岐阜麦酒醸造


ブルーパブ名: タップルーム&醸造所「YOROCA」
電話番号:
住所: 岐阜県岐阜市伊奈波通1-46
定休日: 月~木休
営業時間: 金曜日: 17:00~20:30
土日曜: 13:00~20:30
ビールの種類: 金華山エール (アメリカン ペールエール)
やながせホワイト (ベルジャン ホワイトエール)
夕日のIPA (ダブル インディア ペールエール)
鵜飼レッドエール (アメリカン レッドエール)
醸造開始: 2022年4月23日
アクセス: 名古屋鉄道 名鉄美濃町線、田神線/競輪場前駅から徒歩8分
名古屋鉄道 名古屋本線/名鉄岐阜駅からタクシーで5分、徒歩34分
JR東海道本線、高山本線/岐阜駅からタクシーで7分、徒歩44分
URL: https://gifubeer.com/
Facebook: 岐阜麦酒醸造
instagram: 岐阜麦酒醸造

製造元: 岐阜麦酒醸造合同会社
電話番号:
住所: 岐阜県岐阜市伊奈波通一丁目46番地

岐阜麦酒醸造(ぎふびーるじょうぞう)は、 岐阜県岐阜市へ2021年に誕生したマイクロブルワリーで、 『岐阜をもっと楽しく!』を合言葉に地域とのつながりを大切にしているブルワリーです。 岐阜麦酒醸造のある岐阜市(ぎふし)は、岐阜県の中南部に位置する県庁所在地で、 日本三大清流の一つと言われる一級河川「長良川」(ながらがわ)が市内を流れています。 古くは金華山(きんかざん、旧称 稲葉山)の麓にあった岐阜城の城下町として旧岐阜町(ぎふまち)を中心に栄えており、 また中山道の宿場町でもあった加納宿は今もその頃の面影を残しています。 そんな旧岐阜町地区の伊奈波神社参道に、岐阜麦酒醸造のブルワリーとタップルーム「YOROCA」(ヨロカ)があります。 店内はコンパクトなビアスタンドになっており、6種類の樽生ビールを楽しめます。 奥には醸造所があり、清流長良川の美味しい水と、岐阜の恵みを使ってビール造りが行われています。


タップルーム&醸造所「YOROCA」








タップルーム「YOROCA」の店内


左手は醸造所へのドア、 右手がエントランス





カウンター横には、6本のタップ

岐阜麦酒醸造では、原材料にドイツ産、イギリス産の麦芽と、 ドイツ産、アメリカ産、イギリス産、スロバキア産、オーストラリア産、ニュージーランド産のホップを使用し、 長良川の良質な伏流水を仕込み水として使用して醸造しています。

金華山エール

やながせホワイト

夕日のIPA

鵜飼レッドエール


タップルーム「YOROCA」のフードメニューは、店内調理をしていないため、乾き物を中心に販売しています。 また、近所のテイクアウト店のお惣菜の持ち込みや、将来的には料理の提供も検討中とのこと。


おつまみ各種

岐阜麦酒醸造合同会社の代表 平塚 悟(ひらつかさとる)さんは、岐阜県垂井町の出身で、 会社員との二足の草鞋を履く醸造家です。 平塚さんがビール造りを始めた動機は、製薬会社に勤務する傍ら、 地元の人たちとのつながりを持てることを何か始められないかと考えていたところ、 「ビールという酒には様々な種類があって、多彩な広がりがある」というビールの素晴らしさに魅かれ、 ビールの製造・販売を通して地域とのつながりを深めることにしました。 2019年秋、副業が認められていた勤務先へ副業申請を提出すると、本格的にブルワリー設立に向けて動き始めました。 2020年6月には醸造所となる店舗を契約し翌月から改修工事を開始。 また、ビール造りは島根県江津市にある石見麦酒で研修を受けました。 2021年3月5日に酒類等製造免許(発泡酒)を取得。そして初仕込み。 こうして、2021年3月28日に長良川うかいミュージアムにて開催された長良川おんぱくイベント「はじめての醸造 造り手と楽しむクラフトビール飲み比べ!」を開催し、 岐阜麦酒醸造のビールのお披露目となりました。 ※ここまでの詳細については、こちらをご覧ください。

ビールの販売開始後しばらくは、岐阜市近郊のイベントに出店しながら販売していましたが、 同年8月からは業務用の卸売りも開始しました。 そんな中、次なるプロジェクトとして岐阜町でのブルーパブ開業に向けて動き始めます。 このプロジェクトの始まりは、3月に行ったお披露目の会場で、 その後連携を深めていくこととなる「岐阜まち家守」(ぎふまちやもり)のメンバーとの出逢いがきっかけでした。 その株式会社岐阜まち家守とは、伊奈波神社や岐阜善光寺周辺の岐阜町ならではの素晴らしい景観や建造物の姿を守るため、 地元の若旦那衆や寺院が集い、空き家を活用した活性化を推進する会社として2021年11月に設立されました。 具体的な活動としては、岐阜町への転居や店舗の出店を検討している人たちと、 地元の地主(不動産オーナー)との仲介をしています。 主要メンバーである、山本 慎一郎さん、蒲 勇介さん、松枝 朋子さんの3人をご紹介しましょう。

株式会社岐阜まち家守の代表取締役 山本 慎一郎(やまもとしんいちろう)さんは、岐阜県岐阜市出身で、 1876年創業の老舗油問屋「油屋山本佐太郎商店」の四代目です。 地元岐阜町で生まれ育ち、後を継いだ家業を守ることと同時に、岐阜町へも貢献したいと考えている一人です。 そうした想いから、有志らと株式会社岐阜まち家守を設立し、ブルーパブの物件確保にも尽力しています。 ちなみに、その店舗は以前写真館だったところで、リノベーションしてタップルームと醸造所に仕立てました。

取締役副社長 蒲 勇介(かばゆうすけ)さんは、2006年に岐阜町へ移住し、 現在は「長良川おんぱく」の事務局や、長良川デパートの運営を行なうNPO法人ORGANの理事長を務めながら、 古民家のリノベーション活用の推進や、水うちわ、岐阜和傘等伝統工芸の再生、 長良川流域の体験型観光事業などに取り組んでいます。 ブルーパブ開業準備でも、こうした実績から事務局として参画しています。

松枝 朋子(まつえだともこ)さんは、信長ゆかりの寺院 岐阜善光寺に嫁ぎ、 毎月15日に岐阜善光寺境内で開催される小規模マルシェ「善光寺大門まるけ」(善光寺主催)の事務局や、 善光寺の広報担当などを続けています。
このように岐阜麦酒醸造と、岐阜まち家守、NPO法人ORGANの3社が連合して、 ブルーパブ開業に向けて取り組んで行くことになります。

2021年11月14日には、本プロジェクトのためのクラウドファンディングを開始しました。(~2022年1月5日までの間)
ブルーパブの名称は、タップルーム「YOROCA」(ヨロカ)となりました。 名の由来ですが、タップルームと醸造所が入る店舗は、 元々善光寺の待合所として使われていた場所で、当時は「サロンよろか」という屋号でした。 「よろか」の語源は、「ちょっと、寄ろうか」から来ているそうで、 建物の所有者で、岐阜善光寺の元住職が名付けたと言います。

2021年12月に建物の改装工事に着工。年が明けた2022年3月21日には、酒類等製造免許(発泡酒)移転を取得。 そして、同年3月26日には、タップルーム「YOROCA」をオープンしました。 次いで同年4月23日に、移転後第一弾になる「金華山エール」の販売を開始しました。

岐阜麦酒醸造の今後について平塚さんにお尋ねすると、 「定番の4種類以外にも、新しいビールを造っていきたい。 地域のみなさんとのつながりを大切にしていき、他地域の方々にも知ってもらえる拠点にしたいと思っている。 また、ここの参道をもっと盛り上げたい。 参道沿いに他の店舗(飲食店、土産物店)も増えていって欲しいと考えている」と語ってくれました。

平塚さんのご厚意により醸造設備を見せてもらいましたので、ご紹介致します。
醸造設備  【1パッチ(1ロットの生産量)が120リットル】


仕込み設備には200リットルの寸胴(ずんどう)鍋を使用
左側が200リットルの煮沸釜(ケトル)兼、ワールプール(米国Ss brewtech社製)
中央が200リットルの糖化釜(マッシュタン)兼、ろ過槽(ロイター)(米国BrewBuilt社製)
右側が200リットルの貯湯タンク(ホットリカー、米国Ss brewtech社製)


Max 150リットルの発酵タンクが4基 (通常 120リットル/1回で使用)
※島根県江津市の石見麦酒で考案されたビニール袋を活用した発酵タンクです


冷蔵庫
発酵タンクで発酵を終えたらケグ詰めにして、この冷蔵庫内で熟成させます


麦芽の粉砕機(ミル)


平塚 悟さん


岐阜麦酒醸造のこれまでのあゆみは、以下の通りです。
2020年6月9日岐阜麦酒醸造合同会社を設立
2021年3月5日最初の醸造所にて酒類等製造免許(発泡酒)を取得
2021年3月6日最初の醸造所での初仕込み
2021年3月28日自家醸造ビールを販売開始
2021年12月移転先であるタップルーム&醸造所「YOROCA」の工事着工
2022年3月21日酒類等製造免許(発泡酒)移転を取得
2022年3月26日「YOROCA」をオープン
2022年4月23日移転後第一弾「金華山エール」を販売開始



ビアクルーズ管理人の一言:
2022年7月、岐阜県岐阜市にある「岐阜麦酒醸造」を訪れて、で飲みました。



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