![]() |
HONAN LOCAL GOOD BREWERS |
ブルーパブ名: | 交流スペース | |
電話番号: | 03-5913-7151 | |
住所: | 東京都杉並区方南2-11-7 | |
定休日: | 火・日曜休 | |
営業時間: | 平 日: 10:00~17:00 土曜日: 11:00~21:00 |
|
ビールの種類: | LOCAL GOOD ALE (ペールエール) UNIVERSAL ALE (ペールエール) PAN ALE (ウィートエール) HONAN RED ALE (レッドエール) HONAN I.P.A (インディア ペールエール) ZOMBIEER (フリーエール) WINTER ORANGE (フルーツエール) |
|
醸造開始: | 2022年4月1日 | |
アクセス: | 東京メトロ 丸ノ内線/方南町駅2番出口から徒歩3分 | |
URL: | https://www.honanlocalgood.jp/ | |
instagram: | HONAN LOCAL GOOD BREWERS | |
Online Shop: | https://honanlocalgood.stores.jp/ | |
製造元: | 一般社団法人ビーンズ 方南ビール醸造所 | |
電話番号: | 03-5913-7151 | |
住所: | 東京都杉並区方南2丁目11番7号 | |
URL: | http://beanshelper.jp/ |
HONAN LOCAL GOOD BREWERS(ホウナン ローカル グッド ブリュワーズ)は、
東京都杉並区へ2022年に誕生したマイクロブルワリーです。
地下鉄丸ノ内線の方南町駅2番出口から、方南銀座商店街を歩いて行くと、
左手にHONAN LOCAL GOOD BREWERSの白い建物が見えてきます。
店先の看板には、『障がいのある醸造所スタッフ、クラフトビールを楽しむまちの人々。
常に「人を中心に考える」ことを指針にする私達が目指すのは飲む人を選ばす、
乾杯する喜びや味覚の感動を誰かと分かち合うことのできるクラフトビールです。』とあります。
タップルーム「交流スペース」の店内は、正面に白いカウンターがあって、その奥が醸造所になっています。
交流スペースでは、出来立ての樽生をその場で楽しむことができるほか、
瓶入りのビールをテイクアウトすることもできます。
※交流スペースを訪問する際には、事前にinstagramで営業日をご確認されることをお奨めします。
HONAN LOCAL GOOD BREWERSでは、 原材料にドイツ産、イギリス産の麦芽と、ドイツ産、ニュージーランド産、イギリス産、アメリカ産のホップを使用し、 杉並区の水を仕込み水として使用して醸造しています。
![]() |
LOCAL GOOD ALE |
HONAN LOCAL GOOD BREWERSは、一般社団法人ビーンズが運営するクラフトビール醸造所で、
「方南町ビールプロジェクト実行委員会」の総意で設立する運びとなりました。
その方南町ビールプロジェクト実行委員会は、一般社団法人ビーンズのほかに、方南銀座商店街と、
特定非営利活動法人ふるさとネッツの3団体から構成されています。
一般社団法人ビーンズは、2016年に設立された非営利団体で、
障がいを持つ方々や困難を抱える方々の支援を行うことを目的とした団体です。
ビーンズでは、「誰ひとり、取り残さない」というビジョンの下、
様々なバックグラウンドや個性を持つメンバーが一緒に働ける社会の実現を目指し、多様な事業を展開しています。
主な事業内容は、就労継続支援B型事業所の運営、子供たち向けに放課後等デイサービスの提供、
障がいのある方々のためのグループホームの運営などで、7ヶ所の施設を運営しています。
その中には、ロースタリーカフェ「SOCIAL GOOD ROASTERS」(ソーシャルグッドロースターズ)や、
ここで紹介するクラフトビール醸造所「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」(ホウナン ローカル グッド ブリュワーズ)など、
障がい者が活躍する就労環境があります。
これらの取り組みを通じて、ビーンズは障がいの有無に関わらず、すべての人が共に成長し、
支え合う社会の実現を目指しています。
ビーンズがビール造りをはじめた背景には、地元商店街の地域活性化と障がい者の就労機会拡大への想いがありました。
方南銀座商店街は、コロナ渦をきっかけにイベントは中止され人出はめっきり減ってしまい、
かつての賑わいは薄れ活気が失われていたことから、何か商店街で盛り上がれるものがないかと模索していました。
そうした中、ビーンズの代表理事である坂野 拓海(さかのたくみ)さんが以前、近所に住んでいた縁から、
「福祉を通してまちに活気を取り戻せないものか」という相談が、商店街から舞い込みました。
そして、商店街とビーンズのメンバーで、「福祉の仕事でこの方南銀座商店街を盛り上げられないか」や、
「何か方南銀座商店街としての特産品となるものを作れないか」など話し合いが行われた中から、
「ビール」というアイディアが出されました。
ビーンズでは、事業の一つとして焙煎から手掛けるコーヒー店「SOCIAL GOOD ROASTERS」を運営しており、
コーヒーは珈琲豆からできるようにビールは麦芽からできることや、
コーヒーの焙煎作業があるのに対してビールには醸造作業があると言ったように共通点を見い出せたことから、
コーヒー店の経験がクラフトビール製造にも活かせるのではないかと考えました。
そして、商店街の満場一致で、ブルワリーの設立が決まり、プロジェクトが動き始めました。
ビール造りを始めるにあたり、ビーンズにはビール造りの知識を持ったメンバーが一人もおらず、
ゼロからのスタートとなりました。
また、本来の目的は障がい者の就労環境づくりなので、障がい者のメンバーがビール造りをできるようにする必要があり、
そのためビーンズのメンバーが、しっかりと一からビール造りを学ぶこととなりました。
そこで、ビール造りの指導に当たったのが、柴田 信一(しばたしんいち)さんでした。
柴田さんは、過去に銀河高原ビール(岩手県西和賀町)にて醸造長を務めており、その後
御殿場高原ビール(静岡県御殿場市)を経て、現在は新進のブルワリーへのコンサルティングを行なっており、
アドバイザーとしてHONAN LOCAL GOOD BREWERSの立ち上げに参画しました。
そして、以前はそば屋の店舗だった建物を2021年12月から改装工事を開始して、
醸造所とタップルームにリノベーションし、2022年1月24日には9基の醸造タンクを搬入。
2022年3月11日に、酒類等製造免許(発泡酒)を取得。
直ちに初仕込みに臨み、フラグシップとなる「LOCAL GOOD ALE」が完成すると、
同年4月1日に「交流スペース」で販売を開始しました。
ビーンズでは、クラフトビールの利益を障がい者の就労支援や子ども達のために運用しています。
HONAN LOCAL GOOD BREWERSのネーミングについては、「HONAN」(方南)の次の「LOCAL GOOD」が地域貢献を表しています。
最後の「BREWERS」は、通常はBREWERY(醸造所)が来るのですが、あえてBREWERS(醸造士)とし、
「人」を中心に、「人」を大切にしていることを表現しました。
また、HONAN LOCAL GOOD BREWERSのロゴのデザインについては、頭文字のHが線路のような形をしており、
これは地下鉄丸ノ内線の支線として中野坂上駅から方南町駅へ曲がり込んで来るところを表現しています。
HONAN LOCAL GOOD BREWERSを訪れた日には、ビーンズのメンバーとして、
サービス管理責任者の塩田 剛裕(しおだたけひろ)さんと、
醸造作業をされていた秦野 貴幸(はたのたかゆき)さんにお会いしました。
また、アドバイザーの柴田さんにも、ビールに関するお話しを伺うことができました。
その場で、今後のHONAN LOCAL GOOD BREWERSについてお尋ねすると、
「商店街とのつながりが、とても重要。だから、より多くの人がつながり合うことが重要であると考えている。
方南銀座商店街で始めるクラフトビール製造なので、世間の流行りを追いかけるのではなく、
この商店街のみなさんが飲んでもらえるような、飲み易いビールを造ることを目指している」と語ってくれました。
ビーンズのご厚意で醸造所を見せてもらいましたので、ご紹介しましょう。
HONAN LOCAL GOOD BREWERSのこれまでの経緯は、以下の通りです。 | |
2011年11月11日 | 株式会社ビーンズを設立 |
2016年6月6日 | 一般社団法人ビーンズに改組 |
2022年1月24日 | 醸造設備を導入 |
2022年3月11日 | 酒類等製造免許(発泡酒)を取得 |
2022年4月1日 | 自家醸造ビールを販売開始 |
ビアクルーズ管理人の一言:
2025年2月、東京都杉並区にある「HONAN LOCAL GOOD BREWERS」の「交流スペース」を訪れて、「LOCAL GOOD ALE」を飲みました。