可を取得。
こうして、2020年4月8日に、
塩釜の直営店「ビアホール塩釜館」にて宮城ゆりあげ麦酒醸造所で造られた自家醸造ビールの販売を開始しました。
宮城ゆりあげ麦酒醸造所の工場長を務める取締役 北條 仁(ほうじょうひとし)さんは、東京都練馬区の出身で、
これまでに10年以上に亘りクラフトビール業界で経験を積んできた醸造家です。
北條さんは、ドイツのミュンヘンへビール醸造の修行に行った後、
山口県山口市にある山口地ビールでブルワーをしていました。その後も3ヶ所のブルワリーでの勤務を経て、
2019年7月に宮城マイクロブルワリーへ入社しました。
現在は、宮城ゆりあげ麦酒醸造所にて工場長として日々ビール造りに取り組んでいます。
宮城マイクロブルワリーのこれまでの経緯は、以下の通りです。 | |
1997年1月23日 | 宮城マイクロブルワリーを設立 |
1997年10月 | 宮城県亘理町へ鳥の海ブルワリーを開業 |
1997年11月23日 | 自家醸造ビールを販売開始 |
2004年 | フルーツビールを提供開始 |
2011年3月11月 | 東日本大震災の大津波で鳥の海ブルワリーが流出 |
2012年6月21日 | 夢花まき麦酒醸造所として酒類等製造免許(発泡酒)を取得 |
2012年12月 | 夢花まき麦酒醸造所を操業開始 |
2013年1月11日 | 夢花まき麦酒醸造所をオープン、自家醸造ビールの販売を再開 |
2019年6月 | 塩釜駅前の「ホテル塩釜&松島MG」内へ「ビアホール塩釜館」をオープン |
2019年10月上旬 | 夢花まき麦酒醸造所での醸造を終了 |
2019年10月末 | 夢花まき麦酒醸造所の醸造設備を宮城ゆりあげ麦酒醸造所へ移転 |
2019年12月18日 | 夢花まき麦酒醸造所で醸造されたビールの販売を終了 |
2020年1月22日 | 酒類等製造免許(ビール、発泡酒、スピリッツ、リキュール、雑酒)[移転]を取得 |
2020年2月末 | 夢花まき麦酒醸造所2F店舗を閉店 |
2020年4月8日 | 「ビアホール塩釜館」で宮城ゆりあげ麦酒醸造所のビールを販売開始 |
ビアクルーズ管理人の一言:
2020年7月、宮城県名取市にある「宮城ゆりあげ麦酒醸造所」から自家醸造ビールを宅配便で取り寄せて、自宅で飲みました。