TACHIHI BREWERY |
ブルーパブ名: | ブルワリー併設のショップにて販売 | |
電話番号: | 042-527-1894 | |
住所: | 東京都立川市高松町1-23-14 | |
定休日: | 火水休 | |
営業時間: | 9:00~17:00 | |
ビールの種類: | TACHIHI PALE ALE (ペールエール) TACHIHI WEIZEN (ヴァイツェン) TACHIHI GOLDEN ALE (ゴールデンエール) TACHIHI PILSNER (ボヘミアンピルスナー) TACHIHI HELLES (ヘレス) TACHIHI SESSION IPA (セッション インディア ペールエール) TACHIHI DUNKEL (デュンケル) TACHIHI BELGIAN WHITE (ベルジャンホワイト) |
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醸造開始: | 2021年12月16日 | |
アクセス: | JR中央本線、南武線、青梅線/立川駅北口から立川バスで7分、「立飛本社前」バス停から徒歩10分 多摩都市モノレール/立飛駅から徒歩11分 |
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URL: | https://www.tachihibrewery.com/ | |
Online Shop: | https://www.tachihibrewery.com/view/category/all_items | |
製造元: | 株式会社立飛ホスピタリティマネジメント 立飛麦酒醸造所 | |
電話番号: | 042-527-1894 | |
住所: | 東京都立川市高松町1丁目23番14号 |
TACHIHI BREWERY(タチヒブルワリー)は、東京都立川市へ2021年に誕生したマイクロブルワリーです。 TACHIHI BREWERYのある立川市(たちかわし)は、東京都のほぼ中央部、多摩地域に位置し、 JR中央本線、南武線、青梅線が交わる交通の要衝となっています。 そんな立川市で100年もの歴史を持つ会社が、新たにビール事業へと乗り出したのが、TACHIHI BREWERYです。 その会社の起点はなんと飛行機造りでした。ブルワリー名の「立飛」も、その当時の立川飛行機の名残り。 そうしたクラフトマンシップを継承し、地元立川でのビール造りを通して、 地域とのつながりを深めながら将来へつなげていくことを目指しています。
立飛麦酒醸造所では、原材料にイギリス産、ドイツ産、ベルギー産、チェコ産の麦芽と、 アメリカ産、ニュージーランド産、チェコ産、イギリス産のホップを使用し、 地元 立川の水を仕込み水として使用して醸造しています。
PALE ALE |
WEIZEN |
PILSNER |
TACHIHI BREWERYを運営する株式会社立飛ホスピタリティマネジメントは、
立飛グループ下でホテル運営を業容とする会社です。
立飛ホスピタリティマネジメントの母体である株式会社立飛ホールディングスは、
今では立川エリア最大のデベロッパー企業ですが、そのルーツは大正時代に飛行機開発メーカーとして創業しました。
時は幕末、ペリー来航による欧米列強への対抗に迫られた幕府が、
水戸藩に造船所設立を指示して出来たのが「石川島造船所」(現在の株式会社IHI、旧 石川島播磨重工業)でした。
その後、「東京石川島造船所」となり、会長に渋沢 栄一氏が就任したことで知られています。
そして、造船から飛行機へ事業拡大を目指し、1924年(大正13年)11月1日に「石川島飛行機製作所」を設立します。
これが立飛ホールディングスの始まりでした。
その後、1930年に東京の月島から立川陸軍飛行場のあった立川へ移転し、
1936年7月に「立川飛行機株式会社」に社名を変更しました。
当時は戦闘機などの軍用機の製造や、ロッキード社のセカンドライセンス生産を行なっていましたが、
1945年に終戦を迎え、飛行機事業は閉鎖され、
施設はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収されてしまいます。
1976年5月、米軍に接収されていた立川製造所が返還され、
立川駅周辺の広大な土地や建物などを活用した不動産賃貸業に注力する時期がしばらく続き、
倉庫や事務所をはじめ、店舗、ショールームなどをテナントに提供してきました。
事業に転換期が訪れたのが、2010年のこと。
これまで倉庫や事務所として使用してきた100万㎡にも及ぶ立川駅周辺の土地を、
地域事業の活性化推進に役立てて行くことにしました。
そこで、2011年7月26日に株式会社立飛ホールディングスを設立。
それまで立飛グループ内に分かれていた資産を統合し、立飛ホールディングスが持株親会社となり、
2012年11月にはグループ事業を再編した新生立飛グループとして活動を開始しました。
その第一弾として大型商業施設誘致を進め、2015年12月10日に「ららぽーと立川立飛」(三井ショッピングパーク)を開業。
その後も、順次施設を開業しました。
・アリーナ立川立飛
・ドーム立川立飛
・SORANO HOTEL(ソラノホテル)
・MFLP立川立飛
・TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)
<計画中の施設>
・MAO RINK PROJECT(マオ リンク プロジェクト):フィギュアスケーターの浅田 真央さんと共に、スケートリンクを建設
こうした地域事業活性の一環として、クラフトビール製造もテーマに挙がりました。
以前、立川市内には、西国立駅横に「KAMIKAZE BEER」を製造・販売する「ファクトリー カミカゼ」がありましたが、
2019年4月に廃業したことから、立川市内でビール製造を行なう企業がなくなりました。
このまま途絶えさせたくないという想いから、立飛ホールディングスがビール製造に乗り出すことにしました。
ブルワリーの立ち上げを担当するのが、
子会社でSORANO HOTELの運営を担っている株式会社立飛ホスピタリティマネジメントです。
同社は、立飛グループの資本力により、関東圏屈指の立派な設備を備えたブルワリーを建設し、
2021年8月に立飛麦酒醸造所(立飛ブルワリー)として完成しました。
醸造設備は、ラフ・インターナショナルより、米国 PREMIER STAINLESS SYSTEMS(アメリカ製)のプラントを導入。
そして、2021年10月14日に、酒類等製造免許(ビール)を取得。同年10月25日にテスト醸造を開始。
こうして、同年12月16日には立飛麦酒醸造所のオープンを迎えることとなり、
立飛ペールエール、立飛ヴァイツェン、立飛ゴールデンエールの3種類のビールの販売開始に漕ぎ付けました。
また、同年12月20日には、オンラインショップもオープン。
初代醸造長を務めたのが、清水 秀晃(しみずひであき)さんです。
清水さんは、東京都立川市の出身で、立川育ち。
以前は、東京都福生市にある「多摩の恵」でお馴染み石川酒造で醸造長をしていた方で、
2021年に立飛麦酒醸造所へ移籍して来ました。
そして、TACHIHI BREWERYのオープンから醸造の指揮を執っていましたが、2022年に退職。
現在は、清水さんから引き継いだ現場メンバーで、ビール醸造を続けています。
TACHIHI BREWERYの今後について、
株式会社立飛ホスピタリティマネジメントでクラフトビールの営業を担当する松浦 魁刀さんにお尋ねすると、
TACHIHI BREWERYを立ち上げることが出来たが、醸造長の交代もあって、
会社として改めてクラフトビール事業のブランディングを見直す検討を進めているところ。
複数のブランドを提起し、一般販売向けのほか、
レストランやホテルをターゲットにした業務用の高級ブランドの立ち上げも計画中。
この業務用が実現した後には、同社運営の「SORANO HOTEL」(ソラノホテル)や、
新業態の宿泊施設「Auberge TOKITO」(オーベルジュときと、※1)での販売を開始。
それらを皮切りに、関東圏のレストランへの展開も計画しているとのことでした。
※1:Auberge TOKITOは、
「ファクトリー カミカゼ」のあった料亭無門庵が廃業後、跡地を2019年5月に取得し、新たに宿泊施設を開業するというもの。
TACHIHI BREWERYのご厚意で醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。
TACHIHI BREWERYのこれまでの経緯は、以下の通りです。 | |
1936年(昭和11年) | 立川飛行機株式会社を設立 |
2018年12月3日 | 株式会社立飛ホスピタリティマネジメントを設立 |
2021年10月 | 立飛麦酒醸造所を設立 |
2021年10月14日 | 酒類等製造免許(ビール)を取得 |
2021年10月25日 | テスト醸造を開始 |
2021年12月16日 | 自家醸造ビールを販売開始 |
2021年12月20日 | オンラインショップをオープン |
ビアクルーズ管理人の一言:
2022年7月、「TACHIHI BREWERY」のオンラインショップで3種類のビールを購入して、自宅で飲みました。
2023年4月、東京都立川市にある「TACHIHI BREWERY」を訪れました。